• プリント

国連の「Pause/ちょっと待って」キャンペーンが命を脅かすデマの拡散を抑制することが、マサチューセッツ工科大学(MIT)の新たな調査で明らかに(プレスリリース・日本語訳)

プレスリリース 21-040-J 2021年07月27日

 

2021年7月1日 - ニューヨーク-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより世界が混乱の一年を送る中、国連の「Verified(ベリファイド/検証済み)」イニシアチブは、パンデミックを長引かせる要因を特定するために医学と行動研究の英知を結集し、ソーシャルメディア上の雑音をはねのける取り組みを行ってきました。

この取り組みの中心となる国連の「Pause/ちょっと待って」キャンペーンは、何らかの情報を共有する前に立ち止まり、その妥当性を確認することを促します。このほどマサチューセッツ工科大学(MIT)が行った調査では、デマの拡散を食い止めるために必要な行動変革をPauseキャンペーンがもたらすことがわかりました。

英国と米国で実施されたMITの調査によれば、何らかの情報を電話、コンピューター、ソーシャルメディア・プラットフォームで共有する前に立ち止まり、その情報の発信元、信憑性、妥当性、正確性を自問するという単純な行動で、デマを共有する傾向が大幅に減少することが判明しました。この調査では、Pauseキャンペーンのコンテンツを目にした参加者がフェイクニュースを共有する傾向が大幅に低下しました。

「デマへの取り組みという非常に大きな課題は、私たち全員にかかわるものです。重要なのは、いかに私たちが力を合わせて社会の変革を推進し、行動規範を転換し、人々の連帯感に訴えて互いの安全を守れるかということです」メリッサ・フレミング国連グローバル・コミュニケーション担当事務次長はこのように述べています。

「MITの調査は、共有する前に立ち止まることは可能なだけでなく、そうする責任があることを示しています。真実を嘘から区別することが難しくなった時代では、特にそうです」

社会的影響を生み出す組織であるPurposeと共同で取り組むPauseキャンペーンは、より広範な Verified イニシアチブの一環です。同イニシアチブは、COVID-19に関する信頼できる医学的、科学的な情報と助言を届け、デマの拡散を食い止めるためにアントニオ・グテーレス国連事務総長が2020年5月に立ち上げました。世界保健機関(WHO)によれば、2020年の最初の3カ月だけで、COVID-19に関するデマによって6,000人近くが入院しました。

Pauseキャンペーンは2020年におよそ10億人にリーチしましたが、より多くの人が責任を持って情報を共有できるよう、現在もその取り組みを一層強化しています。キャンペーンの新たな段階では、世界中の人々に、#PledgetoPause(#ちょっと待ちます)と宣言し、インターネットをPauseのシンボルで満たすよう呼びかけています。

Pauseキャンペーンは、自分が目にしたものを共有したいという衝動(多くの場合、興奮や怒り、悲しみ、高揚感、時として利他心などの感情により掻き立てられる衝動)を、たとえ数秒でも中断することで、より批判的に考える時間を持つことができるという、研究に立脚しています。より適切な判断を普及させ、虚偽の主張の拡散を減らします。

国連事務総長はこのように述べています。「COVID-19のパンデミックの最中に間違った情報が流れれば、人の命を奪うことにもなりかねません。立ち止まって考えることを約束し、デマの蔓延を一緒に食い止めましょう。」

「Verified(ベリファイド/検証済み)」について

Verifiedは、国連がPurposeと共同で実施しているイニシアチブであり、COVID-19に対応する中で世界中の人々が科学に基づく情報を利用できるようにすることを目的としています。Verifiedは、国連機関、インフルエンサー、市民社会、企業、ソーシャルメディア・プラットフォームと連携し、信頼できる正確な情報をつくり、拡散し、消費者が自身のメディア消費慣行を変えるように促すことで、オンラインでのデマの拡散を抑え、食い止めます。さらに詳しい情報については、https://shareverified.com/en/をご覧ください。

「Pause/ちょっと待って」キャンペーンについて

国連のVerifiedイニシアチブの一環として立ち上げられたPauseキャンペーンは、情報を共有する前に立ち止まって考えることが、誤解を招く未検証の情報の拡散を抑制するのに大きく役に立つことを示した心理学者、神経科学者、行動科学者たちの研究を参考にしています。1年前に開始された同キャンペーンは、全体として、人々が衝撃的または感情的な内容を衝動的に、そしてその正確性を疑問に思うことなく共有する習慣を断ち切ることを求めています。さらに詳しい情報については、https://pledgetopause.orgをご覧ください。

取材のお申し込みについては、下記にお問い合わせください。

国連グローバル・コミュニケーション局
Devi Palanivelu | palanivelu@un.org | +1 917 495 5424

Purpose
Jennifer Minard | jennifer.minard@purpose.com | +44 787 242 7706

* *** *

原文(English)はこちらをご覧ください。