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News in Brief(2009年)

国連ニュースセンターがお届けする日々の記事を英語で読んでみませんか。
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» News in Brief

また1999年1月~2021年6月の記事は日本語要約をアーカイブにしています

2009年12月23日

安保理、エリトリアに制裁
安保理は決議1907を賛成13、反対1(リビア)、棄権1(中国)で採択し、ソマリア政府転覆を企む反政府勢力を支援しているとし、エリトリアに対する武器/渡航禁止措置を科した。
コンゴ:安保理、MONUCを延長
安保理は決議1906を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国に展開するMONUCの任期を5月31日まで延長した。また憲章第7章の下、MONUCが一般市民の保護のため、すべての必要な手段を行使するよう求めた。
人種差別:UNHCR、戦略打ち出す
UNHCRはこのたび、難民に対する差別や不寛容の根幹には人種主義や外国人排斥があるとして、それらと闘うための戦略を打ち出した。
コンゴ:ホルムズ事務次長、LRAへの断固たる措置求める
コンゴ民主共和国において、昨年12月、ウガンダ反政府勢力LRAが市民477人を殺害してから1年目を迎える。ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、LRAの襲撃に脆弱な市民を保護する断固たる措置を求めた。
ユニセフ事務局長のベネマン氏、退任へ
ユニセフのベネマン事務局長はこのたび、2期目を務めず、来春で退任する旨を表明した。潘基文事務総長は同事務局長が2005年5月から成し遂げた業績に賛辞を表明した。

2009年12月18日

COP15:事務総長、合意成立訴え
気候変動枠組条約、第15回締約国会議(COP15)、最終日を迎える。潘基文事務総長は演説し、世界の100を超える国々の首脳に対し、合意の成立を訴えた。
UNIFIL、レバノン沖沈没事故の救助活動へ
荒天のなか昨夜、ウルグアイからシリアに向かっていた貨物船が、レバノン北部トリポリから約10海里沖で転覆した。国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は本日、レバノン沖で乗組員の捜索と救助活動を開始し、現地時間の17時までに少なくとも35名の生存者を救助した。
UNHCR、アフリカの角からイエメンへの難民増加
UNHCRはこのたび、今年「アフリカの角」からイエメンへ流出した難民が、前年比50%増の7万4,000人に及ぶことを報告した。渡航中の危険も大きく、今年は309人の死亡が確認されている。
パキスタン:紛争により避難民増加
ここ数週間、パキスタン北西部での戦闘が激しさを増し、約4万人が同地域を流出し、避難民と化している。UNHCRは現在、百張単位のテント供給に追われている。同地域での戦闘が続けば、新たに15万人が流出するとみられる。
西サハラの活動家、故郷へ
モロッコ当局から西サハラへの入国を拒否され、スペイン領カナリア諸島でハンガーストライキを続けていたアミナトゥ・ハイダー氏が西サハラへ帰還した。潘基文事務総長は本日、安堵の念を表明。

2009年12月16日

COP15:事務総長、野心的な合意成立訴え
潘基文事務総長は本日、コペンハーゲンで記者団に対し、COP15の成否が二酸化炭素排出の削減と途上国への財政支援の2つの問題に依拠するとの旨を述べた。そして、世界各国の指導者に対して、残りの会期期間を使って、野心的な合意を成立させるよう訴えた。
コンゴ:MONUC、市民保護に向けた新指令を採択
コンゴ民主共和国における同国軍兵による虐殺や人権侵害の報告を受けて、MONUCおよび国軍はこのたび反政府勢力に対する作戦/活動の展開に際し市民の保護を中心に置くことを決めた新指令を採択。アラン・ドス事務総長特別代表が安保理への報告で明らかにした。
ネパール:子ども兵士の解放へ、行動計画署名
国連、ネパール政府、ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)はこのたび、毛派軍隊に所属していた3000人近い子ども兵士の解放を加速化すべく行動計画に署名した。
WFP、ストーブ供給計画に着手
国連世界食糧計画(WFP)は、スーダンやウガンダの女性、約15万人に低燃費のストーブを供給するパイロット・プロジェクトを開始。このプロジェクトは、女性や少女が薪を集める際、レイプや殺人に晒されてきたリスク軽減とともに、環境保護への貢献を目指す。
安保理、イスラエル・シリア間のUNDOF派遣延長
安保理は決議1899を全会一致で採択し、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を半年間延長した。UNDOFは1974年以降、イスラエルとシリアの停戦監視を続けている。

