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第8代国連事務総長 潘基文(パン・ギムン)氏

プレスリリース 09-027-J/E 2009年06月25日

第8代国連事務総長を務める潘基文(パン・ギムン)氏(韓国)は、政府部内と国際舞台で37年にわたる経験の持ち主です。

職 歴
事務総長に選出された時、潘氏は韓国の外交通商部長官を務めていました。潘氏の外交通商部での経歴は長く、ニューデリーやワシントンD.C.、ウィーンへの赴任経験があるほか、青瓦台外交補佐官、大統領外交安保首席秘書官、政策立案担当次官、米州局長などの要職も歴任しています。潘氏は一貫して朝鮮半島の平和をビジョンに掲げ、同地域のみならず、世界全体の平和と繁栄に幅広い役割を果たしてきました。

潘氏の国連とのつながりは深く、1975年にはすでに、外交通商部国連課に配属されていました。その後、活動の範囲はさらに広がり、ニューヨークの韓国国連代表部一等書記官、ソウル本省の国連課長を務めたほか、駐オーストリア大使在任中の1999年には、包括的核実験禁止条約機関準備委員会の委員長としても活躍しました。韓国が国連総会の議長国となった2001年から2002年にかけては、総会議長の官房長を務め、会期早々から9.11同時多発テロ非難決議の迅速な採択に貢献しました。また、総会の機能強化を目指す取り組みにも数多く着手し、危機と混乱の中でスタートした会期を、重要な改革の採択により実りある会期として締めくくることにも尽力しています。

潘氏はまた、南北朝鮮関係に絡む問題にも積極的に関与してきました。1992年には外交通商部長官特別補佐官として、歴史的な「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」の採択を受けて発足した南北共同核管理委員会で副委員長を務めています。また、2005年9月には外交通商部長官として、6者協議で北朝鮮の核開発問題解決に関する共同声明の採択にこぎつけ、朝鮮半島の平和と安定の促進に向けた画期的な合意に達する上で指導力を発揮しました。

学 歴
潘氏は1970年、ソウル大学で国際関係学士号を取得。1985年にはハーバード大学ケネディ行政大学院から行政学修士号を受けています。2008年7月にはソウル大学から名誉博士号を授与されました。

褒 賞
潘氏は国内、国外で数多くの賞や勲章、さらには表彰を受けています。韓国では国への貢献を評価され、1975年、1986年、2006年の三度にわたり勤政勲章を授与されました。2008年4月には国家功労勲章グラン・クロア(Grand-Croix de L’Ordre National)の栄誉をブルキナファソから、国家功労勲章グラン・オフィシエ(Grand Officier de L’Ordre National)をコートジボアール政府から受けました。

横 顔
潘氏は1944年6月13日生まれ。高校時代の1962年に知り合った妻、柳(潘)淳沢 [Yoo (Ban) Soon-taek]氏との間に息子1人、娘2人。潘氏は韓国語のほか、英語とフランス語にも堪能です。