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第13回国連犯罪防止刑事司法会議:世界の犯罪と刑事司法の状況

2015年03月10日

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資料(公的文書ではありません)

 世界の犯罪と刑事司法の状況 

世界の犯罪と刑事司法の状況に関する2015年の事務総長報告によると、安全と幸福を最も脅かされているのは、低所得国の人々です。この報告は、様々な種類の犯罪に関するグローバルな傾向や地域的傾向の概要を紹介しており、意図的な殺人、女性と女児などのジェンダーに基づく殺人、贈収賄、人身取引、野生生物犯罪の分析を含みます。さらに、この報告には、犯罪と刑事司法が開発と強く結びついていることを示す有力な証拠が提示されています。特に腐敗は、公的資金の悪用、不正競争、サービスの利用者にによる費用の追加負担、市民の信頼の低下、そして法の支配の弱体化につながり、開発に悪影響を及ぼします。

 国際犯罪の傾向

一部の暴力犯罪(殺人、強盗、強姦)については、地域や経済的開発のレベルによって異なるものの、変わらずまたは若干減少しているという世界的な傾向にあります。

ただし、親しいパートナーによる女性の殺害については、その他の致死的暴力のレベルに関係なく、世界全域で同様に高い水準にあります。

全世界的に、窃盗犯罪は減少しており、車両の窃盗はほぼ半減、強盗は4分の1以上減少しています。麻薬の不正取引に関連する刑事犯罪は比較的安定していますが、麻薬所持犯罪は2003年以降著しく増加しています。腐敗の影響は低所得国に不釣り合いに多く、一方、違法な人身取引や動植物の絶滅危惧種の売買は、開発途上国に発して豊かな国々に向けられるのが一般的です。

地域的傾向は全体として世界的状況と一致します。ヨーロッパでは2003年から2013年までの10年間、麻薬所持と強姦の増加を除き、様々な形態の犯罪の減少が他地域より見られました。アジアとオセアニアでは、麻薬の不正取引犯罪が近年増加しています。

 意図的な殺人

意図的殺人率は世界的に減少していますが、地域的には変動があります。一貫して最も高いのが南北アメリカで、最も低いのはヨーロッパ、アジア、オセアニアです。219の国と地域のデータに基づく国連薬物犯罪事務所(UNODC)の推定によれば、2012年に世界中で約437,000人が意図的な殺人の犠牲になりました。つまり世界的な殺人率は10万人に6.2人であり、10万人に7.6人と推定された2004年から大幅に減少しています。

殺人に至る暴力と社会的、経済的開発との関係は、長い間犯罪学研究が強調するところであり、特に、不平等、貧困、法の支配の弱体化は、紛争に関連する暴力と紛争に関連しない暴力の両者と結びつくことが示されています。近年の傾向として、殺人事件は高所得国では少ない上に減少しつつある一方、低中所得国では着実に増加しています。

 ジェンダーに関連する殺人

殺人の犠牲者の大半は男性ですが、アジア、ヨーロッパ、オセアニアのように全体的に殺人率の低い地域では、女性がすべての殺人の犠牲者のほぼ3分の1を占めています。「名誉殺人」と呼ばれる結婚持参金関連の殺人など、女性と女児のジェンダーに関連する殺人については、記録が乏しい傾向にあります。UNODCは、2012年に43,600人の女性が親しいパートナーや家族によって殺害されていると推定しており、これは同年に殺害されたすべての女性の47パーセントに当たります。

データの欠如

一部の犯罪、特に人身取引や野生生物犯罪は、データ不足のため、測定が極めて困難です。同じ理由で、犯罪を発見し、公正に捜査、訴追し、有罪判決を受けた犯罪者を社会復帰させる能力など、刑事司法制度の実績を評価することも難しくなっています。

 囚人の数

世界的に囚人率は過去10年間変動がなく、10万人当たりの囚人数は148人で、2011年から2013年の総計は1,020万人です。傾向は地域によって異なります。囚人率はアフリカの全地域、北米、西欧、東欧では減少していますが、中南米、カリブ海、東南アジア、西アジア、北欧、南欧では増加しています。

囚人の34パーセントは暴力犯罪(意図的な殺人を含む)で服役しており、窃盗犯罪は30パーセント未満、麻薬法違反は20パーセント、金融犯罪や腐敗は3パーセント、それ以外の犯罪が14パーセントです。

南北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアでは、大多数の囚人が暴力犯罪で服役していますが、アジアでは大多数が窃盗犯罪、または麻薬関連の犯罪で刑に服しています。

拘留されている児童の数は、刑事司法制度の公正さの基準の1つです。国際基準では、児童の逮捕と投獄は最後の手段として、できるだけ短い期間に限られるべきです。世界的に、2004年~2006年と2011年~2013年を比べると、投獄されている児童の割合は10万人に12人から10人に減少しています。

公判前拘留と刑務所の過密

国連の非拘禁措置に関する最低基準規則(the United Nations Standard Minimum Rules for Non-Custodial Measures)によると、公判前の拘留を最小限の期間とするためにあらゆる尽力を行うべきであり、公判前拘留の代替手段をできる限り早急に見いだす必要があります。世界的に、投獄されている人々の4分の1以上が、判決を受けていないか、公判前です。2011年から2013年の間で、その割合が最も高かったのはアジア(約40パーセント)とアフリカ(35パーセント)ですが、いずれも減少傾向にあります。

公判前拘留は刑務所の過密につながり、世界中の大多数の地域で課題になっています。過密状態は刑務所の状況に深刻な影響を与え、囚人が医療や社会復帰などの基本的サービスを受けられる可能性を制限します。

 結論

法の支配が尊重され、推進される社会で全世界の人々が安全に生活するためには、いくつかの課題が残されています。特定の種類の犯罪(窃盗犯罪など)の減少が世界的に進んでいる一方で、殺人に至る暴力は依然として高く、所得が最も低い国々の一部の地域では増加しています。

データの品質と可用性には依然としてギャップがあり、犯罪、刑事司法、開発の関係の分析にはさらに研究が必要です。犯罪の傾向と刑事司法制度の運用の定期的な監視は、法の支配の強化および持続可能な開発の進捗状況を測定するために重要です。

詳細についてこちらをご覧ください。 www.un.org/en/events/crimecongress2015/

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