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「未来アクションフェス」に寄せる フェリペ・ポーリエ ユース担当国連事務次長補ビデオメッセージ (2024年3月24日)

プレスリリース 24-014-J 2024年03月25日

皆さん、こんにちは。

ユース担当国連事務次長補のフェリペ・ポーリエです。

国連史上最年少で上級職に任命された者として、私たちが共にもたらすことができる影響について、私は心から前向きに捉えています。

それは、若者が有意義な形で参画できるよう取り組みを強化し、国連でも若手職員を活性化させながら、国連の活動のすべてのレベルにおける若者の重要な貢献を認識することを意味します。

皆様の温かい歓迎と、ワクワクするようなイベントにお招きいただいた未来アクションフェス実行委員会の方々に感謝いたします。

本日この場に集まった私たちは、歴史上、極めて重要な瞬間に立っています。世界人口の半数近くを30歳未満の人々が占める中で、持続可能な開発と平和を達成する上では、そうした若者たちの有意義かつ効果的な参加が不可欠です。

今日の若者は、多元的な課題に直面しています。気候変動の不可逆的影響によるリスクから、進行中の紛争、地政学的緊張の高まりに至るまで。

第一に、私たちは気候危機がもたらす、人類の存亡に関わる脅威に対処する重要性を認識しなければなりません。若者は指導者たちに、1.5℃の目標に見合った気候野心を高めるように求め続けてきました。私たちはこの野心を失う訳にはいきません。

私たちは、気候行動なくして平和の実現はないことを理解しています。この約束と野心の達成に向かう軌道から外れないようにするには、若者の関与が最善の策です。

第二に、私たちは軍縮の取り組みを通じて、団結と平和を推進すべく協力しなければなりません。核兵器は地球上で最も危険な兵器であり、その危険性は核兵器の存在そのものにあります。

将来に目を向けた時、軍縮の取り組みに若者を関与させることは、現在だけでなく、将来世代の安全で豊かな未来を確保することでもあることは明らかです。今日の若者たちに力を与えることで、明日の平和で安定した世界を確保できるのです。それこそが、より良く、よりグリーンで持続可能な未来に向けた世界的な野心の達成へとつながります。

日本政府の寛大なる資金援助によって設立された「ユース非核リーダー基金」は、若者たちに、核兵器のない世界を実現する上で必要な知識とリーダーシップを身に付けてもらうことを目指しています。

今年9月、世界中の指導者たちは「未来サミット」に出席するため国連本部に集います。重要課題における協力を強化し、グローバル・ガバナンスにおけるギャップに対処し、人々の生活に良い影響を与えるのにより適した多国間システムを再活性化させるべく前進する、一世代に一度の機会となることでしょう。

国連ユース・オフィスでは、これまでの取り組みを倍増させ、歴史を変えるこの機会をつかもうとしています。現状に挑み、惰性の力に抗い、そして勇気をもって、核兵器のない、あらゆる人にとって持続可能な世界を夢見ようではありませんか。

今こそ、行動を起こす時です。ありがとうございました。

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