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「みんなで乗り越えよう、新型コロナパンデミック:私はこう考える」(2) 國井修さん 

国連諸機関の邦人職員幹部をはじめ、様々な分野で活躍する有識者を執筆陣に、日本がこのパンデミックという危機を乗り越え、よりよく復興することを願うエールを込めたブログシリーズ。第2回は、國井修さん(グローバルファンド 世界エイズ結核マラリア対策基金 戦略・投資・効果局長)からの寄稿です。

 

感染症対策に関わってきて、いま思うこと

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2013年より世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)戦略・投資・効果局長。それ以前は、国立国際医療センター東京大学、外務省などを経て、2004年より長崎大学熱帯医学研究所教授を務める。2006年より国連児童基金UNICEF)に入り、ニューヨーク本部、ミャンマーソマリアで母子保健、感染症対策、保健システム強化などに従事してきた。自治医科大学から医学士、 米国のハーバード大学院で公衆衛生修士東京大学で医学博士を取得。 現在も長崎大学千葉大学東京医科歯科大学客員教授を務める © Osamu Kunii

 

「新たな感染症パンデミックが起こることは想定していたが、これほどの規模と深刻さになるとは・・・」

世界で感染症の研究や対策にあたってきた専門家の中には、こう思っている人が少なくないと思います。私も中南米、アジア、アフリカなどで、感染症流行の恐ろしさはいやというほど知っていましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、欧米・日本などの先進国にまでその影響が及び、これほどの人的・社会的・経済的損失がもたらされるとは思いませんでした。

母国のために何もできないもどかしさがありますが、せめて日本から依頼された寄稿やインタビューには応えさせてもらっています。拙文ですが私からのメッセージとしてご笑覧ください。

  

1)「緊急公開:人類と感染症、闘いと共存の歴史」ニューズウィーク日本版 2020年3月30日 掲載):過去からの教訓をまとめました

2)「新型コロナ:「医療崩壊」ヨーロッパの教訓からいま日本が学ぶべきこと」ニューズウィーク日本版 2020年3月29日 掲載):欧州からの教訓をまとめました

3)「日本で医療崩壊は起きるのか? 欧米の事例とデータに基づき緊急提言」ニューズウィーク日本版 2020年4月21日 掲載):医療崩壊についてまとめました

4)「(インタビュー)『鎖国』で解決する? 新型コロナ 國井修さん」(朝日新聞 2020年3月25日 掲載):新型コロナ感染症を様々な視点で考えました

 *記事全文は下記の記事の右上をクリックしてご覧ください。また朝日新聞デジタルの記事はこちらから

朝日新聞社に無断で転載することを禁じる。承諾番号 20-1748)

5)「世界が多くの感染症に苦しんでいることも知って欲しい」(ビデオニュース・ドットコム 2020年4月17日 掲載):様々な角度からの質問に答えたインタビュー動画です

今、COVIDー19が流行し始めているアフリカを含めて、保健医療システムの脆弱な国々の支援に奔走しています。少し時間に余裕が出ましたら、投稿させて頂きます。

 

スイス・ジュネーブより

國井 修