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国際女性デー(3月8日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ(2021年3月8日)

プレスリリース 21-008-J 2021年03月08日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)は、ジェンダー平等の実現に向けた数十年分の前進を帳消しにしてしまいました。

失業の拡大や無償家事労働の爆発的増加、そして、学校教育の中断、家庭内暴力や搾取の拡大などによって、女性たちの生活は深刻な打撃を受け、その権利は侵害されています。

母親、特にシングルマザーは、深刻な不安と逆境に直面しています。

その影響は、パンデミック終息後も長く続くことになるでしょう。

一方で、女性たちはパンデミック対応の最前線にも立っています。

女性たちはエッセンシャルワーカーとして、人々の命を守り、経済やコミュニティー、家族の団結を支えています。

感染率を抑えているリーダーや、回復途上にある国々の指導者の中には女性もいます。

今年の「国際女性デー」は、女性の平等な参加がもたらす、変革の力に焦点を当てています。

私たち自身、国連においてその力を目の当たりにしています。国連では、史上初めて、幹部職員における男女同数を達成しました。

ジェンダー平等がもたらす成果は明らかです。

女性たちが政府で主導的立場にあるとき、社会的保護への投資は拡大し、貧困対策が強化されます。

女性たちが国会で議員を務めるとき、それらの国ではより厳格な気候変動政策が採用されます。

女性たちが和平交渉に参加するとき、合意はより長続きします。

そして、国連の最高幹部ポストにおいて女性が男性と同数となった今、平和、持続可能な開発、そして人権を実現するためのより一層協調的な活動が展開されています。

男性優位の文化が根付いた男性優位の世界では、ジェンダー平等は、本質的には権力の問題です。

男性は、その解決に不可欠な存在です。

私は、女性の平等な参加を推進し、迅速な変化を達成するため、各国、各企業や各機関に対し、特別な措置やクォータ制を採用するよう呼びかけます。

パンデミックからの回復途上における支援策や景気刺激策は、女性経営企業やケア・エコノミーへの投資など、特に女性や女児を対象にしたものでなければなりません。

パンデミックからの回復は、何世代にもわたって続いてきた排除や不平等を断ち切るチャンスなのです。

国の舵取りであれ、企業経営であれ、大衆運動であれ、女性はすべての人に貢献するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた前進に貢献しています。

今こそが、平等な未来を築くときです。これは、すべての人が担うべき、すべての人のための任務なのです。

ありがとうございました。

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原文(English)はこちらをご覧ください。