本文へスキップします。

  • プリント

ここから本文です。

世界環境デー(6月5日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ

プレスリリース 25-034-J 2025年06月04日

今年の「世界環境デー」は、プラスチック汚染に打ち勝つための解決策に焦点を当てます。

当然のことです。

プラスチック汚染は、生態系や人々の福祉、気候を害し、私たちの地球を窒息させています。

プラスチックごみは河川を詰まらせ、海洋を汚染し、野生生物を危険にさらしています。

ごみはより小さな粒子へと分解されるにつれて、地球の隅々にまで浸透します。エベレストの山頂から深海に、人間の脳から母乳に至るまで。

しかし、緊急の変革を求める動きが起きています。

人々の関わりが積み重なっていくのを目の当たりにしています。

リユースの可能性や、説明責任の強化に向けた取り組みへ、

使い捨てプラスチックの削減と廃棄物管理の改善を目指す政策へと。

しかし、より先へ、より速く進まねばなりません。

2カ月後、プラスチック汚染に終止符を打つための新たな国際条約を制定すべく、各国が集結します。

私たちは今年こそ、野心的で信頼でき、かつ公正な合意を必要としています。

循環型経済の観点から、プラスチックのライフサイクル全体を対象とする合意を。

コミュニティーのニーズに応える合意を。

より広範な環境目標や持続可能な開発目標(SDGs)、その他の目標にも沿う合意を。

そして、迅速かつ完全な形で実施される合意を。

私は交渉担当者に対し、意見の相違を越えて共通の道筋を開き、世界が求める条約を実現する決意を持って8月の協議に戻るよう要請します。

共に、プラスチック汚染という惨害を終わらせ、私たち全員にとってより良い未来を築こうではありませんか。

* *** *

原文(English)はこちらをご覧ください。