国際移住者デー(12月18日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 25-079-J 2025年12月17日

移住は、前進の強力な原動力です。経済を成長させ、文化と文化をつなぎ、出身国と受け入れ国の双方に恩恵をもたらします。
しかし移住は、適切に管理されなかったり、不正確に伝えられたりすると、憎悪や分断を助長し、安全と機会を求めて移動する人々の生命を危険にさらす恐れもあります。
2014年以降、陸路および海路において7万人近くの移住者(移民)が死亡または行方不明となっており、実際の数はこれをはるかに上回ると推測されます。国境管理が強化され、密入国仲介人や人身取引加害者が勢力を増し、女性や子どもたちが最も危険にさらされています。
7年前、国際社会は「安全で秩序ある正規の移住のためのグローバル・コンパクト」を採択しました。それは移住について、課題に対処しつつ、その恩恵を最大化させるための取り組みです。
私たちは、持続可能な開発を前進させ、よりレジリエント(強靭)な社会を築くために、移住が持つ力を活用することができ、またそうしなければなりません。その第一歩は、移住者たちを非人間化するナラティブに異議を唱え、そうしたナラティブを連帯のストーリーへと置き換えることです。
この「国際移住者デー」にあたり、すべての移住者たちの権利のために共に立ち上がり、移住をすべての人々にとって尊厳のある安全なものにしてゆこうではありませんか。
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