2009年12月15日

事務総長、コペンハーゲン入り
潘基文事務総長が本日、コペンハーゲン入り。COP15の首脳レベル会合で演説し、世界の人びとの暮らしがその成否に依拠するとの旨を述べ、各国に対し、野心的な新合意を成立させるよう訴えた。
コンゴ:8万人以上、隣国に流出
コンゴ民主共和国(DRC)北西部で先月発生した部族紛争を逃れて、約8万4千人が国境を超えて隣国のコンゴ共和国に流出した。UNHCRによれば、DRCの赤道州においては、約10万人が避難民と化し、すでに援助物資が不足する状態となっている。
中央ア:安保理、討議
Sahle-Work Zewde事務総長特別代表は本日、安保理で中央アフリカ共和国情勢に関するブリーフィングを行い、来年に選挙を控えた同国が政治的危機状態に戻らないようにするためには、国際支援が不可欠であるとの旨を述べた。
国連、自らの二酸化炭素排出量を発表
国連はこのたび、世界の温暖化ガス削減に向けて、自らの二酸化炭素排出量を発表。それによれば、国連の排出量は年間170万トンで半分以上は平和維持活動による。ちなみに、これは、国連が本部を置くニューヨーク市の排出量の3.3%。
イスラエル入植に緊急対応を:パレスチナ人権利委
パレスチナ人の不可譲の権利行使に関する委員会は本日、声明を発し、国際社会に対し、パレスチナ領土におけるイスラエルによる不法な入植政策への緊急対応を図るよう訴えた。

2009年12月14日

COP15:事務総長、記者会見
今週、COP15が首脳会合に入るのを前に、潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、世界は今、持続可能な将来と破壊への道のいずれかを選ばなければならない重要な分岐点にある、との旨を述べた。
COP15:協議、再開
COP15において、京都議定書の将来をめぐるアフリカ諸国の抗議によって協議が一時中断していたが、本日、再開した。デブアUNFCCC事務局長は記者団に対して、アフリカ諸国だけでなく、ほとんどの国が京都議定書の継続を望んでいるように思えるとの旨を述べた。
安保理、UNFICYP延長
安保理は決議を賛成14、反対1で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を半年間延長した。また決議は、キプロス再統一に向けてまたとない機会が訪れているとし、ギリシャ、トルコ両系住民指導者に対し、包括的解決をめざすよう求めた。
コンゴ:MONUC、国軍への支援を停止
潘基文事務総長が本日、記者会見で述べたところによれば、コンゴ民主共和国において、国軍FARDCが人権侵害に関わっているとの十分な証拠に基づいて、MONUCは現在、同軍に対する支援を停止している。
ワガリ・マータイ教授、国連ピースメッセンジャーに
潘基文事務総長は本日、国連ピースメッセンジャー(環境と気候変動担当)にワガリ・マータイ教授を任命すると発表。同教授はアフリカの女性として唯一、2004年にノーベル平和賞を受賞している。

2009年12月11日

アルジェでの国連事務所爆弾テロ事件から2年
2007年アルジェリアの首都アルジェでUNDPとUNHCRの事務所が爆弾テロ攻撃を受けてから二年が過ぎた。本日ニューヨーク国連本部で行われた追悼式典に出席した潘基文事務総長は、死亡した17名の国連職員に哀悼の意を表し、理不尽な殺害や破壊は決して正当化されない旨を述べた。
イエメン北部:紛争による避難民の増加
イエメン北部で続く、政府軍と反政府勢力の戦闘が5ヶ月目に入った。UNHCRによれば、千単位の人々が戦闘を逃れて同地域を流出し、避難民となっている。
COP15、草案提示
COP15で現在、新たな草案が検討されている。UNFCCCのデブア事務局長は本日記者団に対し、同草案が交渉の前進に向けた一歩ではあるものの、成果文書や法的文書の採択を前提としたものではないとの旨を述べた。
国連特使、スリランカ訪問
Patrick Cammaert特使(子どもと武力紛争担当)は5日間にわたるスリランカ訪問を終えるにあたり、記者会見し、政府軍と反政府勢力LTTEとの紛争により、子どもたちが家を追われ、避難民と化し、最近まで何ヶ月間、キャンプの外にもでられない状態に置かれたことなどに懸念を表明した。
UNHCR、EUへ難民の権利、再強化を求める
EUの難民政策、ストックホルムプログラムについて、UNHCRは本日、歓迎の意を表明。一方、EUの移民対策が難民の保護原則にマイナスの影響を及ぼさないよう求めた。

