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国連、「子供保護アドバイザー」の展開を発表
国連の平和維持に画期的な進展

プレスリリース 00/16 2000年02月28日

 国連の平和維持活動に新たな画期的な側面が付け加えられた。平和維持活動を担当するベルナール・ミィエ事務次長および子供と武力紛争を担当するオララ・オトゥヌ事務総長特別代表はきょう、ニューヨークの国連本部での共同声明で、「子供保護アドバイザー(CPAs: Child Protection Advisers)」の展開を発表した。
 CPAの役割は、平和維持プロセスおよび戦災国での平和確立において、子供の権利保護を優先課題として確保する手助けを行うことにある。CPAは関連する平和維持活動に助言を提供するとともに、事務総長特別代表の全体的な権限下で、関係国連機関、非政府組織(NGOs)および国内当局との間で調整を行い、子供の問題が関与するあらゆる平和維持および平和建設政策そしてプログラムに統合されるようにする。
 CPAはまた、軍事要員、文民要員を問わず、国連平和維持活動に関与するすべての職員に対し、子供の権利保護に関する適切な訓練を受けさせるように努める。
 両名の国連高官は、「これは紛争に巻き込まれた子供たちにとって、まさに突破口だ」と述べている。「子供の権利を国連の平和と安全に関する課題に統合する上で、これは大きな一歩となる。昨年8月に採択された子供と武力紛争に関する安全保障理事会決議1261に対する具体的なフォローアップであるとともに、児童の権利条約に謳われた価値観を具現化するものでもあるからだ。」
 最初の子供保護アドバイザーは安全保障理事会決議1260に基づき、国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)でその任務に就いた。また、安全保障理事会決議1279の採択を受けて、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)についても、CPAが任命されている。その他、東ティモールとコソボをはじめとする国連平和維持活動についても、適宜、CPAの配置が検討中である。
 CPAは通常、主要な国連機関の経験豊富なスタッフ、ならびに、子供の権利保護に専門的な知識を有する関連非政府組織および開発機関の中から選任される。

 詳細は以下にお問い合わせください。

Margaret Carey (DPKO): (212) 963 1647
Ilene Cohn (OSRSG/CAC): (212) 963 9739
Philip O’Brien (UNICEF): (212) 824 6541