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性的搾取と虐待の予防に関するハイレベル会合 (ニューヨーク、2017年9月18日)

プレスリリース 17-050 2017年09月18日

アントニオ・グテーレス国連事務総長は本日、世界のリーダー、国際・地域機関の最高責任者、そして市民社会の重要なパートナーに対し、ともに連帯して立ち上がり、性的搾取と虐待という惨劇を非難するよう呼びかけました。加盟国と国連は、このように特別な形で政治的決意を示すことで、性的搾取と虐待の防止における国連の実効性を大幅に高めることを約束するとともに、被害者の権利と尊厳をその取り組みの中心に据えることを誓います。アントニオ・グテーレス国連事務総長は本日、世界のリーダー、国際・地域機関の最高責任者、そして市民社会の重要なパートナーに対し、ともに連帯して立ち上がり、性的搾取と虐待という惨劇を非難するよう呼びかけました。加盟国と国連は、このように特別な形で政治的決意を示すことで、性的搾取と虐待の防止における国連の実効性を大幅に高めることを約束するとともに、被害者の権利と尊厳をその取り組みの中心に据えることを誓います。

ニューヨークでの初のハイレベル会合で発言した事務総長は、性的搾取と虐待が、どの国も、制度も、家族も無縁でないグローバルな脅威であることを強調しました。事務総長はハイレベル会合の開会にあたり「性的搾取と虐待に終止符を打つことは、道徳的、組織的な義務です」と指摘しています。

事務総長と、国連の活動に大きく貢献している国々の代表は、平和維持が国連の最も重要な取り組みであり、大多数の文民・軍事要員は多くの場合、困難かつ危険な状況の中で、プロ意識と誇りを持って職務を遂行していることに留意しました。本日のハイレベル会合は、世界で最も弱い立場に置かれた人々を保護、援助すべき国連要員による性的搾取と虐待は、わずか一件であったとしても、被害者を個人的に深く傷つけ、国連の崇高な目的を汚すことになるという認識をはっきりと示すものです。ジャン=ピエール・ラクロワ国連平和維持活動局長とアトゥール・カレ国連フィールド支援局長はともに、今回の会合に先立つ準備段階で、このメッセージを強調しました。「一部の要員による言語道断の行為が、しばしば個人的なリスクや犠牲を顧みず、誇りと名誉を持って国連憲章に謳われた価値を堅持している千人単位の男女に取り返しのつかない害悪を及ぼしたり、その活動の価値を損なったりすることがあってはなりません」カレ局長は会合の席上、このように発言しています。

各国の首脳や閣僚、大使、国際機関の最高責任者、市民社会のパートナーが参集し、国連総会開幕の前日に開かれた今回のハイレベル会合は、この惨劇を非難し、これと闘い、不処罰に終止符を打ち、説明責任を確保し、被害者の法的救済を図るうえで、国際社会が連帯していることを、最も高い政治レベルで示す前例のない機会となりました。

事務総長はまた、ミロスラフ・ライチャーク総会議長のほか、性的搾取と虐待への対処方法に関する見解とベストプラクティスを共有するために出席した兵員提供国4カ国の首脳(フィンランド共和国のサウリ・ニーニスト大統領、ウルグアイ東方共和国のタバレ・バスケス大統領、バングラデシュ人民共和国のシェイク・ハシナ首相、エチオピア連邦民主共和国のハイレマリアム・デサレン首相)を歓迎しました。

ハイレベル会合は、国連システム全体における性的搾取と虐待への取り組みに対する事務総長の被害者中心型のアプローチで核心をなす重要なイニシアティブを披露する場になりました。

1. 国連システム全体で性的搾取・虐待被害者の権利保護を担当するアドボケートにジェーン・コナーズ氏(オーストラリア)が任命されました。コナーズ氏は発言の中で、政府や市民社会のメンバーと密接に協力し、援助が素早く被害者に届くこと、そして、国内の司法プロセスに関する情報が被害者に提供されることを確保するという意志を表明しました。コナーズ氏は聴衆に対し「私はすべてのステークホルダーとのパートナーシップにより…、一貫性と透明性を備え、ジェンダーと子どもに配慮しながら、被害者に寄り添うベストプラクティスの特定を目指します」と語りました。

2. アトゥール・カレ・フィールド支援担当事務次長は、性的搾取・虐待被害者支援信託基金への加盟国の拠出約束に謝意を表明しました。また、活動地域での性的搾取・虐待に対処し、これを予防するための具体的な約束を含め、国連と加盟国の間で「自発的コンパクト」を締結するという、事務総長の新たな取り組みも発表しました。

3. 事務総長は、被害者支援信託基金に対する加盟国の拠出に感謝するとともに、国連における性的搾取・虐待の予防と対策に関する「リーダーシップ・サークル」の設置を正式に発表しました(現時点でのメンバー一覧は、別添を参照)。このイニシアティブには、全加盟国政府の最高レベルで、不処罰に終止符を打ち、性的搾取・虐待を予防するための措置を強化し、被害者に当然の法的救済と援助を提供するという確約と決意ができ上がっていることを目に見える形で示す意味があります。

