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アルウィンダ グナワン

「国連の会計の仕事は型にはまったものではありません」

役職:金融財務担当官 マネジメント及びオペレーション・
   ネットワーク担当
勤務地:ニューヨーク(アメリカ合衆国)
国籍:インドネシア
学歴:ファイナンス専攻修士、メルボルン大学(オーストラリア)
   会計学学士、インドネシア大学(インドネシア)
言語:インドネシア語、英語

幼いころから、私は数字に魅せられてきました。問題に対する明確な答えを知ることが好きで、それが国連での仕事に対する原動力であると言えるかもしれません。会計士という職業は、一日中机の前でパソコンと計算機を相手に仕事をする平凡なものだと思われがちです。でも、国連での会計の仕事はそのような型にはまった内容ではないと気がついたのです。

私は、2003年に金融担当官として国連に加わりました。2006年夏、レバノンとイスラエルの間で紛争が発生し、当時、西アジア経済社会委員会で金融担当官として働いていた私は、レバノンのベイルートに代行配属されることになりました。

予算・財務部門の代表代行という職務は、主に戦闘地からの撤退を財政面から監督することでした。そのため、私は他の全てのメンバーが退避するまでその場に留まるように求められました。かつてないほど専門的に試される中、精神的に強さに頼らなければならないと悟ったのはこの時でした。この経験から、今では予算計画がきちんと実行されるような方法を探して、全く新しい認識を持って仕事に取り組んでいます。

国連スタッフ退避プロセスを財務分野で計画遂行することは、この上なくやりがいのある仕事でした。バスによってヨルダンに避難させ、出身国に帰国させるのです。最も重要な点は、私たちのとるあらゆる決断に人命がかかっており、迅速な判断と、行動が求められたことです。幸いにも全ての撤退過程を成功させることができました。

平和維持活動予算の見直しであれ、派兵費用の返済であれ、あるいは支払い証明であれ、自分のやっている仕事が世界にポジティブな影響を与える過程にあることに満足しています。たとえ自分の役割小さくとも、そこには意味があるのだと知ることで、気持ちが奮い立ちます。そして、様々な方程式が複雑に絡み合う中から、少なくとも一つの正しい答えを知ることができるという点にもとても満足しています。