2009年12月10日

12月10日は人権デー
12月10日は人権デー。今年のテーマは「多様性を受入れ、差別をなくす」。潘基文事務総長は記念のメッセージを発出。あらゆる場所、あらゆるレベルの人々に対し、差別との闘いを繰り広げていくよう訴えた。
COP15、技術分野に関する交渉に進展
UNFCCCのデブア事務局長によれば、コペンハーゲンで開催中のCOP15において、各国が技術開発や移転の監督機関の設置に前向きな姿勢をみせるなど、技術分野に関する交渉に進展が見られる。
ブルンジ:選挙に向けて国際社会からの支援を訴える
国連ブルンジ統合事務所のYoussef Mahmoud事務総長執行代表は安保理でブリーフィングし、内紛終結から10年が経過したにもかかわらず、同国で大きな進展がみられない理由として資金不足を指摘。国際社会に対して、選挙準備を支持するよう訴えた。
事務総長、西サハラの活動家の体調を懸念
モロッコ当局から西サハラへの入国を拒否されたアミナトゥ・ハイダー氏は、スペイン領カナリア諸島で先月からハンガーストライキを続けている。潘基文事務総長は、同氏の体調悪化を懸念し、モロッコとスペイン両国に対して、緊急に事態解決に向けて取り組むよう求めた。
エルサレム:パレスチナ人家族の強制退去
イスラエルがこのたび東エルサレム地域で複数のパレスチナ人家族を強制退去させたことについて、エルサレムを訪問中のアブザイドUNRWA事務局長は本日、国際法違反であるとの旨を述べた。

2009年12月09日

CERF:過去最大の4億2400万ドル、拠出誓約
国連中央緊急対応基金(CERF)は資金拠出誓約・年次会議で、過去最大の4億2400万ドルの拠出誓約を受けた。ホルムズ人道問題担当事務次長は2010年の総額目標額、4億5000万ドルにあと少しで届くことに期待感を表明した。
COP15、新たな枠組の合意に向けて
気候変動枠組条約・締約国会議(COP15)、4日目。最終合意の成立をめざし、起草段階に入った。来週には、ハイレベル会合が始まり、各国から閣僚や首脳が集う。
WHO、タバコの受動喫煙被害を警告
世界保健機関(WHO)はこのたび、たばこの健康被害に関する報告書(2009年)を発表。公共スペースでの喫煙禁止を科する国が、昨年から7カ国増えた一方で、世界の人々の大半が受動喫煙のリスクにさらされ、そのために年間60万人が早死している、と警告を発した。
パレスチナ:7億ドル近い拠出金必要
被占領パレスチナ地域担当の国連人道問題調整官Maxwell Gaylard氏は、占領地域の人道支援のために6億6,400万ドルの資金拠出を訴えた。同地域は、イスラエル当局による封鎖政策や入植政策などにより援助に依存しなければならない状況が続いている。
国際腐敗防止デー
潘基文事務総長は、国際腐敗防止デー(12月9日)を記念し、メッセージを発出。汚職や腐敗は、開発の機会を奪い、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成のうえで、最も大きな障害のひとつであると述べた。

2009年12月08日

人類の未来はCOP15に依拠、と事務総長
COP15について、潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者団に対し、その結果が人類及び地球の将来に影響を及ぼすと指摘。そして、わずか2年の間で大きな進展がみられたが、私たちの行く末を決めるのはまさに今後2週間の私たちの行動であるとの旨を述べた。
安保理と事務総長、バグダッドでの爆弾テロに遺憾の念を表明
イラクの首都バグダッド、5ヶ所で爆弾テロが発生し、少なくとも120人が死亡し440名を超える負傷者が出た。潘基文事務総長と安保理はそれぞれ、市民を巻き添えにした一連のテロ行為を強く非難した。
事務総長、国際的な麻薬取引対策を訴える
安保理、麻薬取引対策を討議。潘基文事務総長は、政府間の協力体制が犯罪組織のネットワークより遅れている現状を危惧。平和と安全を脅かす麻薬取引の撲滅に向けて、国際社会が一体となって協力するよう訴えた。
ソマリア、来年に資金不足の恐れ
マーク・ボウデン常駐/人道調整官(ソマリア)は本日、ニューヨーク国連本部でブリーフィングし、来年、ソマリアでの人道支援活動が資金不足のため危機に直面する恐れがあると警告を発した。
コスタリカ前副大統領、国連事務次長に就任
潘基文事務総長は本日、国連開発計画(UNDP)の副総裁に、前コスタリカ副大統領Rebeca Grynspan氏を任命したことを発表。なお前任者のアド・メルケルト氏は、イラク担当事務総長特別代表に任命された。

