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国際民間航空デー(12月7日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 20-095-J 2020年12月07日

©The World Bank/Arne Hoel

国際航空輸送は、人間社会においてカギを握る役割を果たしています。私たちの世界の驚くべき地理的、文化的多様性に気づかせてくれます。また、私たちがお互いから学び、恩恵を得ることも可能にします。そして、世界旅行や貿易を通じて社会をつなげ、食料や教育、医療へのアクセスを前進させます。こうした恩恵は、あらゆる国が持続可能な開発目標を達成するために欠かせません。

私たちは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が空路による国際接続を断ち、企業を顧客から切り離し、旅行者を目的地から遠ざけ、社会的に脆弱な立場に置かれた人々に不当に大きな影響を及ぼす中で、今年の「国際民間航空デー」を迎えることになりました。また、全世界で航空会社や空港の運営や財務が混乱に陥り、医薬品、ワクチン、人道援助やその他必需品の世界的な供給を確保する能力も脅かされています。

各国は、こうした課題に直面している航空輸送部門を持続させるための緊急対策を講じなければなりません。また、その一方で、気候にも配慮しなければなりません。航空機からの温室効果ガス排出量は、全世界の排出量の2%以上を占め、十大排出源の一つに数えられています。同時に、COVID-19の世界的大流行(パンデミック)からの復興は、気候変動対策の機会ともなります。そこには、気候変動に関するパリ協定の目標達成に向けた取り組みの重要な要素として、国際航空をさらに強靭かつ持続可能にすることも含まれます。

私は、航空業界のメンバーが最近になって、ネットゼロエミッションの実現を約束したことを歓迎します。そして、航空部門全体に対し、2050年までに正味ゼロを達成するとともに、来年の気候会議に十分先駆ける形で、パリ協定と整合する戦略を策定するようお願いしたいと思います。時宜に適った移行を果たすためには、各国政府と業界の間の協力が欠かせません。

航空輸送は、私たちの世界の重要な原動力であり、今後も世界をCOVID-19から復興させるうえで、欠かせない役割を果たすことになるでしょう。世界の国々のつながりと結束を保つため、航空業界が必要とする支援を受けられるようにしようではありませんか。

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