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ヘイトスピーチと闘う国際デー(6月18日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 22-028-J 2022年06月17日

ヘイトスピーチは、暴力を煽り、多様性や社会の結束を弱体化させ、私たちを結びつける共通の価値観と原則を脅かします。

人種差別、外国人嫌悪、女性蔑視を助長し、個人やコミュニティーから人間性を奪い、平和と安全、人権、持続可能な開発を促進する私たちの取り組みに深刻な影響を及ぼします。

言葉は武器となり、身体に害を及ぼすこともあり得ます。ホロコーストのきっかけとなった反ユダヤ主義から1994年に発生したルワンダにおけるツチ人に対するジェノサイドに至るまで、現代の最も恐ろしく悲劇的な犯罪において、ヘイトスピーチから暴力へのエスカレーションが重大な役割を果たしてきました。

インターネットやソーシャルメディアがヘイトスピーチに拍車をかけ、国境を越える森林火災のように広がるようになっています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック下において少数派に対するヘイトスピーチが広がったことは、多くの社会が、ヘイトスピーチによって助長されるスティグマ(偏見)、差別、陰謀に対して非常に脆弱であることのさらなる証拠です。

この脅威の高まりに対応すべく、私は3年前に「ヘイトスピーチに関する国連戦略・行動計画」を立ち上げました。これは、市民社会、メディア、テクノロジー企業、ソーシャルメディア・プラットフォームと協働して、表現と意見の自由を尊重しつつ、加盟国がこの惨害に立ち向かうことを支援する枠組みを提供するものです。

昨年、国連総会は、ヘイトスピーチと闘うための文化間、宗教間の対話を呼びかける決議を採択し、国際デーを宣言したことで、私たちは本日初めてこの国際デーを迎えることとなりました。

ヘイトスピーチはあらゆる人々にとって危険であり、それと闘うことは私たち全員の責務です。本日初めて迎えるヘイトスピーチと闘う国際デーは、行動を呼びかける日です。多様性と包摂性の尊重をさらに促進することでヘイトスピーチを阻止し、終わらせるために、私たちができるすべての行動を取ることを改めて決意しようではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。