• プリント

シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第93号】5/6付資料

2015年05月11日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

*  * * * * * * * * *

ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第93号/201556

 

シリア問題に関するジュネーブ協議新ラウンドを開始

ステファン・デ・ミストゥーラ シリア担当事務総長特使55にジュネーブにおいて、シリアおよびその他の当事者との新たな一連の協議を開始しました。同日、特使は記者団に対し、今回の協議の目的は2012年ジュネーブ・コミュニケの実行方法について、危機の各当事者と個別に目立たない形で構造的な話し合いを持つことだと強調しました。「これは交渉のテーブルに着く前に必要な下準備です」と特使は述べ、会合は5~6週間続く予定だが、期限日はなく、必要に応じて延長する場合もありうるとしています。「難しいプロセスではあっても、避けている余裕はありません」

デ・ミストゥーラ特使によれば、協議にはシリア政府のほか、40を超えるシリアの国内グループ、さらに近隣諸国と安保理常任理事国5カ国を含む地域と国際社会の関係約20カ国が参加する予定です。

―詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/spokesperson/highlights/index.asp

 

UNRWA ヤルムークからの避難民に対する救済活動を拡大

ヤルムークでの戦闘が依然として鎮まらないなか、デ・ミストゥーラ特使国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のマイケル・キングスリー=ニーナー シリア担当局長とともに、5月4日の安全保障理事会でパレスチナ難民キャンプの現状について報告しました。キングスリー=ニーナー局長の報告によれば、UNRWAは過去3週間、ヤルムーク南東部に避難しているパレスチナ難民とシリア人住民への人道的対応を拡大しました。シリア当局の協力を得てヤルダ、バビラ、ベイト・サヘムの各地区へのアクセスを初めて確保した4月13日以降、UNRWAは5,000世帯分以上の食料パックと13,000袋超の新鮮なパンを配給しました。

―詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/press/en/2015/db150504.doc.htm

 

OPCW調査団 化学兵器使用の調査のためダマスカス入りを準備

事務総長はシリアの化学兵器計画撤廃に関する安保理への最新報告書の中で、残る12の生産施設のうち4カ所が破壊されたことが化学兵器禁止機関(OPCW)により確認されたと報告しました。

このところ塩素ガスの使用が疑われる複数の事例が通報されていることを受け、事務総長は、シリア当局の承認が得られた時点でダマスカスに調査団を派遣する用意があると強調しています。また、イドリブでの有毒化学物質使用の報告に関してはOPCW事務局長が深刻な懸念を表明しており、調査チームが入手可能なあらゆる情報を検証中であるとしています。

―事務総長による安保理への最新報告書は以下をご覧ください。

http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2015/295

 

◆国連諸機関 緊急時のメンタルヘルス対策に関する新たな指針を公表

世界保健機関(WHO)は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と共同で、人道的緊急事態でのメンタルヘルス障害に悩む多くの人々のニーズに対応するための新たな指針を5月5日に公表しました。この「mhGAP人道的介入ガイド」は、人道的緊急事態に対応する総合医療従事者を特に対象としています。「このわかりやすく実際的なガイドは、精神的苦痛を抱えるシリア・アラブ共和国の人々に提供できる支援の拡大に役立つでしょう。そのような支援が待ち望まれています」と、エリザベス・ホフWHOシリア事務所代表は述べています。現在、全世界で8,000万人近くが自然災害や武力紛争によって生じた人道的緊急事態の影響を受けています。WHOの推定によれば、このうちの5~10%が、そうした事態に起因するうつ状態などの精神的不調に苦しんでいます。

―詳しくは以下をご覧ください。

http://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/syrian-arab-republic-builds-capacity-mental-health-care-during-conflict

―報告書は以下URLからダウンロード可能です。

http://www.who.int/mental_health/publications/mhgap_hig/en/

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

* *** *

デ・ミストゥーラ シリア担当事務総長特使は5月5日、ジュネーブにおいて、シリアおよびその他の当事者との新たな一連の協議を開始した©UN Photo/Violaine Martin
世界保健機関(WHO)は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と共同で、人道的緊急事態でのメンタルヘルス障害に悩む多くの人々のニーズに対応するための新たな指針を5月5日に公表した