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国連人口部報告書「人々の前進のチャート」
各国は社会経済目標を達成できず

プレスリリース 00/13 2000年02月17日

ニューヨーク発、2月11日(経済社会局)
 多くの国々は、社会・経済分野で国際的に合意された目標を達成できていません。アフリカのほとんどの国々は現在、1990年代に国連が招集した一連の国連会議で政府が確認、合意した目標から程遠い状態にあります。アジア・オセアニア諸国の状態はいくらかよいものの、その他の主要地域に比べ、地域内の格差が広がりつつあります。ラテンアメリカ・カリブは開発途上地域の中で、各国が会議目標の達成にもっとも近づいている地域です。
 これらの結果は、経済社会局人口部が発表した新しい報告書「人々の前進のチャート(Charting the Progress of Populations)」に記されています。「人々の前進のチャート」は、社会開発委員会に提出される背景資料の一つで、同委員会では、6月にジュネーブで開催される「世界社会開発サミットの成果の実施とさらなるイニシアチブ」に関する特別総会への貢献が話し合われる予定です。
 報告書は1990年代の世界会議で各国政府が合意した目標に関連する12の主要社会経済指標に関し、簡潔な分析的・視覚的概要を提示するものです。特に「国際人口開発会議」、「世界社会開発サミット」、「第4回世界女性会議」および「第2回国連人間居住会議(ハビタット・)」に重点が置かれています。
 主要指標とは、総人口、基本的保健サービスへのアクセス、家族計画(避妊の普及)、就学前児童の体重不足率、妊産婦死亡率、乳児および5歳未満の幼児死亡率、平均寿命、小中学校総合就学率、成人識字率、安全な水と衛生設備へのアクセス、ならびに、1人あたり床面積です。
 これらの指標は世界会議の6つの主要なテーマ、すなわち、保健および家族計画サービスを特に重視した人口、プライマリー・ヘルスケア、栄養、基礎的な教育、飲用水および衛生設備ならびに住居に対応するよう選択されています。各国の現状と合意された目標の達成度を示すことができるよう、特別の配慮が行われています。
 その他、報告書の主要な調査結果としては、以下があげられます。

  • 保健サービスに対するアクセスが普遍化している国は、全世界の3分の1程度に過ぎない。アクセスがもっとも限られているのはアフリカで、ほとんどの国民が保健サービスを受けることのできない国が、5カ国に2カ国の割合で存在する。
  • 避妊手段の使用レベルが低い国々では、出産の停止あるいは延期を望んでいても、避妊を行っていない女性が多い。
  • 体重不足の子供の割合は、アフリカよりもアジアで高い。一部のアジア諸国では、就学前児童の半数以上が体重不足である。
  • 妊産婦死亡率は、他のどの保健・開発指標よりも各国の間で開きが大きい。
  • アフリカ諸国の90%以上が、乳幼児死亡率に関する2000年の目標を達成できていない。
  • 教育に対する普遍的アクセスという会議の目標に近い就学率を達成している国は、全体の3分の1に過ぎない。教育における男女間格差は、アフリカおよびアジアをはじめ、多くの国々で依然として大きい。
  • 開発途上地域の人々の多くが、安全な水と衛生設備を利用できないまま生活している。
  • アフリカでの居住条件は、その他の地域に比して過密状態にある。

 同報告書に関する詳細は、直接以下にお問い合わせください。

Office of the Director, Population Division, 
United Nations Secretariat
United Nations, New York 10017, USA
Tel:+1-(212) 963-3179
Fax:+1-(212) 963-2147

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