核実験に反対する国際デー(8月29日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 25-052-J 2025年08月28日

私たちは、地政学的緊張の高まりと核リスクの増大に見舞われ、核実験の再開が囁かれるなど不穏な空気が流れる中、この重要な国際デーを迎えています。
2025年は、初の核実験から数えて80年になります。私たちは、過去80年間に行われてきた2,000回を超える核実験という負の遺産を、決して忘れてはなりません。
これらの爆発に伴う影響は、恐ろしいものです。
核実験は移住を余儀なくさせ、土地や海洋を汚染します。がんや他の慢性疾患などの、長期的な健康危機の種を蒔いています。そして世界的な信頼、安定、平和の基盤に入った亀裂を深めます。
こうした状況を受け入れることはできません。
包括的核実験禁止条約(CTBT)は、あらゆる核実験に終止符を打つために、国際的に合意された法的拘束力のある唯一の文書としてあり続けています。条約の発効は、大幅に遅れていますが、これまでになく急務となっています。私はすべての国々に対し、直ちに無条件で同条約を批准するよう要請します。
指導者たちに向けた私のメッセージは、シンプルです。火遊びは止めてください。今こそ、核爆弾が再びその口を開く前に、沈黙させる時なのです。
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