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「世界電気通信の日」(5月17日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 00/50 2000年05月19日

 私たちの時代を一言で表現するならば、それは「グローバリゼーション」だと言えるでしょう。しかしながら、この強大な力が多くの人々に繁栄をもたらした一方で、何百万人という人々が未だその繁栄から取り残されています。21世紀に入り一つの国際社会として私たちがなすべきことは、グローバリゼーションがあらゆる国々のあらゆる人々の利益となるようにすることでしょう。新たな機会を生み出し、世界的な対話を促進し、人々と国々を世界経済へと統合する力を有する電気通信は、私たちが挑戦に立ち向かう上で重要な役割を果たしています。

 年に1度「世界電気通信の日」を祝うことで、この分野の重要性が浮きぼりにされます。今年の「世界電気通信の日」のテーマは「移動通信」です。少ない予算で迅速に設置でき、従来の固定配線を使ったネットワークに比べてメンテナンスも容易である無線通信は、開発途上の国々に対し、基本的な電気通信サービスにアクセスできる新たな機会を与えます。情報と知識がまさに発展の前提条件である今のような世界においては、このようなアクセスは欠くべからざるものです。

 将来の課題として、情報のギャップを埋め、新技術の偉大なる力を開発促進のために利用することが挙げられます。貧しい国々がインフラを整備し、人材育成を行なうためには私たちの助けが必要です。さらに、民間部門との協力態勢も強化・拡大しなければなりません。最近発表した「ミレニアム報告書」の中で、私はこの件に関して新たに幾つかのイニシアチブを明らかにしました。その一つに、災害時の対応に関するイニシアチブがあります。これは最大手国際電信グループの一つが主導するもので、災害に見舞われた地域で働く人道援助活動員に対し、携帯電話及び衛星電話を提供しようというものです。

 新たなミレニアムを迎え、電気通信を開発と統合の原動力としようではありませんか。その時初めて、私たちはグローバリゼーションの条件を満たし、それがもたらす負の影響を抑制することができるのです。