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世界保健デー(4月7日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 03/032-J 2003年04月07日

子どもの健康は持続可能な開発に欠かせません。今年の世界保健デーが「未来の生活を考えよう:子どもたちのための健全な環境」というテーマを掲げているのは、このためです。
 子どもの世界は家、学校および地域社会が中心です。これらの場所は、子どもたちが遊び、育ち、発達できる場であるとともに、子どもたちを病気から守る場でもあるべきです。しかし現実に、これらの場所ではしばしば、子どもたち、特に貧しい子どもたちが、健康に対する多くの脅威に直面しています。その主なものとしては、危険な飲料水、大気汚染、劣悪な住宅、衛生・下水道設備の不足、および、不十分なゴミ処理があげられます。
 子どもは大人に比べ、環境上の危険に対して脆い立場にあります。健康上の危険を吸収する能力が未発達なため、有害化学物質、病原菌およびその他汚染物質の影響を受けやすいのです。子どもたちはまた、このようなリスクにより多くさらされています。大人に比べ、体重に対する食糧、空気および水の摂取量が多いからです。しかも、その性分から、好奇心が旺盛であるにもかかわらず、知識と経験に乏しいという事情もあります。
 この問題への持続可能な対応は、子どもが安全な環境で暮らし、学び、遊べるようにすること以外にありません。これにより、多くの命が救われるだけでなく、経済発展にもプラスの影響が生まれるでしょう。また、慢性疾患によって多くの子どもたちが退学を余儀なくされるのを防ぐことにより、社会全体が経済発展に必要な能力基盤を整備することにも貢献できるでしょう。
 それはすなわち、「子どものための健全な環境同盟(Healthy Environments for Children Alliance)」によって生まれた勢いをさらに強めなければならないことを意味します。ヨハネスブルクでの「持続可能な開発に関する世界サミット」で発足したこの同盟は、子どもの健康に対する環境上のリスク軽減のために知識、政治的意思および資源を動員することを目的としています。
 それはまた、子どもが私たちの未来であること、そして、持続可能な開発の未来は一人ひとりの子どもの健康を守ることから始まるということも意味します。今年の世界保健デーにあたり、この任務を全うする私たちの決意を新たにしようではありませんか。

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