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ILOを知るために − その資料/文書の解説

講師:梅木 えりか (ILO駐日事務所 広報担当)


こんにちは、ILO駐日事務所で広報を担当しています梅木と申します。よろしくお願い致します。今日は本当にお忙しい中お集まり頂きましてありがとうございました。長谷川よりILOの全体的なお話をさせて頂きましたので、私から、実際、情報にアクセスするにはどうすればいいかというのを、実務的なミクロの話をさせて頂きたいと思います。すみませんがパワーポイントを使いますので座らせて頂きます。

では、まずWorld of Workというように言っておりますが、ILOでどんな情報が入手できるかということですが、先ほど長谷川も大体のところを申し上げたように、所謂、働くということに関連したあらゆる情報というのがILOの守備範囲に入っております。さまざまな労働条件から社会保障や女性のマタニティー・プロテクションというかたちで母性の話、つまり生まれてからほとんど死ぬまで、児童労働の話から社会保障までということで幅広い範囲を扱っております。

先程、長谷川も簡単にご説明しましたが、ILOの活動の主なものは、ここにあります国際労働基準の設定と適用監視になっております。条約と勧告を作るというのがメインになっておりまして、それを実際にそれぞれの国で適用して頂く際の技術協力をし、また基準を作る際のベースとして調査研究とか技術協力を行なった際に新たに発見されたいろいろな事実を皆さんにお知らせするということで、データベース等を作り、情報をご提供しております。

公式文書と言いますか、長谷川からもご紹介させて頂いた、ILOで一番大きい会議に総会というのがあります。すべての加盟国の代表者―政府、労働者、使用者―からなる総会、理事の方々からなる理事会、地域別の総会のようなかたちで開かれる地域会議、それに産業別会議というものもあり、例えば化学産業、教育産業、海事産業など、産業別のアプローチでいろいろな会議も開いております。こういった会議等で採択された文書とか、会議に出される討議資料というのが、いわゆる公式文書の扱いになっております。

主たる公式文書が国際労働基準です。条約と勧告、これは総会で採択されます。今現在、条約が188、勧告が199あります。どんなものがあるかは先程うちの長谷川からご紹介しました『国際労働基準:ILO条約の手引き』という小冊子に分野別でいろいろな情報が入っております。採択の際の手続きとか適用監視の仕組みについても簡単に記入しておりますのでご参照ください。

このようないろいろな文書等を全てILOでは『Official bulletin』というILOの官報、公報ですね、こちらに掲載しております。

実は今日、具体的に皆さんにどのような情報があるかを、主としてインターネットを通じてお見せしようと思っていたのですが、うちのサーバーが本部のジュネーブにありまして、先週の土曜から日曜にかけて、本部が停電になっていた関係上、今現在、実はサーバーが復旧していません。それで非常に申し訳ないのですが、当初の予定と大幅に変わってしまいまして、現実にどのような情報があるかをまずは皆さんにお知らせした後、その入手方法を一つ一つ実際にお見せしていく予定でしたが、それができなくなっております。ですので、概要という形でご紹介だけさせて頂きます。今ジュネーブと7時間の時差がありますので、3時くらいにもしかしたら復旧するかもしれません。後のほうで復旧したら実際のものを見ていくという形で進めたいと思います。あと、最後のところでは皆さんから具体的に、どのような情報が得られるか、例えばディーセント・ワークについてもう少し詳しいものがほしいとか、そういう具体的なご要望に答えて、ここに行けばこういうものがあるというのをお答えしていきたいと思います。

まずは総会ですが、年に一回開かれます。年に一回開かれる通常総会のほかに海事総会があり、これはほぼ10年に一遍くらい開かれています。一番新しいのは2006年に開かれましたが、そこで海事労働基準という非常に大きい条約が採択されております。

今年の総会議題を例として、どういう構成になっているかをお見せしたいと思います。まず、パワーポイント資料にある第一議題から第三議題というのが定例議題と言われておりまして、毎年同じものが出てきます。もちろん中身はその時ごとに違いますが、基本的に1から3まで同じになっております。まず第一議題の (a)は、理事会議長及び事務局長の報告で、これは前年一年間の業務報告という形になっております。事務局長の報告はそのたびごとにテーマを変え、様々なものが出てきます。たとえばILOの一番大きい目標とされているディーセント・ワークという言葉ですが、これは1999年に事務局長の報告の中で最初に提案された言葉です。長谷川がグリーンジョブという言葉をだしておりましたが、それも去年、事務局長報告の中で提案された言葉になります。そういうかたちで、大きいテーマ、或いは今後のILOの活動のなかで大きな位置を占めるであろうようなものはここに出てくることになっています。事務局長報告は2種類ありまして、そういったかたちの社会政策関係のものと、それからILOは2年間を事業年度としていますが、その事業年度の活動報告も事務局長報告の名前で出てきます。2006/07年が前事業年度でしたので、今年の総会の事務局長報告では2006年と2007年の活動報告が出てくることになります。

