国連総会ハイレベルウィーク(2025年)の概要はこちら *情報は随時更新されます*
2025年09月12日

国連総会 ハイレベルウィーク(2025年)
*各会合の情報はそれぞれのウェブページで随時更新されています。最新情報はそちらをご覧ください*
「80年前、戦争の灰じんの中で、世界は希望の種を蒔きました。一つの憲章、一つのビジョン、一つの約束。それは『人類が団結すれば、平和は実現できる』というものでした」
― アントニオ・グテーレス国連事務総長(2025年6月26日)
概 要
第80回国連総会のテーマは、「共にあることで、より良くなれる:平和、開発、人権のための80年とこれから」です。マルチラテラリズム(多国間主義)、連帯、そして人々と地球のための共有の行動に対するグローバルなコミットメントを新たにする重要な時期に開催されます。今年のハイレベルウィークでは、持続可能な開発目標(SDGs)の約束を実現し、グローバルな協力を再活性化することが急務であることをハイライトします。2つの主要なプラットフォームで、行動と解決策に焦点を当てます。
一つは9月22日-26日に開催される「SDGメディアゾーン」。これは国連グローバル・コミュニケーション局(UN DGC)が運営し、SDGsの解決策についてインタビューやパネルディスカッションが行われます。もう一つは9月20日-26日にかけて開催される「ゴールズ・ラウンジ」。これは国連副事務総長が招集し国連パートナーシップ事務所が主催するもので、筋書きのない対話や、重要課題の深掘り、そして双方向的な体験を特色としています。すべてのイベントは、UN Web TVでライブ配信されます。
9月22日
午前9時-午前10時 (日時はニューヨーク時間)| 於:総会議場
国連創設80周年記念ハイレベル会合
この1時間の会合では、国連創設80周年を記念して、国連の代表者や各国の首脳らが過去80年の成果を振り返り、より包摂的で対応力のあるマルチラテラルな(多国間主義的な)システムを目指す今後の道筋について検討します。
9月22日
午後2時-午後4時(日時はニューヨーク時間)| 於: 経済社会理事会議場
SDGモーメント
「SDGモーメント」は、2019年のSDGサミットの決定に基づいて毎年開催されており、SDGs達成に活気をもたらす行動に焦点を当てます。再生可能エネルギーからジェンダー平等に至るまで、部門を越えて変革を推し進めているコミュニティー、国、地域による変革のストーリーを紹介します。2030年までの道のりが3分の2を過ぎようとする今、2025年の「SDGモーメント」は重要な分岐点となります。このイベントでは、変革をもたらすグローバルな取り組みや各国での取り組みを結集させ、グローバルな課題に直面する中にあっても、公正で包摂的な移行がSDGsの前進を加速させていることを示します。
9月22日
午前10時-午後8時 | (日時はニューヨーク時間)| 於:総会議場
第4回世界女性会議開催30周年記念ハイレベル会合
第4回世界女性会議の開催から30周年を記念し、国連総会は「ジェンダー平等および女性と女児のエンパワーメントを実現するための『北京宣言』と『行動綱領』の実施に再コミットし、資源を割り当て、加速させる」をテーマの中心に据え、ハイレベル会合を招集します。同ハイレベル会合では、1995年の北京での画期的な会議からの前進を振り返るとともに、世界各地でのジェンダー平等推進における成果、ベストプラクティス、ギャップ、そして現在も続く課題に焦点を当てます。
9月23日-27日および29日(日時はニューヨーク時間)| 於:総会議場
一般討論
総会会期の冒頭に開催される、各国の首脳らによる年次会合である一般討論では、複雑かつ相互に連鎖するグローバル課題が山積する状況下で、世界の指導者たちが自らの立場と優先課題を明らかにする演説を行います。アンナレーナ・ベアボック第80回国連総会議長は、「共にあることで、より良くなれる」をテーマに自身のビジョンについて説明しており、団結、連帯、そして一致団結した行動を強調しています。
9月24日