2009年12月07日

COP15開幕
デンマークの首都コペンハーゲンで、本日、COP15開幕。会期は2週間。各国政府、民間セクター、環境団体、研究機関の代表ら、1万5000人が参集する。米国のオバマ大統領や中国の温家宝首相ら、110カ国の首脳が出席予定。
西ダルフール:事務総長、UNAMID要員の早期解放を訴える
今年8月、西ダルフールでUNAMID要員2名が誘拐されてから100日以上が経過した。潘基文事務総長はこのたび、スーダンのバジル大統領に対し、要員2名のうち一人の体調が悪化しているとして、早急な身柄解放を求めた。
イラク:選挙法改正案可決、2月実施へ
イラク国会で、このたび選挙法改正案が可決。実施が遅れていた国内選挙が早ければ来年2月下旬にも実施される見通しとなった。潘基文事務総長およびメルケルト特別代表はイラクの選挙実施に対し、国連が支援と技術援助を提供する旨を述べた。
OCHA、ジンバブエに対する3億7,800万ドルの拠出求める
本日、国連人道問題調整部(OCHA)とジンバブエ政府は国際社会に対して、同国に対する人道支援のため、3億7,800万ドルの資金拠出を訴えた。同国はここ数年、長期化する政治的な混乱状態などによって、広範な人道的被害に苛まれている。
対コンゴ制裁:鉱物資源/武器の不正取引により紛争悪化
コンゴ民主共和国に対する制裁を監視する独立専門家グループ、安保理宛報告書を発表。報告によれば、制裁措置が科されているにもかかわらず、同国東部における鉱物資源/武器の不正取引は執拗に続いており、これが反政府勢力の勢いを増幅させている。また国軍と反政府の兵士たちによって、一般市民が殺害されている。

2009年12月04日

ダルフール:国際刑事裁、安保理ブリーフ
国際刑事裁判所のオカンポ検察官は本日、安保理でブリーフィングし、スーダン・ダルフールで無差別爆弾攻撃、レイプなどが続いていると述べるとともに、スーダン政府が検察官事務所への協力を拒み、バジル大統領らが依然、逮捕されずにいることを指摘した。
スリランカ、避難民の移動の自由を決定
スリランカ政府は今週、13万5,000人にのぼる国内避難民に移動の自由を認めることを決定した。同国政府に避難民の移動の自由を訴えてきたUNHCRの報道官は、これを歓迎する意向を表明。
ダルフール:UNAMIDへの襲撃、兵士3名死亡
金曜日夕方、スーダンの北ダルフール、サラフ・ウムラにおいて集水作業にあたっていたUNAMID兵士3名は武装集団による襲撃を受け、死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、この襲撃事件を強く非難し、同国政府に対し、犯人の特定と逮捕を求めた。
ユニセフ、南アのエイズ/HIV対策を歓迎
南アフリカ政府はこのたびHIVに感染したすべての女性と子どもに対し、治療アクセスを提供すべく、あらたな戦略を打ち出した。ユニセフはこの動きを歓迎する意を表明。
西サハラの活動家、ハンガーストライキ
先月、モロッコ当局から西サハラへの入国を拒否されて以来、スペイン領カナリア諸島でハンガーストライキを続けているアミナトゥ・ハイダー氏。UNHCRはその体調が悪化しているとし、スペインとモロッコの両政府に対して、膠着状態の解決のためにあらゆる措置を講ずるよう訴えた。

2009年12月03日

国際障害者デー
潘基文事務総長は、国際障害者デー(12月3日)を記念し、メッセージを発出。世界中で障害を抱える8億の人々がよりよい生活環境を享受し、あらゆる機会へアクセスできるよう、国際社会に対し、一層の取り組みを求めた。
事務総長、ソマリアでの自爆テロに遺憾の念を表明
本日、ソマリアの首都モガディシオで医学部生の卒業式を狙った自爆テロが発生。卒業式に臨む学生の他、3人の閣僚やジャーナリストなど、少なくとも15人が死亡した模様。潘基文事務総長は、声明を発し、このテロ行為を非難した。
麻疹、死亡者減少
国連諸機関と米国赤十字社などの協働プロジェクト「麻疹イニシアチブ」によれば、世界各地におけるワクチン投与によって、麻疹による死亡者がこの10年間に78%減少し、430万人の生命が救われた。しかし同時に、援助資金と政治的意思が持続しなければ、死亡者数は再び増加に転じる、と警告を発した。
女性差別撤廃条約30周年
女性差別撤廃条約の採択から30年。潘基文事務総長は本日、経済社会理事会の記念会合に出席し、同条約の締約国数が185カ国にのぼり、人権条約のなかで最も成功しているもののひとつであると述べたうえで、国連システム全体に対し、その完全実施の支援の必要を訴えた。
旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁:安保理に定期報告
旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁判所(検察官と所長)は安保理でブリーフィングし、ムラジッチ、ハジッチの容疑者二名を逮捕するためには、セルビアの協力が不可欠である旨を述べた。また、ルワンダ・ジェノサイドの容疑者逮捕について、ケニアの非協力的姿勢を非難した。

