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国際平和デー(9月21日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 23-050-J 2023年09月21日

世界中の人々から寄付された硬貨やメダルを鋳直して作られた「平和の鐘」は、1954年に日本国際連合協会から国連に寄贈された。年に二度、春分の日と9月21日の「国際平和デー」にこの鐘をつくのが慣習となっている© UN Photo/Manuel Elías

今年の「国際平和デー」を迎える中、人々と私たちの地球は危機に瀕しています。

記録的な数の人々を、故郷から追いやる紛争。

死に至る火災、猛威を振るう洪水、急激に上昇する気温。

貧困や、不平等や、不公正。

不信や、分断や、偏見。

今年のテーマ(Actions for peace: Our ambition for the #GlobalGoals)は、平和とは自動的に得られるものではないことを思い起こさせます。

平和とは、行動の結果なのです。

持続可能な開発目標(SDGs)に向けた前進を加速させ、誰一人取り残されないようにするための行動。

私たちの地球と自然の恵みを相手取る戦争に、終止符を打つための行動。

世界人権宣言75周年にあたり、あらゆる人の人権と尊厳を擁護し、保護するための行動。

外交、対話、協力という、時代を超越するツールを用いて、緊張を緩和させ、紛争を終結させるための行動。

そして、戦争の恐怖に怯えて暮らす、何百万もの人々のための行動。

平和とは、人類にとっての崇高なビジョンにとどまりません。
平和とは、行動を呼びかけるものなのです。

すべての人々にとっての平和を構築し、推進し、維持することを、皆で決意しようではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。