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国連総会の一般討論が終了 国連は前途に待ち受ける課題に集中(UN News 記事・日本語訳)

2023年10月06日

第78回国連総会一般討論の閉会挨拶を行うデニス・フランシス総会議長© UN Photo/Cia Pak

2023年9月26日 — 国連総会の年次討論が本日終了し、世界の指導者たちは、国連は制度的な課題に直面しているものの、人類の課題に対する集団的解決策を策定する最も重要なプラットフォームであり続ける、と述べました。

この一週間、国連の主要機関でありすべての加盟国が参加する総会において、各国の国家元首・政府首脳らは、気候変動がもたらす人類生存の脅威から人工知能(AI)の乱用に至る、さまざまな課題について演説を行いました。

デニス・フランシス総会議長は閉会の辞の中で、総会の継続的な重要性と、世界中の人々に平和、繁栄、前進、持続可能性をもたらすという国連の揺るぎない決意を強調しました。

「こうした進展は、喜ばしいことに、国連が引き続き、私たちの時代が共有する課題に焦点を当てていくことを再認識させてくれる」と力説しました。

世界中で継続する紛争について触れる中で、フランシス議長は、対立する国やグループ間における平和と友好のための対話の促進を支援する用意があり、「いつでも皆様の力になる」と伝えました。

世界中から多くの人々が集結

速報値によると、今年のハイレベルウィークには、国家元首88名、政府首脳42名、閣僚650名超が出席しており、パンデミック以来最多数の世界の指導者たちが、ニューヨークの国連本部に直接集いました。

各国の政府高官たちは、この機会を捉えて、2,000以上もの二国間対談を開きました。

さらに、1万3,000人を超える各国の代表団、2,600人ものメディア関係者、その他の4万人超の参加者が、一般討論と100以上の関連イベントに登録しました。

こうしたイベントの一つが、9月16日から17日にかけて開催された「SDGsアクションウィークエンド」でした。このイベントには、市民社会、企業、若者、科学者、地方・地域政府、その他のステークホルダーたちが一堂に会し、2015年に193のすべての国連加盟国によって採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実現に向けた協調的取り組みを促進する目的で行われました。

決意とコミットメント

アミーナ・モハメッド国連副事務総長はハイレベルウィークを総括し、とりわけSDGs達成に向けた取り組みの中間点にあたって、すべてのステークホルダーが野心的な開発アジェンダを達成するという決意を共有していたことに言及しました。

午後に行われた報道陣との会見で、副事務総長は、多くの国で債務負担が増加していること、それによって教育や医療分野の不可欠なサービスに十分な資金を供給できていないことに触れて、リソースの重要性についても強調しました。

「私たちにはリソースが不足していますが、だからこそ、私たちはSDG刺激策を推し進めているのです。これは容易に実現できる対応であり、今あるリソースと制度で達成することができるのです。この件については、今年末までに何か発表できるように期待しています」

さらにモハメッド副事務総長は、「気候野心サミット」において、かなりの数のコミットメントが成されたことも指摘しました。

第78回国連総会におけるすべての活動の詳細は、こちら

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原文(English)はこちらをご覧ください。