2009年12月02日

事務総長、米国のアフガニスタン支援新戦略を歓迎
オバマ米大統領はこのたび、アフガニスタンに関して、3万人の兵力追加派遣を含む新戦略を明らかにした。潘基文事務総長は本日、歓迎の意を表明した。また国連が今後も、同国の人びとがオーナーシップをもった平和と開発への取り組みを支援していく旨を述べた。
世界経済情勢報告、発表へ
国連経済社会局(UNDESA)は、来月の「世界経済情勢および展望2010(WESP)」発行を前に、世界経済が来年、回復し成長率が2.4%伸びるとの見込みを示した。ただし、政策次第では景気の二番底に陥ることもあり得るとの旨を述べた。
太平洋諸国におけるHIV/AIDS報告書を発表
太平洋におけるエイズ委員会は、同地域でのエイズに関する報告書を初刊行し、医療制度の強化、スティグマと差別対策、エイズ患者/感染者への安全な生活環境の提供等を勧告した。
奴隷制度廃止デー
潘基文事務総長は、奴隷制度廃止国際デー(12月2日)を記念し、メッセージを発出。貧困や社会的不平等によって、多くの人々が強制労働や人身売買を含めて隷属的な立場に身を置くこと余儀なくされているとし、国際社会に対し、一層の取り組みを求めた。
フィリピン:大量殺害を契機に人権改善を
フィリピン南部で11月に地方選挙をめぐって発生した殺害事件について、恣意的処刑と、表現の自由のテーマに関する人権特別報告者の2人はそれぞれ、犯人の速やかな逮捕と裁判とともに、将来の予防措置の必要を訴えた。

2009年12月01日

12月1日、世界エイズ・デー
潘基文事務総長は本日、世界エイズ・デー(12月1日)を記念し、メッセージを発出。エイズの感染拡大を防ぐとともに、感染者・患者の人権を尊重し、差別的な法律を廃止するように訴えた。
UNAMA、アフガニスタン撤退は時期尚早
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)のカイ・エイダ特別代表は、アフガニスタンの首都カブールで記者会見し、今がアフガニスタンの体制確立にとって重要な局面であり、撤退の議論をする時期ではない旨を強調し、国際社会の長期的な取り組みの必要を訴えた。
スイス、ミナレット建設禁止へ:人権高等弁務官、懸念を表明
ナビ・ピレー国連人権高等弁務官は、スイスでのミナレット建設禁止を可能にする憲法改正案の可決について、イスラム教に対する差別的法律であると遺憾の念を表明した。
国連ピース・メッセンジャーにスティーヴィー・ワンダー
潘基文事務総長は記者会見で、米国のシンガー・ソング・ライター、スティーヴィー・ワンダーさんを国連ピース・メッセンジャーに任命。ワンダーさんのこれまでの業績を称え、今後の国際的な貢献に期待を表明した。
副事務総長、途上国間の連携強化を訴える
南南問題に関するハイレベル会合が、ケニアの首都ナイロビでスタート。会期は3日間。アシャ=ローズ・ミギロ副事務総長は、貧困、飢餓そして温暖化などの問題を解決すべく、開発途上国間-特に隣接する国々の間-の協力強化の重要性を訴えた。

2009年11月30日

国連統一人道アピール、51億ドル超求める
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、2010年度の統一人道アピールを発し、紛争や自然災害に苦しむ25カ国の4800万人に人道支援を提供すべく、国際社会に対し、51億ドルを超える資金拠出を求めた。
スイス:ミナレット建設禁止へ改正案可決
スイスでイスラム教モスクのミナレット建設禁止を可能にする改正案が国民投票にかけられ賛成多数で可決した。宗教と信仰の自由に関するAsma Jahangir特別報告官は、この動きがイスラム教の信仰の自由に及ぼす影響に懸念を表明。
WHO、HIV/AIDS対策へ新たなガイドラインを発表
世界エイズ・デー(12月1日)を前に、WHOはHIV/エイズに関する新たなガイドラインを発表。WHOの中谷比呂樹事務局長補は、同ガイドラインが最新のデータにより策定されており、感染者の寿命延伸と健康増大に貢献するであろうとの旨を述べた。
事務総長、ロシア列車爆破の被害者に哀悼の意
11月28日夜、ロシアで列車が爆破され25名が死亡。潘基文事務総長は遺族に弔意を述べるとともに、現在行われている調査が爆破事件の背景にあるものに光を当てるよう希望を表明。
ソマリア沖海賊対策:安保理、決議採択
安保理は、決議1897を全会一致で採択。憲章第7章の下、各国、地域機関が海賊対策のため、ソマリア領海で適宜に講じる措置の承認を12ヶ月延長した。

