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世界津波の日(11月5日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 25-071-J 2025年11月04日

©UN Photo / Mark Garten

津波は発生頻度が低いものの、その影響は極めて致命的になり得ます。

数千人、時には数十万人もの命を奪うことさえあります。

しかし、人々の安全を守る手段はあるのです。

2004年に発生した壊滅的なインド洋大津波の後、世界は早期警報システムに投資するという選択をしました。

20年を経て、その決断が成果を生み出しています。

今年7月下旬にロシア沖で巨大地震が発生した際には、日本の沿岸地域から太平洋諸島、カリフォルニアに至るまで、何百万もの人々に対して警報が発せられました。

しかし、災害リスクは変化し続けています。

海面上昇が進み、また、沿岸部に暮らす人々が増加していることから、早期警報システムへの投資と改善が必要です。

それが、地球上のすべての人々を守るために、マルチハザードに対応した早期警報システムを2027年までに構築することを目指す国連のイニシアチブ「すべての人に早期警報システムを」の目的です。

海を尊重することは、その力を認識することを意味します。

10回目を迎えるこの「世界津波の日」にあたり、あらゆる場所のあらゆる沿岸地域、あらゆるコミュニティーのために、防災に投資しようではありませんか。

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