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ウクライナでの戦争に関して報道陣に対するアントニオ・グテーレス国連事務総長発言(ニューヨーク、2022年3月28日)

プレスリリース 22-015-J 2022年03月31日

本日、周旋活動として、国連の世界各地における人道的活動の調整官であるマーティン・グリフィス事務次長に対し、ウクライナにおける人道的停戦のための合意や調整の可能性について、直ちに当事者らと模索するよう指示したことを発表します。

1カ月前にロシアによる侵攻が始まって以来、この戦争によって何千もの人命が不必要に失われ、女性と子どもを中心とした1,000万もの人々が故郷を追われ、基幹インフラが組織的に破壊され、世界中で食料とエネルギー価格が高騰しています。

これを止めなければなりません。

国連は、この戦争によって人生が一変した人々を支援するために全力を尽くしています。

この1カ月、国連の人道機関とパートナーたちは、難民の受け入れ国への支援のほか、ウクライナ東部を中心としておよそ90万人に対し、食料、避難所、毛布、医薬品、飲料水、衛生用品を届けてきました。

現在ウクライナには1,000人を超える国連要員がおり、ドニプロ、ヴィーンヌィツャ、リヴィウ、ウジホロド、チェルニウツィー、ムカチェヴォ、ルハンシクとドネツクの8カ所にある人道ハブで活動しています。

この1カ月、世界食糧計画(国連WFP)とパートナーたちは、80万人を支援し、4月中旬までに120万人に支援を届けるために規模を拡大しています。

世界保健機関(WHO)とパートナーたちは、最も脆弱な地域において50万人を超える人々に、緊急医療や外傷、手術のキットを届けてきました。

本日、国連WFP、WHO、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連児童基金(UNICEF)からのトラックの車列が、食料や医療物資、その他の救援物資をハルキウに届けました。これらは、ウクライナのパートナーたちによって、最も打撃を受けた地域にいる数千人に届けられます。

国連機関とパートナーたちは生活必需品の調達を進めており、今後数週間のうちにウクライナ全国に輸送ルートを設けます。

しかし、はっきり申し上げましょう。この人道的悲劇は人道的に解決するものではなく、政治的に解決するものです。

そのため私は、国連憲章の原則に基づく和平合意に達することを目指した、真剣な政治的交渉を前進させるために、即時の人道的停戦を求めています。

戦闘行為を停止することで、必要不可欠な人道支援を届けることができ、民間人が安全に移動できるようになります。人命を救い、苦難を防ぎ、民間人を保護できるのです。

私は停戦が、この戦争が世界にもたらした影響に対処する助けともなることを望みます。この戦争により、多くの開発途上国における飢餓の危機が深刻化するおそれがあります。これらの国々は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)からの復興に投資する財政的余裕がすでにない中で、今や食料とエネルギー価格の高騰に直面しています。

私は、この紛争の当事者に、そして国際社会全体に対し、ウクライナと世界中の人々と連帯して、国連とともに平和のために協力するよう強く求めます。

ありがとうございました。

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原文(English)はこちらをご覧ください。