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コフィー・アナン国連事務総長、
「広島と長崎の悲劇を繰り返さない」という新たな誓いを呼びかけ 」

プレスリリース 01/64-J 2001年09月09日

以下は8月6日、大島健三・国連人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官によって代読された、広島平和記念式に対するコフィー・アナン国連事務総長のメッセージの本文である。

 きょう、この広島平和記念式典にお集まりになった皆様とともに、原爆の悲劇でお亡くなりになった方々を追悼し、世界平和を祈ることは、私にとって大きな名誉です。

 56年前、原爆の投下は広島を破壊し、数十万人の命を奪い、筆舌に尽くしがたい惨禍をもたらしました。その3日後、長崎も同じ運命をたどりました。世界は、20世紀のもっとも破壊的な発明である原爆による破壊という脅威をまざまざと見せつけられたのです。それ以来、核兵器の廃絶は国際社会にとっての優先課題となりました。事実、1946年に国連総会がはじめて採択した決議は、「原爆および大量破壊に応用できるその他あらゆる主要兵器を各国の軍備から排除すること」を求めました。

 1945年以降、核軍縮には大きな進展が見られ、再び核兵器が戦争で用いられることはありませんでした。しかし、20世紀末までに核兵器を廃絶させるという人類の切実な希望は、人々と政府による不断の努力にもかかわらず、実現しませんでした。

 昨年の核不拡散条約締約国会議で、核保有国は、核兵器の完全な廃絶を達成するという「明確な約束」を行いました。ミレニアム・サミットで採択された「ミレニアム宣言」では、過去最多の世界の指導者たちが一堂に会し、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の廃絶に向けて努力することを決議しました。

 この言葉を実行に移すときが来ています。私たちは、大量破壊兵器があらゆる国々に投げかけている恐怖の影を追い払わなければなりません。私たちは対応の文化を紛争防止の文化へと変えなければなりません。新しい世紀を迎えた今、広島と長崎の悲劇を決して繰り返さないという私たちの誓いを新たにしようではありませんか。そして、紛争を助長する貧困、不平等および不寛容を終わらせることにより、これを予防することを決意しようではありませんか。

 私は広島の方々とともに、一致団結してすべての人々に奉仕する平和な世界の実現を祈りたいと思います。