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女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 25-074-J 2025年11月21日

UN Photo/Mark Garten

女性と女児に対する暴力は、世界的な惨害です。そしてそれは、このデジタル時代において、テクノロジーの広がりとスピードによって増幅しています。

今年の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」が、オンライン上の保護に焦点を当てる理由はここにあります。

オンライン上でハラスメント、ディープフェイク、ヘイトスピーチが蔓延しています。

女性嫌悪的なコンテンツが、周縁から主流へと移行しています。

そして、デジタル世界で始まった暴力は、ストーカー行為、虐待、さらには女性の殺害(フェミサイド)という形で、現実世界へと波及する恐れがあるのです。

この危機を終わらせるためには、私たち全員の行動が求められます。

各国政府は、デジタル暴力を犯罪と定めるとともに、サバイバーへの支援を強化しなければなりません。

テクノロジー企業は、自社のプラットフォームが安全で説明責任を果たせるものにしなければなりません。

そしてコミュニティーは、オンライン上の憎悪を断固として許さないと結束しなければなりません。

私たちは、デジタル空間が、女性や女児たちにとって安全ではない場所に加わることを許してはなりません。

「北京宣言」30周年にあたり、私は世界に向けて、あらゆる場所での女性に対する暴力に終止符を打つべく団結するよう呼びかけます。

共に力を合わせれば、私たちは、あらゆる女性や女児が活躍できる、恐怖のない世界を築けるのです。

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原文(English)はこちらをご覧ください。