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国連の新たな 人工知能(AI)ガバナンス・メカニズムについての総会決定に関する事務総長報道官の声明(ニューヨーク、2025年8月26日)

プレスリリース 25-056-J 2025年09月11日

アントニオ・グテーレス国連事務総長は、人工知能(AI)ガバナンスに関する国際協力を促進するために、国連に2つの新たなメカニズムを設置するとした総会の決定を心から歓迎しています。

国連の「AIに関する独立した国際科学パネル」と「AIガバナンスに関するグローバル対話」の設置は、AIの恩恵を活用しながら、そのリスクにも対処していくための世界的な取り組みにおける重要な一歩です。これは、2024年9月に「未来のための協定」の一環として採択された「グローバル・デジタル・コンパクト」を基盤として構築を進めようという加盟国のコミットメントを示す画期的な出来事です。

「AIガバナンスに関するグローバル対話」は、人類が今日直面しているAIに関する重大な問題について加盟国とステークホルダーが議論するための包摂的なプラットフォームを、国連の中に提供することになります。

「AIに関する独立した国際科学パネル」は、最先端のAI研究と政策立案との重要な橋渡しとなります。厳密かつ独立した科学的評価を提供することで、パネルは、国際社会が新たな課題を予測し、変革をもたらすこのテクノロジーをどう管理するかについて情報に基づいた決定を下す上で、助けとなることでしょう。

事務総長は近く、科学パネルの候補者指名の公募を開始します。同パネルは2026年7月にジュネーブで、そして2027年にニューヨークで開催される「AIガバナンスに関するグローバル対話」で年次報告を発表する予定です。

事務総長は、すべてのステークホルダーに対して、この歴史的なイニシアチブを支持し、AIが全人類の共通の利益となるような未来の構築に貢献するよう呼びかけています。

ステファン・ドゥジャリク事務総長報道官
ニューヨーク、2025年8月26日

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原文(English)はこちらをご覧ください。