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科学における女性と女児の国際デー(2月11日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 23-007-J 2023年02月10日

© ITU Photo/V. Arce

 

今年の「科学における女性と女児の国際デー」にあたり、私たちが焦点を当てるのは「科学に携わる女性と女児が増えることは、科学がより良く発展することに等しい」という単純な等式です。

女性と女児は、研究に多様性をもたらし、科学分野の専門職の層を厚くし、科学やテクノロジーに新鮮な視点を提供し、あらゆる人に恩恵を与えます。

医薬品の試験で女性の身体を非定型として除外することや、偏見や差別を固定化する検索アルゴリズムに至るまで、科学におけるジェンダー・バイアスが、より悪い結果をもたらしていることを示すエビデンスが増えています。

しかし、世界のあまりに多くの場所で、女性と女児の教育へのアクセスが制限され、あるいは拒否されています。

女性が科学分野のキャリアで昇進を目指す中、不平等や差別が女性の可能性を阻害し続けています。

科学・技術・工学・数学分野の労働人口に占める女性の割合は3分の1にも満たず、先端分野ではさらに少ない状況です。人工知能(AI)に取り組む専門職のうち、女性はわずか5人に1人です。

私たちは女性と女児の科学者をさらに推奨しなければなりませんし、また、そうできるのです。

成功に向けたプラットフォームを提供する、奨学金、インターンシップ、研修プログラムを通じて。

女性たちが、根強く残るハードルを乗り越えてキャリアを築く助けとなる、クォータ制、定着率向上に向けた優遇策、メンター制度を通じて。

そして、なによりも、女性の権利を確認し、固定観念、偏見、構造的障壁を打ち破ることによって、です。

まずは教室や研究室、役員室を女性の科学者で満たすことで、私たちは誰もが、この世界に埋もれている膨大な才能を解き放つべく、自らの役割を果たすことができるのです。

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原文(English)はこちらをご覧ください。