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国際防災の日(10月8日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 03/101-J 2003年10月03日

~天災に耐えられる持続可能なコミュニティの構築を~

 今年の国際防災の日のテーマは、「災害を乗り越え、持続可能な開発を」です。

 このテーマから思い出されるのは、今年の「国際淡水年」の課題が、単に水資源を保全するだけではなく、水が命を奪い去る危険性を低めることにもあるということです。今日、全世界で発生する災害の9割以上は、水に関係しています。水が少なすぎれば干ばつが発生しますが、水が多すぎると洪水、地滑り、サイクロン、ハリケーン、台風などによる被害が生じます。毎年、繰り返し災害に見舞われる地域も多くあります。

 生きてゆく上で自然災害の危険はつきものです。しかし、その危険が本当に災害となるのは、人々の命と生活が奪い去られてしまうときに他なりません。人間の活動が貧困を増大させ、都市の過密を招き、環境を破壊し、気候変動をもたらす中で、コミュニティはますます、自然災害に見舞われやすい存在となっています。

 私たち人間の力で、これを何とかすることは可能です。政策決定と計画策定を改善し、リスク管理の効果を高め、開発と環境保護の活動を刷新する―人間のこのような活動により、コミュニティの危険は緩和されるのです。そのためには、持続可能な開発を目指すあらゆるプロジェクトと政策に、リスク管理と防災を不可欠な要素として、しっかりと組み込むべきです。

 今年の国際防災の日にあたり、自然災害の危険とうまく付き合ってゆけるような、持続可能なコミュニティを作り上げることにより、災害の件数と影響を軽減できるということ、また、そうしなければならないのだということを、改めて心に留めようではありませんか。