2009年11月25日

事務総長、オバマ米大統領のCOP15出席を歓迎
潘基文事務総長は、オバマ米大統領がCOP15に出席する意向を明らかにしたことを歓迎し、新たな気候変動の枠組構築へ弾みをつけるためにも、他国のリーダー達も参加を表明するよう訴えた。
事務総長、女性に対する暴力撤廃へメッセージ
潘基文事務総長はこの日、女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)を記念し、メッセージを発出。世界中に蔓延している女性への暴力、例えばレイプ、家庭内暴力、セックス・トラフィックそして女性器の暴力的な切除などの根絶のため、国際社会が一丸となって取り組むよう訴えた。
スーダン:困難を極める子ども兵の問題
スーダン訪問から戻った、クマラスワミ国連事務総長特別代表は、ニューヨークで記者会見し、同国政府とスーダン人民解放軍(SPLA)との和平合意成立などの進展が見られる一方で、ウガンダ反政府武装勢力(LRA)が誘拐して子ども兵に育てあげた子どもたちの社会復帰など、多くの困難が課題として残っている旨を指摘した。
マダガスカル:サイクロン対策へ緊急援助を
今年もまた、数ヶ月以内にマダガスカルが一連の大規模サイクロンに襲われる時期がやってくる。クリストファー国連常駐調整官は、その被災対策のため、国際社会に対して、600万ドルの資金拠出を訴えた。
WFP、コンゴ民主共和国で更なる食糧援助
世界食糧計画(WFP)はコンゴ民主共和国北西部での部族間紛争から逃れてきた人びとに対して、食料援助を増大する意向を表明した。10月30日の紛争以降、同地域から3万8,000人を超える人々が隣国のコンゴ共和国へ流出した。

2009年11月24日

女性に対する暴力撤廃の国際デー
女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)を前に、潘基文事務総長は、メッセージを発出。女性に対する暴力撤廃には男性が重要な役割を果たさなければならないことを強調し、男性の政治指導者、活動家、宗教家などで構成する世界的ネットワークを立ち上げた。
事務総長、フィリピンでの政治的暴力に遺憾を表明
フィリピン南部ミンダナオ島でこのたび暴力事件が起き、地方選挙運動に関係する人々、40名以上が殺害された。潘基文事務総長は遺憾の念を表明し、犯人を早急に逮捕し裁判にかけるよう求めた。
難局を迎えるイスラエル/パレスチナ和平プロセス
Haile Menkerios政務担当事務次長補、安保理で中東情勢に関する月例報告。イスラエルとパレスチナ間での交渉再開のめどがたっていないことを指摘し、中東の和平プロセスが危険に晒されるのを防ぐべく、現場での迅速な支援活動を訴えた。
コートジボワール:選挙日程の速やかな決定を
コートジボワールは今月下旬までに予定された選挙実施日を再度延期。潘基文事務総長は全ての当事者に対して、新たな日程を速やかに決定するよう求めた。また国連としては、公正かつ透明な選挙実施のため、今後もすべての当事者に対して、必要な支援を続けていく旨を述べた。
UNAIDS・WHO、エイズ報告書を発表
国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)はHIV/AIDSに関する年次報告を共同発表。報告によれば、新たな医療技術や感染対策により、新たな感染者数及び死亡者の数は大幅に減少している。

2009年11月23日

事務総長、国連職員の遺体発見に哀悼の意を表する
1985年ベイルート空港近辺で武装勢力に拉致されて以来、行方がわからなくなっていた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員アレク・コレット氏の遺体がレバノンで発見された。潘基文事務総長は遺族に弔意を表明するとともに、関係諸機関の捜査協力に謝意を述べた。
事務総長、ダルフールの政情不安を懸念
潘基文事務総長はスーダン・ダルフールに展開する国連AU合同部隊(UNAMID)に関する報告書を安保理に提出。多くの国際職員に対する誘拐や攻撃の脅威の拡大、スーダン政府によるUNAMID兵士の移動の自由への制限などにより、ダルフールの安定化が阻まれているとの旨を述べた。
イエメン:避難民への人道アクセスに懸念
国連諸機関とそのパートナー機関は現在、イエメン北部から戦闘を逃れて流出する避難民への支援を続けている。OCHAはこのたび、避難民キャンプに収容されず、アルジャウフやサーダに立ち往生する人びとへのアクセスが困難になっている状況に懸念を表明。
UNDP、後発開発途上国に光を
国連開発計画(UNDP)はこのたび、後発開発途上国のエネルギー事情に関する報告を発表。後発開発途上国で暮らす約15億人の大半がエネルギーにアクセスできず、不便な生活を強いられている旨を述べた。
安保理、ボスニア情勢を討議
安保理は本日、ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢に関する討議を行った。同国担当上級代表のValentin Inzko氏はブリーフィングにおいて、政治的膠着状態に直面する同国に対して、国際支援の継続が必要であるとの旨を訴えた。

