国際民主主義デー(9月15日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 25-057-J 2025年09月12日

民主主義は人々の意志、すなわち、その声、選択、参加を原動力としています。
あらゆる人々、とりわけ最も脆弱な立場に置かれた人々の人権と基本的自由が擁護された時、民主主義は繁栄します。
排除する民主主義は、民主主義でも何でもありません。
民主主義への信頼性を損ない、弱体化させようとする人たちに、私はこう伝えます。
私はかつて、独裁政権下で暮らしていました。
そして、多くの人々と共に、ポルトガルにおける民主主義の再建を後押ししました。
その違いを私は知っています。
今日、「国際民主主義デー」18周年を迎え、また、「国連民主主義基金」創設20周年を迎えるにあたり、私たちは、対話や参加、信頼によって社会を形作っているあらゆる場所の人々の勇気を称えます。
偽情報や分断、市民空間の縮小によって、民主主義と法の支配が攻撃にさらされている今、そうした取り組みがかつてないほど重要になっています。
国連は、対話の場そのものであり、国連憲章の冒頭にある「われら人民」という言葉に根差しています。
それは、国連の正当性と目的が、国連が奉仕する人々に由来していることを強く思い起こさせます。
民主主義が尊厳と包摂性、そして平和のための力であることを再確認するとともに、民主主義があらゆる人々に対してもたらされるよう、共に力を合わせようではありませんか。
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