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みんなの人気者、ジャイアントパンダは、世界中の動物園で最も人気のある動物のひとつで、非常に珍しい動物です。中国政府が管理する自然特別保護区に1000頭と、動物園に100頭しか残っていません。
1980年5月、中国四川省の人里離れた竹林で、ある植物学者のチームが初めて野生のパンダを目撃しました。パンダの置かれた状況に寄せられる関心や、国際的な救助活動にもかかわらず、「中国の国宝」として有名な、世界でも高い絶滅の危機にあるパンダは、現在密猟や生息地の減少に脅かされています。絶滅してしまったら大変なことになってしまいます。
ジャイアントパンダは中国南西部の中心の人里離れた山岳地帯に住んでいて、笹を食べて暮らしています。大人のパンダは1日14キロもの笹を食べ、食事に12時間も費やします。最近パンダの生息する地域に人間が移り住み、竹林が切り倒されてしまい、食料が減ってしまっています。密猟者もパンダを殺します。1980年代に中国の笹が同時に枯れてしまったことがあって、150頭以上のパンダが飢え死にしてしまいました。
現在ではだいぶ状況がよくなってきているものの、ジャイアントパンダは今も密猟や生息地の減少に脅かされています。世界自然保護基金(WWF)の報告によると、1974年から1989年の間に、パンダの多くがどうにかこうにか暮らしている四川省の生息に適した場所が半分に減ってしまったそうです。1999年の省内の調査では、1987年以降ひとつの郡における生息地が30%も減ってしまっていました。
研究者は、子供を育てる過程において、野生のパンダは飼育されているパンダと異なっていることを挙げています。自然界では全てのオスとメスが子育てに参加するのに対して、飼育されている方は28%しか参加していなかったのです。
自然保護論者たちは、現在のパンダ保護区を強化し、保護区同士の間に適当な回廊地帯を作る必要があると主張しています。「一部の生息地が孤立してしまうと悲惨な結果を招いてしまいます。」WWFの種の保存情報マネージャーで、このレポートの共同執筆者でもあるエリザベス・ケムフはこう警告しています。
中国では、生息地問題の解決は困難を極めます。なぜなら人口が10億を超えるため、土地や自然資源がいくらあっても足りないからです。この状況を鑑みて、中国政府は竹が生い茂っていて、ジャイアントパンダが住んでいると思われる11の自然保護区を確保しています。ジャイアントパンダは、その素晴らしい毛皮が極東の違法な市場において高値で取引されるため、密猟や違法な殺害の被害にも遭いやすいのです。中国政府はその対策として密猟者に終身刑を課しています。
ケムフさんはこう言います。「ジャイアントパンダが生き残るには、人間とパンダの要求のバランスを保つしか方法はありません。パンダには笹の生い茂る広大で温暖な山岳地帯の森林が必要です。一方、パンダのそばに暮らす人たちはしっかりとした家計収入と、よりよい生活を望んでいます。そして中国は全人類のために、この「国宝」を守っていくため、世界中の人からの応援を期待しているのです。」
地球上の生物多様性を守るための試みの一環として、国連環境計画(UNEP)は、世界でもっとも大規模な保護に関する条約の一つである、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(通称ワシントン条約 CITES)を施行しました。この条約は1973年に採択され、その2年後には国際法に認定されました。
現在までに、150ヶ国以上がこの条約を批准しています。そして3万5000種以上の野生動植物に対して、様々な保護を施すことができるようになりました。そのため、大敵になりかねない国際取引も影響を受けています。ワシントン条約は、チーターやトラ、大型猿人類、亀、猛禽類など、絶滅のおそれのある種の国際商取引を禁じています。また、同法はまだ絶滅の危機にはない種も保護しています。国際取引を厳しく取り締まらなかったら、絶滅してしまうかもしれないからです。
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