それから第一議題の二つ目ですが、グローバル・レポート。これは長谷川も申し上げましたが、1998年に総会で「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」というものが採択されています。これは長谷川のパワーポイント資料にありました4つの分野については、関連条約を批准していない場合でも、皆で守っていきますということを宣言しているものでして、そのためのフォローアップの手続きというのがあり、4つの分野の一つ一つについて関連する世界の状況をお伝えすると共に、今後の4年間の技術協力の優先事項を話し合うためのレポートが今年まで毎年、10年ほど出ておりました。実は10年目に達して、見直しをしようという話になっておりますので、来年はこういう形式ではないかも知れないですが、今年はこのようにレポートが出ています。今年のテーマは4つの分野の一つ目で結社の自由ということで、団結権とか団体交渉権についてまとめています。実物がこれです。インターネット上で全部取れますので、お帰りになってからご覧になってみてください。これは、パワーポイント資料の右上に書いてありますようにhttp://www.ilo.orgのところから、先程お渡ししたトップページのコピーでいうと黄色になっている右側の「What we do」というメニューの中の「Official meetings」の一番上ですが、「International Labour Conference」から入ると、今申し上げたようないろんな資料とか、総会の議事録、過去の議事録とか、総会の構成とか、関連する新聞発表とか、そういった関連する情報が全部ここから取れるようになっています。こちらから回覧しますのでご覧になってみてください。

第二議題は事業計画・予算その他の問題となっています。これは先程の2年間の予算とか、事業計画について決めるものです。今年は予算を決める年ではありませんので、関連する特別な問題があった場合にここで審議されます。通常は2年分の予算計画等を審議する議題です。

それから第三議題ですが、これは例えば、日本政府がなんとかの条約について組合等から意見を言われたというようなことを新聞等でご覧になったことがあるかもしれないのですが、そういう場合によく出てくるのがここです。タイトルが条約・勧告の適用に関する情報と報告となっておりまして、実物が、この非常に大きいレポートです。条約勧告適用専門家委員会の報告書になります。これは、批准した条約の適用状況について、各国が定期的にILOに報告書を送るようになっていますが、条約勧告適用専門家委員会という委員会が政府から寄せられたその報告書を見た上で、なにか適用上の問題があると感じた場合に、それについて意見を言うものになっています。委員会は、今20人くらいですが専門家で構成され、日本からは横田洋三先生が入っています。レポートには条約別、国別に索引が付いていますので、どの条約について、どの国にどんな意見が言われているかということが一目で分かるようになっています。これはインターネット上ですと、データベースで過去のものから全部遡って、例えば、日本についてどの条約に関してこのレポートにこれまでどんなものが取り上げられてきたか、検索できるようになっております。重いですが回覧します。

条約勧告適用専門家委員会の報告書というのはもう一つありまして、general survey、総合調査と訳しているものがあります。これはいくつかのテーマを決めて、それに関連する条約とか勧告の適用状況や、例えば未批准の条約であった場合、なぜそれが批准できないのかといった情報を集めることになっています。その時ごとに、いろいろなテーマが扱われます。去年は強制労働がテーマになっていました。今年は労働条項(公契約)条約と勧告になっています。官公庁が民間企業と業務請負契約等を結ぶ場合に、その請負先の民間企業の労働条件があまり悪くなってはいけないというようなことを定めた条約と勧告です。日本はこれを批准していませんので、なぜ批准していないのかとかがここに載っています。それから、実物はちょっとまだ到着していなかったのですが、条約・勧告の適用に関する情報と報告のもう一つのレポート、これは批准状況・基準関連活動報告書となっておりまして、条約の批准状況について国別とか条約別に示しています。批准国数、どの条約がいくつの国によって批准されているか、どの国がどういう条約を批准しているかといった情報が掲載されています。

