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世界水の日(3月22日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 06/015-J 2006年03月22日

今年の世界水の日は「水と文化」がテーマです。水は生命の維持に欠かせないだけでなく、幅広い文化的な存在です。芸術家にとっては着想の源であり、科学者にとっては研究の対象であり、また伝統行事や信仰にとっては儀式に不可欠な宗教的要素でもあります。

しかしこれほど重要で、しばしば神聖なものであるにも関わらず、水は依然として世界中で無駄づかいされ、その質は悪化しています。都会でも農村部でも同様です。世界人口の18%は安全な飲み水を得られず、40%は基本的衛生設備のない状態にあります。毎日6,000人近い人々が水に関連した問題が原因で命を落としており、その多くは子どもです。

このため国連総会は、2005-2015年を「命のための水」国際の10年と宣言した決議において、水と衛生設備へのアクセスを目指した国際的な合意目標を達成するため、協力行動を取るよう呼びかけました。

また総会では、世界中の水に関連した開発努力に女性を参加させる必要性が強調されました。先住民社会などの文化においては、女性が水を守る役割を担っています。多くの場合、長い時間をかけ、大変な苦労をして水を探し、それを運ぶのも女性です。水をどのように使い、管理するかに関する意思決定において、女性がもっと積極的に参加できるようにする必要があります。そうすれば、各国はその知識、技能、および貢献を十分に活用することができるようになります。

今年の世界水の日は、メキシコシティーで行われる第4回世界水フォーラム開催中にあたります。私はすべての参加者に協力を求めるとともに、この問題が差し迫った問題であるという明確なメッセージを世界に送るよう求めます。

またこの日は、国連システムの世界水資源評価計画(WWAP)が作成した世界水資源開発報告第2版(http://www.unesco.org/water/wwap/wwdr2/table_contents.shtml)が発表された日でもあります。この報告書には、淡水管理の問題に対処するために世界は何をしなくてはならないか、また国連システムはどのような支援ができるかが提示されています。世界中の関係者にお薦めします。

世界水の日を迎えるにあたり、きれいな水の文化的、環境的、経済的重要性を認識し、河川、湖沼、そして地下水層を保護する努力を一層強化しようではありませんか。水を公平に分配し、特に農業において水利用の効率を高める必要があります。国際機関、各国政府、および地域社会との間で、伝統や文化の枠を超え、目標達成に向けた持続可能な努力に着手しようではありませんか。