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ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー(11月2日) に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 25-070-J 2025年10月31日

UN Photo/Marco Dormino

世界中のメディア関係者たちは、真実を追求する中で、言葉の暴力、法的な脅迫、身体への攻撃、投獄、拷問など、増大する危険に直面しています。

中には、殺害された人さえいます。

「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」にあたり、私たちは正義を求めます。

世界では、ジャーナリスト殺害事件の9割近くが未解決のままです。

あらゆる紛争の中で、ガザはジャーナリストの死者数が最も多く記録される場所となっています。私は改めて、独立した不偏的な捜査を要請します。

いかなる場所での不処罰も、犠牲者やその家族に対する不正義であるだけでなく、それは報道の自由への攻撃であり、さらなる暴力の誘因であり、民主主義そのものに対する脅威です。

すべての政府は、すべての事件を捜査し、加害者全員を訴追し、ジャーナリストがどこであろうと自由に自らの職務を遂行できるようにしなければなりません。

私たちはまた、女性ジャーナリストを標的としたオンラインでの暴力が、驚くべき勢いで増加している状況にも立ち向かわねばなりません。こうした行為の大半は処罰されず、往々にして現実世界での危害につながっています。デジタル空間は、ニュースを集め報道する人々にとって安全な場所でなければなりません。

ジャーナリストの声が封じられる時、私たち全員の声も失われるのです。

報道の自由を守り、説明責任を求め、権力者たちに真実を語る人々が恐れることなくそうできるように、共に立ち上がろうではありませんか。

* *** *

原文(English)はこちらをご覧ください。