午後2時-午後6時(日時はニューヨーク時間)| 於:信託統治理事会議場
気候サミット
気候危機のペースが世界中で加速し、その規模も拡大している中、国連事務総長は、世界の指導者たちが新たな国別気候行動計画を発表し、新たなクリーンエネルギー時代の恩恵を得られるようにするためのプラットフォームとして「気候サミット」を開催します。ブラジルで開催される第30回気候変動枠組条約締約国会議(COP30)に先立ち、この「気候サミット」では、パリ合意の目標に沿って人々と地球を守るためのコミットメントの表明と、その行動を加速させることに焦点を当てます。
9月24日
午前9時-午後6時(日時はニューヨーク時間)| 於: 経済社会理事会議場
持続可能で、包摂的、レジリエントな世界経済のための初となる隔年サミット:開発資金のコミットメントを実行する
昨年採択された「未来のための協定」に基づいて今回初めて開催されるこの隔年サミットは、共有の目標と持続可能な開発のために、マルチラテラルな取り組みと国際金融システムを結集させるためのプラットフォームと位置づけられています。また、SDGsのための資金調達に関するコミットメントを評価し、多国間組織と各国首脳らの間での包摂的な対話を促し、2030アジェンダの履行のために多国間組織の間の協働を強化する方法を模索することを目的としています。
9月25日
午前10時-午後6時(日時はニューヨーク時間)| 於: 第1会議室
非感染性疾患の予防と管理およびメンタルヘルスとウェルビーイングの推進に関するハイレベル会合
各国の首脳らが一堂に会し、2030年とそれ以降に向けて、心血管疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などの非感染性疾患(NCDs)の予防と管理およびメンタルヘルスとウェルビーイングの推進について、新しい、野心的で、実現可能な政治宣言を通じて新たなビジョンを打ち出します。
9月25日
午前9時-午後5時30分(日時はニューヨーク時間)| 於: 第4会議室
世界ユース行動計画採択30周年記念ハイレベル会合
若者のための政策とプログラムに関する初の行動計画である「世界ユース行動計画(WRAY)」が1995年の国連総会で採択されてから30年になります。各国政府や市民社会、若者のパートナーたちが、行動計画の進捗を検証し、政策立案における若者たちのさらなる参加を推進するために結集します。「WRAY 30周年:世代間連携を通じたグローバルな前進の加速化」というテーマの下、この会合では世代間のパートナーシップを強化し、若者に関するグローバル課題を前進させる決意を新たにすることに焦点を当てます。
9月26日
午前10時-午後1時 / 午後3時-午後6時(日時はニューヨーク時間)| 於: 信託統治理事会議場
ハイレベル会合:核兵器の全面的廃絶のための国際デー
世界的な核軍縮の実現は、国連にとって最優先の軍縮課題です。それは1946年の総会における最初の決議の議題であり、決議に従って創設された原子力委員会(1952年に解散)は、原子力の管理と、核兵器およびその他のあらゆる主要な大量破壊兵器の廃絶に関する具体的な提案を行う権限を有していました。この年次のハイレベル全体会合は、核兵器の全面的廃絶のための国際デーを記念し、推進しています。
9月30日
午前10時-午後1時 / 午後3時-午後6時(日時はニューヨーク時間)| 於:国連総会
ミャンマーにおけるイスラム教徒ロヒンギャとその他の少数者の現状に関するハイレベル会議
国連総会は、ミャンマーにおけるイスラム教徒ロヒンギャとその他の少数者が直面している危機に対処するため、ハイレベル全体会合を開催します。同ハイレベル会議の目的は、国際的な関心を維持し、現地の状況を再評価し、避難民コミュニティーの自発的で安全で尊厳のある帰還を実現するための取り組みも含め、持続可能な解決に向けた具体的かつ期限付きの計画を提案することにあります。
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