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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第91号】4/22付資料

2015年04月27日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第91号/2015422

◆国連高官 パレスチナ難民の窮状を深く憂慮

ヤルムークでの戦闘が続くなか、ラムジー・エゼルエディン・ラムジー シリア担当副特使国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のピエール・クレヘンビュール事務局長とともに420の安全保障理事会で、先のダマスカス訪問とパレスチナ難民キャンプ内への援助物資配給増大のための取り組みについてブリーフィングを行いました。ブリーフィング終了後、クレヘンビュール事務局長は記者団に対し、ヤルムークの人道的状況は「環境的にも困窮性においても依然としてきわめて厳しい」と説明しました。さらに、現在も何千人もがヤルムークにとどまっていることから、そうした人々が人道援助を利用できるように配給所を設置するとともに、近隣地区に避難できた人々への支援を拡大する所存だと述べました。

―詳しくは以下をご覧下さい。

http://www.un.org/press/en/2015/db150420.doc.htm

―UN News Centre 記事は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=50636#.VTajYJPgW3Y

 

◆安全保障理事会 ヤルムークでの民間人への攻撃停止と自由なアクセスを要求

安全保障理事会420に発表した声明の中で、パレスチナ難民キャンプ内の危機的な人道的状況への深い懸念を示し、人道的なアクセスの自由を認めるよう求めました。安保理は、ISILとアル・ヌスラ戦線のヤルムークからの即時撤退と、すべての当事者による民間人へのあらゆる攻撃の停止を要求しました。さらに、ヤルムークに取り残されているパレスチナ難民の支援を目的とした3項目からなる計画を支持することを表明しました。この計画には、1)ヤルムークからの退去を望まない、または退去が不可能な民間人への支援の提供、2)キャンプからの「一時的移転」を希望する難民を国際人道法に従って移転させるための支援、3)すでに避難したヤルムーク住民への支援が含まれています。

―安保理のプレスリリースは以下をご覧ください。

http://www.un.org/press/en/2015/sc11865.doc.htm

 

UNRWA ヤルムークの緊急救済活動に3,000万米ドルの支援を訴える

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は417、ヤルムーク難民キャンプ内の民間人に今後3カ月にわたって救命支援を提供するため、3,000万米ドルの即時投入を求める人道支援アピールを発出しました。UNRWAによれば、同機関は先週、食料支援および医療支援の規模を大幅に拡大しました。同機関はヤルムーク東部および南東部のすべての近隣地区で活動しており、ヤルムークから北東部のタダムン地区に避難したままになっている市民への支援提供も続けています。紛争によって避難を余儀なくされたり影響を被ったりしたパレスチナ人およびシリア人世帯のほか、避難民を受け入れている地域社会も支援の対象となります。

―UNRWAの人道支援アピールは以下をご覧ください。

http://www.unrwa.org/resources/emergency-appeals/yarmouk-emergency-call-funds

―ヤルムークに関するアップデートはこちらをご覧ください。

http://www.unrwa.org/newsroom/emergency-reports/yarmouk-situation-update-19

 

◆事務総長 援助物資配給が依然として非常に困難と警告

事務総長はシリアでの人道支援のためのアクセスに関する安保理への最新報告で、国連機関およびパートナーによる継続的な努力にもかかわらず、人道支援の配給が依然として非常に難しい状況にあると述べました。一部地域へのアクセスが妨げられている主な要因として、治安の悪さと紛争ラインの移動、意図的な妨害、立ち入り制限、煩雑な行政手続きによる効果的な援助物資配給の制約などを挙げています。「すべての紛争当事者は、この紛争がごく普通の市民に与え続けている被害を認識しているはずです。それでも紛争をやめようとしません。彼らの行為は重大な道徳的および法的な問題を提起しており、安保理を含む国際社会は、これに対処しなければなりません。国際人道法に対する違反を犯した者は、その責任を負わねばならないのです」と事務総長は報告書の中で強く訴えています。

―詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2015/264

 

UNICEF 地中海での更なる悲劇の防止策拡大をEU諸国に強く要請

地中海で移住者を乗せた船の転覆事故が相次いだことを受け、国連児童基金(UNICEF)はヨーロッパ各国の当局に対し、子どもの最善の利益を第一に考えるよう求めました。「わずか2日のうちに地中海で2件の死亡事故が起きたことは、迅速な勇気ある共同行動を起こす必要があることを強く示している」と、UNICEFは421の声明の中で指摘しました。「シリアなど、祖国での残忍な紛争から逃れようと、何千人もの人々がヨーロッパへの危険な旅をしている。このような旅に加わることになった子どもたちは、虐待や搾取、場合によっては死の危険にもさらされており、生き延びたとしても、多くの場合は危険で不適切な状況や法的に不利な立場に置かれる。すべての対策において、あらゆる面でこうした子どもたち一人ひとりの最善の利益を指針とすることを求めたい」とUNICEFは述べています。

―UNICEFの発表した声明は以下をご覧ください。

http://www.unicef.org/media/media_81609.html

 

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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シリア担当副特使らは4月20日、安保理に報告を行い、ヤルムーク難民キャンプの人道状況が非常に厳しいものとなっていると述べた©UNRWA
4月の安保理議長国を務めるヨルダンのカワール国連大使。シリアに関する会合の終了後、記者団にブリーフィングを行った©UN Photo/Loey Felipe
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