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アナン国連事務総長:「国際高齢者の日」メッセージ

プレスリリース 99/178 1999年10月01日

 「国際高齢者年」と20世紀はともに終わりを迎えようとしています。この二つのどちらにも重要な出来事が数多くありました。今世紀には、人間の寿命が急激に延び、社会の年齢構成も大きく変わりました。この1年間には、こうした進展を認識し、どのようにこれに適応するかについての理解を深め、私達がこれを負担としてではなく、むしろ良い機会と捉えることにより、大きな成果が上げられてきました。

 寿命の延びは人類に新たなフロンティアをもたらし、私達の精神的、肉体的可能性を広げています。今日の高齢者は、多くの意味で開拓者的存在なのです。この精神を忠実に反映し、この1年間に取られた多くのイニシアチブでは、高齢者自身が革新者、媒介者および指導者の役割を務めてきました。それにより、高齢者は、自分たちに続く高齢者世代の生活をより安全、健康かつ豊かにする道を切り開くことに貢献したのです。

 国際高齢者年はまた、私達が 「すべての世代のための社会をめざして」進むことを可能にするいくつかの橋を築く一助となりました。私達が目指すのは、異なる年齢層が単に共存するだけでなく、市民としての共通の事業にともに参加する社会です。新世紀と新千年紀を迎えようとする中で、老いも若きも (そしてその中間にある人々も) 、急速な変化を遂げる世界を形成するという共通の任務において力を合わせることが求められています。年齢による差別のために、この試みに対する貢献が無駄にされることのないようにする責任は、年齢に関係なく、私達すべてにあります。

 国際高齢者年を終えるに当たり、年齢を問わず、万人のためになり、万人を頼りにする社会の恩恵について私達が理解できたことを、高齢化が加速するであろう次なる時代へと受け継いでいこうではありませんか。