事務総長はまた、社会的弱者を性的搾取・虐待行為から守るうえで、市民社会が果たす重要な役割を認識し、重要な非政府パートナーをハイレベル会合に招き、この取り組みにおける国連との協力を呼びかけました。事務総長は、現場でのさらに密接な交流と集団的取り組みによって、予防策と対応策の強化を図ることによって得られるものは大きいとして、市民社会と人道団体に対し、国連とさらに密接に連携するよう促しました。
国連、加盟国、そして市民社会のメンバーがともに、共通の目的を持って結束し、マルチステークホルダー型のパートナーシップで連携すれば、性的搾取と虐待に対するゼロ容認の実現に向け、止めることのできない勢いがつくことでしょう。

別添:国連活動における性的搾取・虐待の予防と対策に関するリーダーシップ・サークル

2017年9月18日時点で、57カ国の国家元首と政府首班が事務総長の招請に応じ、国連活動における性的搾取・虐待の予防と対策に関するリーダーシップ・サークルに加わっています。

リストはまだ開放されているため、さらに国家元首と政府首脳の参加が可能になっています。

国家元首33名(リスト中、称号を太字で表示)

政府首班24名

参加受諾者リスト

1. オーストラリア連邦:マルコム・ターンブル首相

2. オーストリア共和国:アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領

3. バングラデシュ人民共和国:シェイク・ハシナ首相*

4. ベルギー王国:シャルル・ミシェル首相

5. ブータン王国:ツェリン・トブゲイ首相

6. ボリビア多民族国:エボ・モラレス・アイマ大統領

7. ブラジル連邦共和国:ミシェル・テメル大統領*

8. ブルガリア共和国:ルメン・ラデフ大統領

9. ブルキナファソ:ロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領*

10. カーボベルデ共和国:ジョゼ・ユリス・コレイア・エ・シルバ首相

11. カンボジア王国:フン・セン首相

12. カナダ:ジャスティン・トルドー首相

13. コモロ連合:アザリ・アスマリ大統領

14. コートジボワール共和国:アラサン・ウワタラ大統領

15. キプロス共和国:ニコス・アナスタシアディス大統領

16. デンマーク王国:ラース・ロッケ・ラスムセン首相

17. ドミニカ共和国:ダニーロ・メディーナ・サンチェス大統領

18. エジプト・アラブ共和国:アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領*

19. エストニア大統領:ケルスティ・カリユライド大統領

20. エチオピア連邦民主共和国:ハイレマリアム・デサレン首相*

21. フィジー共和国:ジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ首相

22. フィンランド共和国:サウリ・ニーニスト大統領

23. フランス共和国:エマニュエル・マクロン大統領

24. ドイツ連邦共和国:アンゲラ・メルケル首相

25. ガーナ共和国:ナナ・アドゥ・ダンクワ・アクフォ=アドゥ大統領*

26. アイスランド:ビャルニ・ベネディクトソン首相

27. アイルランド共和国:レオ・バラッカー首相

28. イタリア共和国:セルジョ・マッタレッラ大統領

29. 日本:安倍晋三総理大臣

30. ケニア共和国:ウフル・ケニヤッタ大統領

31. レソト王国:モツォアハエ・トーマス・タバネ首相

32. リトアニア共和国:ダリア・グリバウスカイテ大統領

33. マレーシア:モハマド・ナジブ・ビン・トゥン・ハジ・アブドゥル・ラザク首相

34. マラウイ:ピーター・ムタリカ大統領

35. モロッコ王国:モハメッド6世国王*

36. オランダ王国:マルク・ルッテ首相

37. ナイジェリア連邦共和国:ムハンマド・ブハリ大統領*

38. ノルウェー王国:エルナ・ソルベルグ首相

39. パナマ大統領:フアン・カルロス・バレーラ・ロドリゲス大統領

40. ポルトガル共和国:アントニオ・ルイス・サントス・ダ・コスタ首相

41. 韓国:文在寅(ムン・ジェイン)大統領

42. ルワンダ共和国:ポール・カガメ大統領*

43. セントルシア:アレン・マイケル・シャスネ首相

44. セネガル共和国:マッキー・サル大統領*

45. スロバキア共和国:アンドレイ・キスカ大統領

46. スロベニア共和国:ミロ・ツェラル首相

47. 南アフリカ共和国:ジェイコブ・ズマ大統領*

48. スペイン王国:マリアノ・ラホイ・ブレイ首相

49. スリランカ民主社会主義共和国:マイトリーパーラ・シリセーナ大統領

50. スイス連邦:ドリス・ロイタード大統領

51. マケドニアユーゴスラビア共和国:ゾラン・ザエフ首相

52. トーゴ共和国:ニャシンベ・エヤデマ大統領*

53. ウガンダ共和国:ルハカナ・ルグンダ首相

54. 英国:テリーザ・メイ首相

55. 米国:ドナルド・トランプ大統領

56. ウルグアイ東方共和国:タバレ・バスケス大統領*

57. ザンビア共和国:エドガー・チャグワ・ルング大統領

 

地域別加入国数:

アフリカ・グループ:18

アジア太平洋グループ:9

東欧グループ:6

ラテンアメリカ・カリブ・グループ:6

西欧その他グループ:18

 

国連通常予算拠出上位10カ国に含まれる国(9):

米国、日本、英国、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、フランス、カナダ

 

国連平和維持予算分担金拠出上位10カ国に含まれる国(9):

米国、日本、英国、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、フランス、カナダ

 

兵員提供上位20カ国に含まれる国(11):

バングラデシュ、ブラジル、ブルキナファソ、エジプト、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、南アフリカ、トーゴ、ウルグアイ

 

注:*兵員/警察官提供上位20カ国

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