国際高齢者デー(10月1日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 25-063-J 2025年09月30日

60歳超の人々の数は、過去30年間で2倍以上増加し、12億人に達しました。2050年までには、さらに9億人が高齢者として人類社会の一員となる見込みです。これは人口動態の大きな変化であり、経済、保健医療システム、社会的結束に広範囲にわたる影響を及ぼします。
私たちは先見性と行動をもって対応しなければなりません。それは、高齢者の権利が十分に尊重され、高齢者の尊厳が守られ、その貢献が認められるようにすることを意味します。
「国際高齢者デー」の今年のテーマが私たちに再認識させてくれるように、高齢者は変化をもたらす強力な主体です。政策の策定、年齢差別をなくすこと、そして包摂的な社会の構築において、高齢者たちの声に耳を傾けなければなりません。
すべてのコミュニティーと世代が、高齢者の知恵から恩恵を受けます。高齢者たちは不確実性の乗り越え方、争いごとの解決の仕方、世代を超えた連帯の築き方について、多くのことを教えてくれます。
耳を傾け、学び、行動することを誓いましょう。あらゆる年齢の、すべての人々が、尊重と安全と、機会とともに生きていける世界を築いていこうではありませんか。
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