次が第四議題から第六議題、これはその時その時によって変わってくる議題です。たとえば、条約や勧告を採択する場合にはこういうかたちで、技術議題と言っていますが、議題としてあがってきます。今年の例ですと、第四議題が貧困削減に向けた農村雇用の促進ということで、基本的には貧困問題が非常に大きいのは農村ですので、農村の雇用を促進していくことによって貧困を削減していこうというようなことを話し合います。それから第五議題は、生産性向上、雇用成長、開発のための技能と言っていますが、基本は技能開発についての話し合いになります。第六議題が、グローバル化の中で加盟国の目的達成努力を支援するILOの能力強化というふうになっています。ILOの能力強化と言いますか、ILOが実際に加盟国を支援する際のバックグラウンドとなる、宣言のような権威ある文章を採択することによって、加盟国に対する支援を強化していこうということを言っております。これは昨年の2007年の総会でも一度話し合われまして、結論に到達できませんでしたので、継続審議ということで2回目の審議になります。これはレポートが来ていますので、これが実物ですが回覧します。それと回覧すべきかどうか分からないのですが、総会の議事次第、議事録ですね。『Record of proceedings』という題のこんな形の分厚いものが毎年出ています。これは去年、2007年の総会の議事録ですが、審議内容が全部ここに入っております。あと、採択された文書からどういう方々が出席したかまで記録されております。

つぎは理事会ですが、これも本当はホームページを見つつ、このような文書があるというのをお見せしたかったのですが、叶わないので、どういう委員会があるのかというのをお知らせします。まず理事会ですが、これは日本の国会と同じような形になっています。まず委員会で審議をした後、本会議にその報告書が出されて採択されるという手続きの流れになっています。どんな委員会があるかということですが、まずよく話題になっているのが結社の自由委員会というもので、黄色の『ILO条約の手引き』では15ページ以降に少し説明が入っています。

それから、Governing Bodyのページに行く方法ですが、さきほど申し上げたhttp://www.ilo.orgの「International Labour Conference」の下ですね、「Official meetings」の下の「Governing Body」という処をクリックしていただくと、ここのページに飛びます。さっき申し上げたようないろんな過去の、確か20年分ぐらいは理事会のいろんな文書とあと決定された決定集など全部、そして理事の方々のメンバー表など、そういった文書が入手できるようになっています。

結社の自由委員会ですが、ILOの条約の二つ、87号、98号という結社の自由及び団結権と団体交渉権、この二つの条約について関連する申し立てが、これは関連する条約を批准していなくてもですが、ここにかけられます。例えば団結権をある国が認めていないとか、組合を非常に迫害しているとか、そういった場合に組合とか使用者団体が申し立てることができます。申し立てを審議するという委員会です。たとえば3月の理事会ですと、長谷川から申し上げたように、理事会は年に3回開かれ、3月に最後の理事会が開かれていますが、その時の結社の自由委員会(CFA)には、日本の、フォローアップというかたちでずっと継続審議になっている案件、JR、国鉄の民営化のときに、一部の組合員の方々が解雇されてしまったことが今、組合差別として訴えられているのですが、その訴えがフォローアップの審議の中でもう一度取り上げられています。そういう感じで日本の案件もかなりいろいろ出ていまして、これも、あとから申し上げますが、データベースの中で検索をすると全部引っかかってくるようになっています。

それから二つ目の委員会が、計画・財政・管理委員会、これはPFAと言っています。これは書いてあるとおり、ILOの事業計画・予算案を前もって審議する委員会です。PFAの中には小委員会が3つありまして、一つ目が建築小委員会(PFA/BS)、これは計画の中でも建築物に関連する案件を扱うものです。例えば、今、本部の事務所が改築を予定しているのですが、そういった案件等が扱われます。二つ目が情報通信技術小委員会(PFA/ICTS)、情報通信技術や、今ダウンしているようなインターネット関連、コンピュータ関連の案件を審議する場です。それから割当小委員会(PFA/GMA)。これは、委員会は通常、政府と使用者と労働者の三者構成ですが、ここだけは政府側だけが委員になっている委員会です。何をするかというと、分担金の割り当てを決める委員会です。

次の委員会は法律問題・国際労働基準委員会(LILS)と言います。基準関係の案件を扱う場です。先ほど申し上げたgeneral survey、総合調査の対象になる基準を決めたりする委員会です。次が多国籍企業小委員会(MNE)ですが、ILOには一つ、理事会で1977年に採択された宣言があります。それをフォローアップする手続きで、宣言に関連する状況を各国が政府と使用者団体と労働者団体等で報告した定期報告を見たりする委員会です。それから、雇用・社会政策委員会(ESP)、これは雇用問題関係を扱う委員会です。産業別会議・技術会議及び関連事項委員会(ESP)という委員会、これは、ILOでは産業別でいろんな会議を開催していますが、次の年度ではどんな会議を開くか、どんなテーマにしようかというのを決めたり、或いはその会議で話し合われた議事録等がここで承認されるという流れになっています。次は技術協力委員会(TC)です。これはILOのなかの技術協力問題全般を扱う委員会で、前年度にどんな技術協力が行われたかといったレポートが出てくる場です。それから、グローバル化の社会的側面作業部会(WP/SDG)、これは作業部会と言ってますが、実は全員参加の委員会で委員会とは言えない場ですが、最近の問題としてグローバル化が進展し、それに伴い労働条件等がいろいろ悪化しているというような問題を集中的に話し合っていこうということで作られている委員会です。

