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世界野生生物の日(3月3日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 24-007-J 2024年03月03日

世界野生生物の日(3月3日)に寄せる
アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

人間の活動によって野生生物は壊滅的な打撃を受けていますが、人間の創造力がそれを救う一助となり得ます。

環境汚染、気候カオス(大混乱)、生息地の喪失、自然の搾取により、百万種もの動植物が絶滅の危機に瀕しています。それ自体が恐ろしいだけではなく、このことにより、世界中の数十億の人々、とりわけ最も脆弱な立場に置かれた人々の健康と暮らしが直接的に脅かされてもいます。

今年の「世界野生生物の日」のテーマが想起させるように、デジタル技術はこうした状況を好転させる助けとなります。すでに、衛星は脅威にさらされている動物たちの追跡に役立っています。データによって、野生生物の移動や土地利用の状況を図で示すことができ、生物を保護する取り組みを支えています。

デジタル技術は、責任を持って、持続可能かつ公正に使用されれば、野生生物の保護に革命をもたらす可能性があります。しかしデジタル技術は、私たちが持つ手段の中のツールの一つであり、特効薬ではありません。世界の野生生物を絶滅の淵から引き戻し、公正で持続可能な未来を築くためには、依然として、各国、企業、個人による協調した取り組みが必要です。

今年の「未来サミット」では、国内総生産(GDP)を補完する新たな指標を策定するという国連の提案について、加盟国が議論を行います。魚の乱獲や森林伐採といった行動は、GDPを増加させる一方で、自然を破壊します。GDPを補完する指標を策定すると、人と地球にとって真に重要な事柄を測定することが可能となり、バランスを取ることができます。

私はまた各国に対して、排出量を大幅に削減し、極端な気候に適応し、汚染を防止するため、そして、生物多様性の保護において先住民の人々が果たす役割を認識することを含めて、生物多様性の喪失に歯止めをかけるために、迅速に行動するよう要請します。

先進国は、開発途上国の生物多様性と気候行動に向けて投資しなければなりません。そして、すべての国の政府が「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を実施する国の生物多様性戦略とともに、世界の気温上昇を1.5℃に抑える目標に沿った、自国の気候計画を新たに策定しなければなりません。

私たちは、自然を頼りに生きています。自然もまた私たちを頼りにできることを示し、自然を保護するために直ちに行動しようではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。