2009年11月20日

事務総長、EU大統領誕生を歓迎
EUのヘルマン・ファンロンパイ大統領およびアシュトン外相の指名にあたって、潘基文事務総長は国連との更なる協力関係のもと、EUが国際社会で果たす役割に大きな期待を表明した。
子どもの権利条約、採択20周年
子どもの権利条約が、採択から20周年を迎えた。潘基文事務総長は、子どもの権利の重要性を述べ、今なお残る幾多の課題に取り組んでいく決意を表明した。
インドネシア:WHO、医療現場支援を訴える
WHOのマーガレット・チャン事務局長はこのたび、インドネシアのパダンの医療施設を訪問。スマトラ島を襲った大地震によって医療の現場に甚大な被害が出ており、被害者が適切な医療処置を受けられずにいる現状に懸念を表明。国際社会に対し、緊急支援を訴えた。
工業化がもたらすアフリカの安定
潘基文事務総長は、アフリカ工業化の日(毎年11月20日)を記念し、メッセージを発出。アフリカ諸国が世界経済に参入できていない現状を警告し、国際社会がアフリカの各国政府と協力して問題解決に取り組むよう訴えた。
UNMIL、女性警察官を表彰
ロイ事務総長特別代表はこのたび、国連リベリア・ミッション(UNMIL)に従事するインド人女性警察官125名を表彰。同代表は、平和維持活動における女性の役割の重要性を強調する安保理決議に触れ、国連の平和維持活動に女性のみで構成する警察部隊を派遣する初めての国となったインドに称賛を送った。

2009年11月19日

アフガニスタン:大統領2期目の就任
カルザイ大統領2期目の就任にあたって、潘基文事務総長はこれを歓迎し、国連がアフガニスタンの安定と発展のため、支援を続ける決意を述べた。
COP15成功へ自信
COP15の開催を17日後に控え、デブアUNFCCC事務局長はニューヨークで記者会見。温室効果ガス削減にむけ、米国政府の表明する具体的な数値目標を含んだ枠組合意への期待を述べた。
ホルムズ事務次長、スリランカ訪問
スリランカ訪問中のホルムズ事務次長は本日、同国外相と共同記者会見。難民収容キャンプから多くの避難民が帰還している現状を歓迎するとともに、キャンプに残る人々の移動の自由を確保する必要を指摘した。
UNICEF、子どもの権利保護を訴える
ユニセフは本日、今年の世界子ども白書を発行。アン・ベネマン事務局長は、子ども達を取り巻く環境は20年間で劇的な進歩を遂げたにもかかわらず、未だに多くの子ども達が、予防できる病気により命を落とし、学校に通えず、さらに暴力の被害にあっていることに懸念を表明した。
ECLAC、貧困層の増加を懸念
ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)はこのたび、「ラテンアメリカの社会概況」を発行した。世界経済危機の影響により、今年あらたに900万人が貧困に陥り、同地域の貧国人口が総人口の34%に当たる1億8,900万人になるとの見込みを示し、懸念を表明した。

2009年11月18日

ギニア人権:国際調査開始へ
潘基文事務総長はこのたび、今月25日からギニアで活動を開始する国際調査委員会のメンバーと面会した。同委員会は9月28日に非武装のデモ隊を政府が武力弾圧し、多数の死者やレイプ犠牲者がでた問題について調査するため設立された。
ホルムズ事務次長、スリランカ訪問
3日間の日程でスリランカを訪問中のジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ハブニヤとマンナーの避難民キャンプを訪れた。明日は、マヒンダ・ラジャパクセ大統領らと会談予定。
食糧安全保障:サミット閉幕
食糧安全保障に関する世界サミット、閉幕。ジャック・ディウフFAO事務局長は、具体的な達成目標の合意には至らなかったものの、国際社会が協力して飢餓の撲滅に取り組む決意を確認した旨を述べた。
UNFPA、2009年人口白書
UNFPAは本日、今年度の人口白書を発表。気候変動の最大の犠牲者は貧しい人々であるとしたうえで、政策立案者に対し、その大半を占める女性の役割に配慮するよう促した。
タジキスタン:貧困と飢餓の連鎖
国連食糧農業機関(FAO)によると、タジキスタンの2009年収穫高は、非常に良好だったにもかかわらず、未だに続く物価高のため、同国の貧困層に食料が十分行き渡っていない。

