国連ユース・オフィス、新たな「SDGsのためのヤングリーダーズ」17名を発表(2025年10月24日付プレスリリース・日本語訳)
プレスリリース 25-072-J 2025年11月12日
ニューヨーク、国連本部、2025年10月24日 ― 国連は本日の国連デーにあたり、「持続可能な開発目標(SDGs)のためのヤングリーダーズ」第5期生の17名を発表しました。今期は、新設された国連ユース・オフィスが初めて選出・発表を行ったグループであり、同イニシアチブを2016年に開始したユース担当国連事務総長特使室の活動を引き継ぐものとなります。
国連ユース・オフィスは2年ごとに、世界が直面している喫緊の課題の解決を促進し、そのリーダーシップによってSDGs達成に貢献する17名の卓越した若きチェンジメーカーを選出します。同イニシアチブは開始以来、世界中の数百万の若者たちに影響を与え、行動を促し、若者主導のイノベーションやコラボレーションを拡大させてきました。
今年初めの公募呼びかけに対し、150カ国超から3万3,000件を超える応募がありました。世界のあらゆる地域から選出された「2025年SDGsのためのヤングリーダーズ」は16歳から33歳までの若者たちで、アーティスト、団体創設者、コミュニティー活動家、アスリート、医師、平和構築者、起業家、科学者など、国連が中核に据える持続可能な開発、人権、平和と安全のあらゆる分野で活動を行っています。
フェリペ・ポーリエ ユース担当国連事務次長補は、次のように述べています。「2025年SDGsのためのヤングリーダーズは、世界中で真の変革を推進している若者たちの勇気、創造性、献身を示す強力な証拠です。気候危機との闘いやメンタルヘルスの推進、教育の刷新、平和の擁護に至るまで、ヤングリーダーズは今日のグローバル課題に対応するだけでなく、積極的に未来を再構築しているのです。深刻な分断と不確実性の時代にあって、より良い明日に向けた団結、行動、そして希望という、まさに国連の精神そのものを体現しているのです」
「2025年SDGsのためのヤングリーダーズ」は以下の方々です(ファーストネームのアルファベット順):
- アデリン・ピエール - ハイチ出身、33歳
平和構築者、環境活動家
- アイシュワリヤ・シュレスタ - ネパール出身、28歳
ソーシャルワーカー、研究者、Heart of NepalおよびAntardhoni Nepalの共同創設者
- アンスリウム・ルイス - トリニダード・トバゴ出身、16歳
Fruits For Tomorrow創設者、子どもの権利擁護者
- ディカタウナ・クワ - パプアニューギニア出身、27歳
生物学者、社会起業家、Eda Davara Marine Sanctuary創設者
- エンゾ・ロメロ - ペルー出身、33歳
電子機械工学エンジニア、生体工学イノベーター、LAT Bionics創設者
- ハフサット(ハヴフィ)・アブドゥラヒ - ナイジェリア出身、25歳
複数の受賞歴を持つパフォーマンス詩人
- ジャック・クウィブカ - ルワンダ出身、26歳
性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の擁護者、Informed Future Generations創設者
- マリアム・ソリカ - エジプト出身、26歳
THE GOOD NEWSの創設者・最高経営責任者(CEO)
- マーティン・バスケス・ジョーンズ - アルゼンチン出身、30歳
政治学者、環境活動家、Río Sustentable共同創設者
- ニラ・イブラヒミ - カナダ在住アフガニスタン難民、18歳
女児教育の擁護者、Her Storyの共同創設者・理事長
- パンハ・テン - カンボジア出身、30歳
ストーリーテラー、LGBTIQ+活動家、Sampi TV共同創設者
- サバ・エルシャワ - ヨルダン/パレスチナ出身、32歳
宇宙・持続可能性研究者、パレスチナ宇宙研究所およびヨルダン宇宙研究イニシアチブ創設者
- サヒラ・アル・ナハリ - サウジアラビア出身、28歳
医師、医療法戦略家、Shifā Art創設者
- ステファン・クリムシ・ムタンダ - ウガンダ在住コンゴ民主共和国難民、19歳
バスケットボール選手・コーチ、難民バスケットボールアカデミー創設者