次が地域会議ですが、これはILOのホームページ(http://www.ilo.org)のトップメニューの「Official meetings」の3つ目、「Regional meetings」という処から入れば、過去に開かれた地域会議、過去といっても最近整備されたばっかりで10年分くらいですが、どんな地域会議が開かれ、どんなレポートが出されたか、その会議の議事録等がここで入手できるようになっています。原則、年に一回ずつ、アジアとアメリカとアフリカとヨーロッパ、4つの地域別に開かれています。

去年、アフリカが開かれ、原則1年に1つですが、アジア地域会議だけ、もともと2005年の予定が都合によって一年延期になり、アジアの一番新しいものは2006年に開かれています。事務局長報告という名前でレポートが出されていますが、過去4年間分の活動報告とその後4年間の活動の重点項目を決めるための討議資料です。この会議では「アジア太平洋におけるディーセント・ワークの十年」というものを採択していますが、そのバックブラウンドペーパーがこの事務局長報告になります。これもそれぞれ分野別に、たとえば児童労働についてアジアはどんな状況であるかとか、アフリカの雇用問題はどんなものであるかということで、最近、テーマ別でいろんな関連文書を出しておりまして、それもウェブサイトでそれぞれの会議のページに入っていくと関連する文書等もいろいろ入手できます。地域別に情報を入手されたいという方には便利だと思います。

次が産業別会議とかシンポジウムといったILOの公式会議です。どんな会議が今後開かれるかというのは、http://www.ilo.orgから「Official meetings」というページに入っていくと今後開かれる会議の予定表があり、そこから入手できます。過去にどんな会議が開かれ、その会議の内容はどうであったかというのを入手できる場所は2か所ありまして、一つが、例えば、化学産業や銀行業など個々の産業別で扱っている場合には、ILOでは産業別活動局という処がありまして、そこのホームページが、上のほうにあるhttp://www.ilo.org/sectorというところですが、そのページに入っていって、「Meetings」というメニューを見ると過去に開かれた会議に出された討議資料とその会議の議事録等が出ています。シンポジウムですとテーマ別に色々なものを開いていますので、例えばインフォーマル・セクターについてシンポジウムが開かれた場合には、インフォーマル・セクターを扱っているILOのページに飛んで頂くと「Meetings」がメニューにたいていありますので、そこで見て頂くことになります。あるいは、討議された議事録のようなものだけをご覧になりたい場合でしたら、理事会のSTMのページ、先ほどの理事会のパワーポイント資料の下から3つ目、STMの委員会、こちらに会議の議事録が出てきますので、そこでも見ることができます。

実際に2007年にはどんな会議が開かれたか、主なものの一覧をここに挙げてみました。一番上のIT産業向け電子部品製造三者構成会議は、産業別会議になります。IT産業についての会議ですので産業別会議を扱うhttp://www.ilo.org/sectorのページに入っていくと2007年の会議一覧が出てきますので、そこの会議の中から4月のものということで探すことができます。たとえば2番目の会議ですが、これはILOとWHOの合同の会議で『国際船舶医療手引書』というものを改定するための会議でしたが、これは最終的にWHOから有料の出版物として発行されています。今のところインターネット上で無料でお届けしていないですが、会議の議事録だけでしたら、先ほどのGoverning Bodyのページ、理事会の中のSTM委員会に会議レポートとして出ており、そこで入手できます。三番目の成長、雇用、ディーセント・ワーク・アジア地域フォーラムですが、これはアジア地域のフォーラムですので、アジア地域総局のホームページへ入るとMeetingsということで出てきます。そういった感じでいろんな処に実は資料が散在し、バラバラになっているのを是正しようという動きが今ホームページ整備の動きの中にありまして、最終的にILOのトップメニュー(http://www.ilo.org)の「Regional meetings」の下の「Events and campaigns」という処に入って頂くと、まだあまり整備されていないですが、過去に開かれた会議が、どんな会議があったかとか、それに関連する資料等を一つにまとめたメニューを今作成中です。労働者教育はなかったような気がしますが、例えば、パワーポイント資料の下から2番目のインフォーマル経済のフォーマル化移行能力構築地域間シンポジウムですが、確かこのシンポジウムの中身についてですと、この「Events and campaigns」に入っていけば出てくるようになっています。パワーポイントの最後のところが変になっていますが、この労働統計三者構成専門家会議というものですが、労働統計の分野についてはILOに統計局という処がありまして、統計局のページへ入っていくと、この情報等が入っております。

