記録的な地球温暖化は11年連続、と国連の気象機関が警告(UN News 記事・日本語訳)
2026年01月22日

2026年1月14日 – 国連の気象機関は、過去11年間が近現代で最も暑い期間となる一方で、海面温度の上昇も続いていると警告しています。
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世界気象機関(WMO)は、2025年が観測史上で最も暑い年のトップ3に入っており、地球の気温が異常に高い状態が続いていることを、本日確認しました。
WMOは、8つの国際的なデータセットを分析したうえで、昨年の地球の表面温度が1850年から1900年までの平均を1.44°C上回ったと述べました。
うち2つのデータセットでは、2025年を176年の観測史上で2番目に暑い年としているほか、その他6つのデータセットでも、2025年は3番目に暑い年となっています。
ラニーニャ現象にもかかわらず、温暖となった
2025年が2023年以後の3年間の平均よりも、わずかながら涼しい年となったという事実は、より涼しい気象と関連づけられるラニーニャ現象によって、部分的に説明できます。
しかしWMOは、ラニーニャ現象によって一時的に涼しくなったとしても、長期的な温暖化傾向が逆転したことにはならないと断言しています。
WMOのセレステ・サウロ事務局長は「2025年は、冷却効果のあるラニーニャ現象が年初にも年末にも見られたにもかかわらず、全世界の観測史上で最も暑い年の1つとなったのは、大気中に熱を閉じ込める温室効果ガスが蓄積されているからです」と述べています。
WMOは、陸域と海域がともに高温だったことで、昨年は熱波や豪雨、致命的な熱帯低気圧をはじめとする異常気象が助長されており、早期警報システムの必要性は高まっていると付け加えています。
海洋温暖化
WMOはさらに別の研究結果を引用し、気候システム内に熱が長期的に蓄積されていることを反映する事実として、海面温度も昨年、観測史上最高に近い水準に達したことを明らかにしました。
地域別に見ても、全世界の海域のうち約33%で、観測史上(1958~2025年)トップ3に入る高い海面温度が見られたほか、熱帯・南大西洋、地中海、北インド洋、南洋を含む約57%の海域でも、トップ5に入る水温が観測されており、各海域での幅広い範囲で海洋の温暖化が進んでいる様子も浮き彫りにされています。
WMOは3月に発表予定の『2025年地球気候の現状に関する報告書』で、温室効果ガス、表面温度、海洋熱その他のトレンドを含む主要な気候変動指標の詳細を提供することになっています。
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原文(English)はこちらをご覧ください。


