ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(1月27日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 26-005-J 2026年01月28日
私たちは本日、厳粛な反省と揺るぎない決意をもって、ホロコーストの犠牲者を追悼します。
私たちは、ナチスとその協力者によって殺害された600万のユダヤ人に加え、ロマやシンティの人々や障害者など、命を失ったその他数限りない人々の死を悼みます。
どの犠牲者にも名前がありました。
どの犠牲者にも夢と希望がありました。
そして、どの犠牲者にも権利がありましたが、それは組織的に否定され、破壊されました。
こうした議論の余地のない真実を思い返すとき、私たちはどの犠牲者も一人の人間であったことを想起します。
私たちは、失われたものすべて、そして失われたかもしれないものすべてを嘆き悲しむのです。
ホロコーストは避けられないものではありませんでした。
首謀者たちはその意図を明らかにしていました。彼らの憎悪と暴力は白日の下で展開されました。
この事実を疑う余地はありません。それでも、私たちはいま、事実を歪曲し、否定する勢力の躍進を目の当たりにしています。
反ユダヤ主義や偏狭な思想、人種主義や差別が、人間性を否定する論調によって焚きつけられ、無関心によって助長されているのです。
私たちは、過去の犠牲者を悼み、これ以上の残虐行為を許さないという姿勢をはっきりと示さねばなりません。
憎悪や不公正がどこで現れようと、これを拒否しなければなりません。
そして、あらゆる人が恐怖におびえることなく、尊厳を持ち、平和に暮らす権利を擁護しなければなりません。
それこそが、国連の基盤だからです。
今日も、そしていつの日も、私たちの共通の人間性を再確認し、人間の尊厳を堅持し、私たち全員を結びつける価値観を守ることで、ホロコースト犠牲者の記憶を心に刻もうではありませんか。
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