- 中村涼香(なかむら・すずか) - 日本出身、25歳
被爆3世、NPO法人ボーダーレスファウンデーション理事
- タナツワ・アマンダ・チカウラ - ジンバブエ出身、26歳
メンタルヘルス擁護者、Ndinewe Foundation創設者
- テオドラ・ミレスカ - 北マケドニア出身、25歳
フェミニスト教育者、PERIOD Skopje共同創設者
「SDGsのためのヤングリーダーズ」のプロフィール全文、およびSDGs推進のための取り組みなどの詳細は
こちらをご覧ください。
https://www.un.org/youthaffairs/en/meet-2025-cohort-young-leaders-sdgs
著名人からなる審査員パネルは、エンターテインメント業界、民間セクター、市民社会、政府など幅広い分野の影響力のあるリーダーたちで構成され、選考プロセスの中で貴重な意見やフィードバックを提供しました。
審査員パネルには、以下の方々が含まれます:アミナタ・トゥーレ(2013‐2014年 セネガル首相、Club de Madridメンバー)、カルロス・アルバラード・ケサーダ(2018‐2022年 コスタリカ大統領、Club de Madridメンバー)、DJカッピー(世界的DJ、慈善家)、ジェマ・スタイルズ(作家、メンタルヘルス擁護者)、シャイハ・モーザ・ビント・ナーセル カタール国妃殿下(Education Above All Foundation会長、SDGアドボケート)、ヒンドゥ・イブラヒム(チャド先住民女性・人民協会会長、SDGアドボケート)、ロドリゴ・パチェコ(シェフ、アグリフード持続可能性の先見者・イノベーター)、サンジャナ・サンギ(俳優、UNDPインドユース・チャンピオン)、高梨沙羅(スキージャンプ選手)、ウィル・ポールター(俳優)
「2025年SDGsのためのヤングリーダーズ」の発言より:
中村涼香-「安全保障に関する議論は、長い間、限られた人々の間だけで交わされていましたが、その一方で、その他大勢の人々がその決定の影響を受けてきました。現状の民主主義システムの限界を超えて、個人、とりわけ若者たちが、そうした議論の中心に立つべきだと私は確信しています」
著名人からなる審査員パネルの発言より:
高梨沙羅(スキージャンプ選手):「持続可能な社会を築くためには、未来を生きる私たち若者が声を上げ、行動を起こすことが不可欠です。私たち若者には、新しい発想を生み出す柔軟性、行動する意欲、そしてより良い世界を次世代へと引き継ぐ責任があるのです」
国連ユース・オフィスについて
国連ユース・オフィスは、国連事務局内で初のユース関連課題に特化した専門機関として、あらゆる場所の若者たちの権利、視点、貢献、可能性を擁護しています。私たちは、ユース関連課題におけるアドボカシー、調整、連携、説明責任の強化に向けた取り組みを主導し、国連とそのパートナーがあらゆる多様性を持つ若者たちと効果的かつ包摂的に協働できるようにします。意思決定プロセスへの若者の有意義で、包摂的で、影響力ある参画を促進することにより、持続可能な開発、平和と安全、人権、人道支援の分野におけるグローバル課題に取り組む変革の主体として、若者たちをエンパワーメントすることに焦点を当てて活動しています。
詳細については、ソーシャルメディアで@unyouthaffairsをフォローするか、国連ウェブサイトhttps://www.un.org/youthaffairs/enをご覧ください。
ユース担当国連事務次長補について
ウルグアイ出身のフェリペ・ポーリエ氏は2023年12月、32歳で初代ユース担当国連事務次長補に就任しました。国連史上最年少の上級職であり、事務総長の「シニア・マネジメント・グループ(SMG)」で最も若い現職メンバーです。
詳細は https://www.un.org/youthaffairs/en/about/ASGYouthAffairsをご覧ください
メディア関係者のお問い合わせ先
Cristina Serban
国連ユース・オフィス、コミュニケーション担当責任者
cristina.serban@un.org
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