それから、ILOの総会で採択される一番大きい公式文書が、条約と勧告です。これに関してはあらゆる情報が、ホームページのトップ(http://www.ilo.org)から入って「Labour standards」のメニュー、「Official meetings」の上にある「Labour standards」のページに入ると、条約・勧告に関するあらゆる情報が入手できます。条約や勧告の原文、過去に採択されたものでどんなものがあるかとか、適用情報データベースということで、先程申し上げたような、条約勧告適用専門家委員会レポートとか結社の自由委員会レポートとか、全部、国別とか条約別で検索できるようになっています。あと関連図書ということで、条約とか勧告とかについて解説した本、テーマ別で解説した本、実際に適用する際のマニュアル、そういったさまざまな情報が入っています。

そして、単行本と定期刊行物、これは皆さんのお手元にカタログを入れておきました。ILOの本部も出していますが、私どもの事務所でも出版物カタログを出しています。これが2008年の出版物カタログで、近々出てくる書籍、現在の最新刊、そういった主なものをここに挙げてありますので、ご参考にしてみてください。インターネットでどこから入手するかですが、基本的にトップページ(http://www.ilo.org)のこの黄色のメニューから入ると大体のところに行けるようになっています。「Projects」の下の「Publications and research」のメニュー、このページに入って頂くと、出版局と図書館のページに入ります。過去に出された書籍にどんなものがあるか、最近こういうものが出ているとかです。後からご紹介しますが図書館の大きなデータベースがありますが、そういったデータベース等にアクセスできるようにもなっています。

このパワーポイント資料では最近こんな書籍が出ているということ、こういう定期刊行物が出ているといったことをご紹介しています。私たちの売りのひとつですが、一番上にあります『Yearbook of labour statistics』、これは『労働統計年鑑』というふうに訳していますが、いわゆる統計分野のあらゆる情報が詰まっている大きな書籍があります。年に一回出されています。たとえば、労働力人口、失業率、労働時間など、国別で様々な情報、統計情報が入手できるようになっています。これは今、実はインターネット上で全部入手できるようになっています。あとからお見せできればお見せしますが、統計を全部検索もでき、ダウンロードもできるようになっていますので、それを使えば、たとえばレポート等をお書きになられる場合に、過去の失業率のデータ、労働時間のデータ等を使用できるようになっています。Yearbookは、基本的に各国から出された統計をそのまま掲載していますが、それに少々加工して市場指標というかたちで出したのが『Key indicators of the labour market』。現在20ありますがこの20の指標をみれば、労働市場の動きが分かるという出版物が新しくできました。これを通称私どもはKILMと呼んでいます。『主要労働市場指標』、これも本当は有料の出版物ですが、今現在はサービス期間なのでインターネットにアクセスすると全文がダウンロードできるようになっています。データベースという形で検索もできますので、よろしかったら、アクセスしてダウンロードしてみてください。それから次に『Official bulletin』、これは最初に皆さんに申し上げた、公式文書を全部載せているILOの官報です。条約とか勧告の原文とか総会でどのような決議が採択されたか、そういったことが全部出ています。

次は、最初に申し上げた条約、勧告とはまた別ですが、ILOでは実務的なガイドラインも作っています。一番大きいのは労働安全衛生分野の実務規程で、英語では Code of practice というものがあります。これはどういうのがあるかというのは、パワーポイント資料の次のページに、ここ最近の主なものを20ほどピックアップしておいたのですが、安全衛生関係について、様々な分野について出ています。たとえば、鉄鋼産業における安全衛生、サービス部門における職場内暴力、エイズ、労働安全衛生マネジメントシステム、障害問題、個人情報の保護など、いろいろな分野についてさまざまに出ています。労働衛生関係はILOにSafeWorkという部署がありまして、そこが扱っていますので、 ここのhttp://www.ilo.org/safeworkというホームページに入って頂くと、「Codes of practice」というメニューがありますので、クリックして頂くと、過去に出されたCodes of practiceの一覧がありまして、ここで20年分くらいのものは全部PDFでダウンロードできるようになっています。これは日本語訳も幾つか出ておりまして、それは後でお見せしますが、ILO駐日事務所のホームページに主だった日本語訳については入手場所とこんなものがあるという一覧を出しております。それから実務規程をもう一つ入手できる場所としては、産業別会議と同じように理事会のSTMの委員会です。産業別会議のことを扱う委員会ですが、実務規程関係も扱っていますのでその委員会のページに飛ぶと採択された文書等を見ることができます。

