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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第42号】5/7付資料

2014年05月10日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第42号/201457

UNHCR、シリア難民受入国に対する国際的支援の拡充を呼びかけ

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官55、シリア難民を受け入れている5カ国の政府高官とヨルダンで会合を行い、国際社会に対し、シリア危機による影響の深刻化への対応をさらに強化するよう強く促しました。ヨルダン、イラク、レバノン、トルコ、エジプトの5カ国は計300万人規模のシリア難民を受け入れています。高等弁務官と各国閣僚は会合後の記者声明で、他の国々に対し、受入国への財政・開発援助を増額するとともに、庇護を求めるシリア人に国境を閉ざさないよう促しました。「政府と受入側コミュニティに対する国際的な支援は、ニーズにまったく見合っていないというのが現状です」。グテーレス高等弁務官はこう指摘し、次のように付け加えました。「紛争が長引く中、今後数カ月で国際的な支援を大幅に拡大する必要があります」

-詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。

http://www.unhcr.org/5367a97f9.html

 

◆シリアからのパレスチナ難民のレバノン入国制限が強化- UNRWA

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は56、数十人のパレスチナ難民がレバノンからシリアへ強制送還されたことに対し、懸念を表明しました。UNRWAは声明を発表し、レバノンがパレスチナ難民約5万人を含め、シリアからの難民数十万人を庇護してきたことに謝意を表明しました。しかし、その一方で、安全保障理事会が、生命や自由の危険が伴う国への強制送還を禁じる「ノン・ルフールマン」原則の重要性を確認するとともに、シリアの近隣諸国に対し、パレスチナ人を含め、シリアの暴力を逃れてきた人々すべてを庇護するよう改めて促していることも強調しました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unrwa.org/newsroom/official-statements/statement-chris-gunness-unrwa-spokesperson

 

WHO、シリア中北部に救命用医薬品と手術用備品を供給

世界保健機関(WHO)は54、11万7,000人を超える社会的弱者を支援するため、手術用備品や透析器具を含む必須医薬品と医療機器をシリア中北部のアルラッカ県に供給したことを明らかにしました。2台のトラックでアルラッカに届けられた救命用の非伝染性疾病治療薬40トンと、緊急に必要とされる医療・手術用機器は、現地の保健当局やNGOの支援に用いられます。WHOは1月以来、シリア全土の政府、反体制派双方の支配地域で暮らす390万人以上を支援してきましたが、最近ではホムスやアレッポ、ハマの各県に独自の援助物資を提供しています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.emro.who.int/syr/syria-news/supplies-ar-raqqah-2014.html

 

WHO、ポリオ再流行の可能性を抑えるため、グローバルな保健緊急事態を宣言

2014年5月5日 – 世界保健機関(WHO)はきょう、ポリオが一度は根絶された国々で蔓延するのは「異常な事態」であり、グローバルに調整の取れた対策を緊急に実施しない限り、予防可能な病気が息を吹き返すことになると警告しました。きょう、ジュネーブで開かれたWHO緊急委員会は全会一致で、国内で野生株ポリオウイルスの感染を「できる限り早く」抑えることを、すべてのポリオ発生国の圧倒的な優先課題としなければならないという合意に達しました。

WHOは予防接種に加え、国家の公衆衛生に関わる緊急事態として、ポリオの蔓延阻止に取り組むことを政府の最高レベルで正式に宣言するよう促しました。国連とそのパートナーは先月、シリア、イラク、エジプトで2,200万人の子どもを対象とする集団予防接種キャンペーンを再開しています。

-詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47720#.U2pg4yjyL-s

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

化学兵器禁止機関・国連合同査察団(OPCW-UN)

http://opcw.unmissions.org

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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WHOはポリオ再流行の可能性を抑えるため、グローバルな対策を緊急に実施するよう警告した。国連とそのパートナーは先月、シリア、イラク、エジプトで2,200万人の子どもを対象とする集団予防接種キャンペーンを再開した。写真はポリオ経口ワクチン©WHO
グテーレス難民高等弁務官は、シリア難民を受け入れている国々への国際的支援の拡充を呼びかけた。ヨルダン、イラク、レバノン、トルコ、エジプトの5カ国は計300万人規模のシリア難民を受け入れている©UNHCR/S.Baldwin
周囲の安全に注意を払いながら食料配給所に向かう人々。ヤルムークでは、パレスチナ難民が大多数を占めている©Photo/UNRWA