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2023年国連水会議:プレスキットから【5つのテーマ領域に関する事実と数字】

プレスリリース 23-010-J_Rev1 2023年05月25日

2023年国連水会議の5つのテーマは、会議の共催国であるオランダ王国とタジキスタン共和国が2022年7月に提案し、同年10月の準備会合で加盟国の同意を得たものです。これらのテーマは、「SDG6グローバル・アクセラレーション・フレームワーク」の5つの原則を支持しています。

健康のための水:安全な飲料水と衛生へのアクセス

  • 世界人口の4分の1に相当する20億人が、安全でない飲料水源を利用しています。人類の半数にあたる36億人が、安全に管理された衛生施設のない生活を送っています。そして3人に1人、つまり23億人には、家庭に基本的な手洗い設備がありません。開発途上国を中心として少なくとも30億人は、定期的にデータが収集されていないために、その依存する水の質が不明です。(世界保健機関(WHO)/国連児童基金(UNICEF)、2021年国連水関連機関調整委員会(UN-Water)、2021年
  • 世界のほぼ半数の学校には、石鹸と水のある適切な手洗い設備がありません。毎日、700人超の5歳未満児が、安全でない水や衛生施設、不衛生に関連する下痢で命を落としています。(WHO/UNICEF、2020年UNICEF、2021年
  • 飲料水や衛生施設への普遍的なアクセスは、世界の健康にとって極めて重要です。2030年までにユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を実現するためには、現在の進捗率を平均で4倍に引き上げることが求められます。この目標を達成できれば、年間82万9,000人の命を救うことができます。これは、安全でない水、不適切な衛生施設、不十分な衛生習慣に直接関連する疾病で現在亡くなっている人の数に相当します。(国連、2022年

持続可能な開発のための水:水、水・エネルギー・食料の間のネクサス、持続可能な経済と都市への開発を重んじる

  • 基本的な飲料水サービスさえも利用できていない10人のうち8人が農村部に住んでおり、その約半数が後発開発途上国で暮らしています。2019年には、7億3,300万人以上が、水ストレスの水準が高いもしくは危機的な国に住んでいました。(WHO/UNICEF
  • 全取水量のうち72%が農業用、16%が自治体による家庭用やサービス用、12%が産業用に利用されています。世界の水需要は、需要の高まりによって2050年までに20-30%増加すると予想されています。(UN-Water、2019年
  • 安全に管理された飲料水を利用できていない都市居住者の数は、2000年以降で50%超増加しました。また、都市部の住民の86%が安全に管理された飲料水サービスを利用できている一方、農村部では60%しか利用できていません。(UN-Water、2021年WHO/UNICEF、2021年

気候、レジリエンス(強靭性)、環境のための水:海の源から生物多様性、気候、レジリエンス、災害リスク削減まで

  • 近年起きた災害の4分の3近くが水に関連しており、過去20年で約7,000億ドルの経済的損害をもたらしています。(UN-Water、2020年
  • 近年、世界の流域の5分の1超において、洪水、貯水池の増加、新たな浸水域を示す地表水面積の急激な増加、または、湖沼、貯水池、湿地、氾濫原、季節水域の乾燥化を示す地表水面積の急激な減少のどちらかが起きています。(UN-Water、2021年
  • 過去20年間で水に関連する災害の頻度が増加しています。2000年以降、洪水関連の災害は134%増加しており、干ばつの回数と期間も29%増えています。(世界気象機関(WMO)、2021年
  • 湿地は、あらゆる生態系の中で生物学的多様性が最も高い場所と考えられており、世界の動植物種の40%の繁殖地となっています。過去300年間以上にわたり、地球上の湿地の85%超が失われています。水に関連する地球上のその他の生態系も急激に変化しています。河川流域の5分の1では、過去5年間で地表水が大きく変動しました。これらの変化の主な要因には、人口増加、土地被覆や土地利用の変化、気候変動などが挙げられます。(UN-Water、2021年
  • 地球規模の気候危機は、水とは切り離せない関係にあります。地球温暖化を2℃でなく1.5℃に抑えられれば、気候変動が引き起こす水ストレスの高まりにさらされる世界人口の割合を減らせる可能性があり、水資源に大きな影響を与えることができます。(UN-Water、2019年

協力のための水:国境を越えた国際水協力、部門横断的な協力、2030アジェンダの水関連目標

  • 国境をまたぐ河川、湖沼、帯水層は、全世界の153カ国が共有しています。129カ国から収集したデータによると、2020年時点で越境水域の90%以上を運用協定の対象としていると報告した国はわずか32カ国ですが、2017年の22カ国からは増加しています。(国連、2022年
  • 欧州および北米では42カ国中24カ国が運用協定の対象としているのに対し、サハラ以南アフリカでは42カ国中5カ国、それ以外の地域では合わせて3カ国です。(国連、2022年
  • すべての越境流域を運用協定の対象としていると報告した国は、24カ国にとどまっています。(UN-Water、2021年

水の国際行動の10:国連事務総長の行動計画によるものを含め、「行動の10年」の目標の実施を加速させる

  • 統合水資源管理のグローバル目標を達成するためには、世界の平均実施率を2倍にする必要があります。水と衛生への投資を増やし、越境水域を共有する国々の協力を深化させる、さらなる取り組みが必要です。(国連、2022年
  • 水の利用効率は、2015年から2019年にかけて1立方メートルあたり17.4ドルから19.4ドルへと、12%改善しました。しかし、最も多く水を利用する農業部門では、2019年時点で1立方メートルあたり0.63ドルにとどまっています。農業用水の生産性を高めることが、水の利用効率を向上させる上で鍵となっています。(国連、2022年
  • 2016年から2020年にかけて、安全に管理された衛生サービスを利用している世界人口の割合は、47%から54%に上昇しました。同様の進捗率が維持できれば、世界の利用率は2030年までに67%に達するでしょう。ただしその場合も、28億人は利用できないまま取り残されます。飲料水と衛生に関する目標を2030年までに達成するためには、進捗ペースを平均で4倍にする必要があり、一部の国はさらに速いペースで取り組まなければなりません。(国連、2022年
  • 農業排水と未処理の排水は、世界の環境水質に深刻な脅威をもたらす二大要素です。十分に開発された監視システムがあれば、水質問題を早期に特定し、深刻な悪化が起こる前に緩和措置を導入することができます。(国連、2022年

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原文(English)はこちらをご覧ください。