もう一つは、基準ではないですが、労働統計分野では国際労働統計家会議というのがあり、この会議で採択された決議や指針は実際に労働統計を作る際に、皆さんにご参照頂いているものです。たとえば、失業者の定義はどうであるとか、消費者物価指数の定義はどうであるかとか、実際に長期失業者、長期休業者についてはどういうふうに分類したらいいのか、そういったいろんな統計関係の決議と指針というのが採択されています。このstatというのは統計局のページで、これはILOの統計局が扱っていますので、http://www.ilo.org/statというページに入るとこれが出るようになっています。

それから、その他実務・参考書。たとえば、これは児童労働関連のものですが、実際に教員の方々向けに、児童労働を教えていく際にどういうような教え方があるかというご提案をしているマニュアルです。こういったものがありとあらゆる分野についてあります。

その他実務・参考書ですが、このパワーポイント資料にはエンサイクロペディア関係をまとめました。安全衛生関係では『ILO産業安全保健エンサイクロペディア』というものがあります。これも実はインターネットで、先程のSafeWorkのページから入ると今は全部見ることができます。それから『ILOシソーラス』はILOの本を検索する場合に使う用語集ですが、これもインターネット上で入手できます。こういったものや、先程の統計関係ですと『国際標準職業分類』などがあります。

データベースですが、データベースは先程のトップメニュー(http://www.ilo.org)の下から2番目ですね、「Statistics and databases」というページから入るとアクセスできます。主なデータベースはここに挙げておりますもので、基準関係のデータベースではILOLEX、NATLEX。 ILOLEXというのは、条約とか勧告の原文と、適用状況についてのいろんな情報が検索できるようになっております。NATLEXとは、national、前のNATはnationalの略でして、これは国別の労働関係の法律、社会保障関係の法律をデータベース化したものになっています。

統計関係では、お回ししているYearbookをデータベース化したものがLABORSTAといいまして、大きなデータベースです。過去にいろいろな部局が別々に、たとえば労働力移動ですと外国人労働者の数等については国際労働、労働力の移動について扱っている部局があり、そこにデータベースがありましたが、そういったデータベースを全部集めてLABORSTAに統合しようという動きがありますので、どんどんこのLABORSTAというデータベースが大きくなっています。それから、書籍をお回ししているKILMですが、統計のデータベースということで、通常は有料ですが、今は無料でアクセスできます。

それから文献の検索をするのに一番大きいのがLABORDOCという、本部の図書館の蔵書データベースです。今これも、各地にある事務所のライブラリーと連動させることによって、ここにアクセスするとどの地域のどんな図書館に何の本があるかを全部検索できるように整備しております。

それからCIS。労働安全衛生の分野では国際労働安全衛生情報センターというところがありまして、ここが作っているデータベースがあります。安全衛生関係は様々ありますが、最近できたSafeWork Bookshelfというのが一番いいと思い挙げておきました。これもhttp://www.ilo.org/safeworkのページに入っていくと、CISのページがあり、ここからアクセスできます。CISDOCというのはCISというセンターの蔵書データベースです。ICSCというのは化学物質の安全に関してのデータベースですが、これもSafeWorkと連動していますので、SafeWork Bookshelfに入ると、だいたいこの下に挙げているものなどにもアクセスできます。

いろんなデータベースがありますが、私がよく使っていて使い勝手がいいと思っているものを一つ挙げておきました。労働条件関係で、母性保護とか最低賃金とか労働時間に関連して法令データベースを作っております。こういったデータベースは全部「Satistics and databases」のページに入っていって頂くと実際のデータベースにアクセスできるようになっています。あとからもしも可能であれば、データベースを実際に見ていきたいと思います。

それから、無料配布資料ということですが、先程までのほとんどが有料の資料・出版物ということでご購入できます。それ以外に、各部局や事務所が個別に、研究・テーマ別で作っている様々なものがあり、これは今ほとんどのものが、それぞれの部局のホームページにアクセスすると入手できるようになっています。たとえば労働時間関係についてご興味がある方は、労働条件を扱っている部局のページに入って頂くと、過去に出されている出版物のメニューがありますので一覧で出てきますし、ほとんどがPDFでダウンロードできるようになっています。プロジェクトの実施報告はその名のとおりですが、いろんな技術協力プロジェクトがあります。たとえば児童労働関係ですとIPEC、児童労働撤廃国際計画という処がありますが、毎年、プロジェクトの実施報告を出しておりまして、そういったものは当然プロジェクトのそれぞれのページに入って頂くと過去のものにアクセスできます。

あと、もうひとつ広報資料として、広報誌等があります。『World of Work』は皆さんのお手元に配っておりますが、ILOの一番大きい広報誌です。英語版が基本で年3回出ていますが、日本語版も多少英語版とは中身が違っていますが、年2回出しています。『World of Work』の本体のほうは、ここのhttp://www.ilo.org/wowという処に入って頂くと出てきますし、日本語のものはILO駐日事務所のホームページで見ることができます。それから各地のいろんな事務所がいろんな広報誌を出しているのですが、たとえばアジア太平洋総局ですと『Issues』という広報誌を出しています。これは、年3回出ていまして、bangkok、http://www.ilo.orgの後にスラッシュを入れてhttp://www.ilo.org/bangkokと入れると、アジア太平洋総局のぺージに飛びます。そこの中の 「Public information」、「Newsletter」のメニューをアクセスしていくと出てくるようになっています。あとファクトシート、これはホームページのトップ(http://www.ilo.org)から入っていくと「Journalists and media」というページがあるのですが、これは広報局が作っているページでして、新聞発表とか、ファクトシートのような、簡単に何か一つのテーマについてまとめたもの、広報用のビデオ、そういったもの全部にここからアクセスできます。ファクトシートとか新聞発表がここですね。イベントの案内は、「Events and campaigns」のページに入っていくと、過去の会議だけではなく、たとえば6月12日は児童労働反対世界デーということにしていますが、今年はどんなものがテーマになってどういうものを資料として出すか、広報グッズはどんなものがあるか、そういったものにアクセスできるようになっています。

あと実際に情報を入手する方法ですが、ILO駐日事務所で、こちらのカタログにも書いてありますが出版物をご購入できます。実際に、データベース等に入って、テーマ別で検索して頂いて、こんな本があるだろうかとお問い合わせ頂いたら、こちらでお探しするということもできますし、洋書店、丸善さんと紀伊国屋さんを通じて注文でご購入頂くこともできます。そして資料室ですが、「資料室のご利用案内」ということで簡単な一枚の紙をお配りしています。ここに過去のものから現在のものまで、全体で5千から1万点くらい色々な資料があります。 ここの3階ですので、これが終わった後、どんな資料があるかご覧になりたい方はぜひ上がって見てください。後ろの所から上がれるようになっています。それから広報資料、先程のこのような『ILO条約の手引き』、『ILOの仕事』とか、こういう広報資料を随時発行しておりますので、随時ご請求いただいたときにご相談に応じ、予備があれば必要な方々にお分けするようにしております。どなたかから先程ご質問頂きましたが、ディーセント・ワークについても広報資料を作成しておりまして、簡単に分かるどうかは分からないですが、10ページぐらいの、ディーセント・ワークについて過去に出されたものと、簡単にまとめたファクトシートとをくっつけたものがあります。 よろしければ、後からお声をかけていただければお渡しできます。

それからホームページですが、基本的にILOの図書は、オンラインでも購入できます。先程の「Publications and research」のページへ入っていくと書籍を購入できるページにも行けます。ご利用下さい。あと電子文書の閲覧・ダウンロードということで、ほとんどの図書がアクセスすればPDF版でダウンロードできるようになっていますので、それぞれアクセスして頂くと入手できます。データベース利用ですが、これは「Statistics and databases」のページに入ると、さまざまな統計のデータベースがあり、見るだけではなく、データのダウンロードもできますので、調査研究や皆さんが論文をお書きになる時などにお使いいただけると思います。あと関係団体ということで、日本に日本ILO協会という財団法人があります。こちらでは様々にILOの関係図書を発行して頂いておりまして、たとえば、『世界の労働』という月刊誌が出ています。毎年8月号には、ILOの総会について詳しい情報が載っています。

それであと、アクセスできないので悲しいですが、ILOのホームページということで、http://www.ilo.orgにアクセスしてみてください。これまで申し上げたような色々な情報が、ほとんどこのトップメニューから入れば、たいていアクセスできるようになっております。ILOのホームページですが、基本的には一番上の「Site map」に入っていただくと、大体何があるかというのは分かります。その下の横になっている「About the ILO」と「Departments and Offices」、「Regions」、「Themes」、「What we do」、この5つにアクセスしていけば、大体の情報は入手できるようになります。「About the ILO」は基本的なILOの情報、「Departments and Offices」、これは先程まで申し上げたような部局が機構図のようなかたちで載っています。 安全衛生ですとSafeWorkというところがあり、アジア太平洋ですとバンコクにアジア太平洋総局というのがあります。そういった処へのアクセス・メニューが載っています。「Regions」からは、地域別に、アジアであるとか中南米であるとかアラブといった地域別の総局のページへ入れます。 「Local information」ということで、ILOのホームページは、基本は英語とフランス語とスペイン語の3つでできていますが、それ以外の言語にアクセスされたい場合は、各地の事務所が作っているローカルページがあります。そのページにアクセスできるのがこの「Regions」のページからです。それから、「Themes」、こちらはテーマ別に情報にアクセスできるように今整備中です。たとえば、児童労働、労働力移動などに関し、最近どんな情報があるのかということを、このテーマ別メニューでアクセスして頂くと出てくるようになっています。関連する部署等にも全部リンクが貼ってあります。次の「What we do」というのは、先程から申し上げているトップページの黄色のところに展開されています。「Labour standards」というところに基準関係のあらゆる情報が入っています。「Official meetings 」には、さっきの会議情報が全部入っています。「Events and campaigns」ということですが、イベント、いろんな会議の情報、会議というよりはイベントがメインです。6月12日の児童労働反対世界デーの情報や、最近の会議、セミナー関係の情報もいくつかここに入っています。「Projects」とは技術協力関係で、実際のプロジェクトにアクセスできます。「Publications and research」、ここからは出版局と図書館関係に入れます。「Statistics and databases」ですが、統計関係のデータベース、労働安全衛生のデータベース等のいろんなデータベースに入れます。「Training」というのは、関連の団体として国際研修センターというところがあるのですが、そこのいろいろな研修コース等についての情報が入っています。その次の「Resources for journalists and media 」というページからは新聞発表とか広報資料、広報誌のようなものにアクセスできます。

あとはILO駐日事務所のホームページです。これは私の手元に少し古いコピーがありますのでお見せします。左側のメニューが基本的にILOについての基本情報で、右側が日本との関わりを載せています。たとえば日本が過去に批准した条約にどんなものがあるかというのは、http://www.ilo.org/tokyoから「日本が批准した条約」を開けて頂くと、こういうふうに出てきます。あとは、よく皆さんにアクセスして頂いている「国際労働基準の一覧」ですね。過去に採択された条約と勧告の一覧と、そこからたどると簡単な纏めと批准国の一覧と、それから日本語訳文ということで、政府の仮訳と、批准している場合には正訳ですが、そういったものが全部入っております。データベースにはこの「オンライン・データベース」からも一応アクセスできるようになっているのですが、最近、更新していないので古いデータベースになっています。ILOのデータベースにはどんなものがあるかということでアクセスしてみてください。あと会議の紹介は、随時こういった会議があるというのを中央の欄に出していますし、新聞発表の簡単なまとめも中央の上に出ています。「駐日事務所からのお知らせ」ということで、私共が訳して出した書籍のことや会議の案内というのはここにあります。それから、こちらの右の「ILO図書邦訳版」はILOの図書で日本語に訳されているものはどんなものがあるかという一覧であります。私達が作成し、PDFでアクセスできるものはダウンロードできるようにしておりますのでご覧になって頂ければと思います。

最後に一つだけ、各部局・各地の事務所ということで、今ホームページをお見せ出来ないので説明だけしておきますが、今まで各部局ごとにいろんなホームページがあり、デザインも様々で統一されていないので、基本的に統一しようという方向で進んでいます。何処かのホームページへ入って頂くと分かりますが、左側のほうがメインメニューになっておりまして、一番上に事務所とか部局の概要があり、それから地域事務所でしたら「Countries covered」ということで、どの国をカバーしているかというのがあり、次に「Information resources」で、だいたい出版物や新聞発表が出てきます。たとえば、インドの事情について知りたいといった場合、インドにニューデリーのオフィスがありますので、そこへ入って頂きますと「Information resources」を見れば、 インド関連の出版物が出てきます。このようにご覧いただけます。四番目がだいたい「What we do」ということで会議の案内、受け持っているプロジェクト等といった情報が入っております。

すみません駆け足で。本当は一つ一つのデータベースをお知らせしたかったのですが、長くなってしまって申し訳ありません。一応これで、私の発表は終わらせて頂きます。

 





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