2009年11月17日

イスラエル入植拡大に事務総長、懸念
イスラエル政府はこのたび、エルサレムのギロで新たに入植を拡大する方針を決定した。潘基文事務総長は声明を発し、この決定に懸念を表明した。
ホルムズ事務次長、スリランカ訪問
ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は、スリランカ訪問。本日は避難民収容キャンプを訪れ、キャンプからの解放、故郷への帰還、その他の問題について、進展状況をみた。
安保理、MONUCに市民保護求める
安保理議長は報道声明を発し、MONUCに対し、コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国、スーダンにおいて、一般市民をウガンダ反政府勢力(LRA)から保護すべく、戦略を調整するよう求めた。
フィリピン:一連の台風被害への援助増額必要
一連の台風などに襲われたフィリピンへの援助について、国際援助諸機関はこのたび国際社会に対し、その金額を当初の7400万ドルから1億4400万ドルに増額し、資金拠出要請アピールを発した。
ルワンダ国際刑事裁、2人を無罪に
ルワンダ国際刑事裁判所は昨日から本日にかけて、ジェノサイド、人道に対する罪に問われていた被告2人に無罪を言い渡した。この2人は元大統領の義理の息子とカトリック宗教学校長を務める神父。

2009年11月16日

食糧安全保障:飢餓撲滅に向けてサミット開幕
潘基文事務総長は、このたびローマで開幕した食料安全保障に関する世界サミットに出席し、現在10億人を超える人々が飢餓に苦しんでおり、長期的な展望にたった対策が早急に必要であるとの旨を訴えた。
イラク議会選挙にむけて
イラク担当のAd Melkert事務総長特別代表は安保理に対して、未だ続く暴動やクルド人と中央政府間の紛争の懸念を表明し、イラク安定のために国連が長期的な取り組みに更なる努力を傾けなければならないと述べた。
事務総長、イスラエルにガザ封鎖解除求める
潘基文事務総長は総会に対し、占領地域におけるパレスチナ人の人権に関する年次報告を提出。報告において、ガザの封鎖を解き、人道支援や再建に必要な物資への自由なアクセスを可能にするようイスラエル政府に訴えた。
ソマリア沖海賊:陸上対策への支援を
潘基文事務総長はこのたび、ソマリア沖の海賊問題に関する年次報告書を安保理に提出。ソマリア沖の海賊問題について、陸上対策への支援を訴え、法や治安維持組織の更なる整備が必要であるとの旨を述べた。
帰還したチャド人に国際的な援助を
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT)はこのたび、資源に乏しい故郷へ帰還する1万8000人のチャド避難民に対する国際支援を訴えた。

2009年11月13日

イエメン:国内避難民、増加
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、政府軍と反政府勢力間の戦闘激化により、イエメン北部のサアダ州から南部の隣接する州に流出する避難民が増えている。
ブラジル:アフリカ系住民と先住民への根強い偏見
ブラジルを訪れていたナビ・ピレー国連高等人権弁務官は訪問を終えるにあたり記者会見。同国のアフリカ系ブラジル人と先住民が深刻な差別や暴力に直面し、雇用の機会や基本的な社会サービスを享受できず、貧困から抜け出せずにいると指摘した。
事務総長、イラク議会選挙に向けて
潘基文事務総長は安保理にイラク情勢に関する報告書を提出し、来年1月に開催されるイラク議会選挙の実施に向けて、国際社会が同国に対し、一層の協力と援助を行い、安定を図るよう訴えた。
チャド:危険に曝されている人道支援活動
国連人道問題調整部(OCHA)によれば、チャド東部において、殺人や誘拐などの発生により、ICRCなどのNGOによる援助活動が一時的な休止状態に追い込まれ、3万7000人を超える人々への人道支援が困難を極めている。
WIPO事務局長、インドを訪問
世界知的所有権機関(WIPO)のフランシス・ガリ事務局長はこのたび、インドで開かれた国際会議に出席し、伝統的知識、遺伝子資源、フォークロアなどの保護について協議した。

2009年11月12日

事務総長、各国首脳にCOP15への参加を訴える
潘基文事務総長は、このたび全ての国の政府首脳および元首に対して、デンマークのラース・ロッケ・ラスムセン首相からの招待に応じ、COP15に参加するよう訴えた。
コンゴ民主共和国:市民保護訴え
ロス・マウンテン国連人道調整官はニューヨーク国連本部で記者会見し、MONUの最優先課題は暴力からの市民の保護であり、たとえ政府軍であろうとその対応は同じであるとの旨を訴えた。
UNFPA報告、妊産婦死亡率未だ高水準
国連人口基金(UNFPA)はこのたび報告書を発行し、東ヨーロッパや中央アジアでの妊産婦の死亡率が、10年前に比べ半分以下になったものの、未だに女性の地位が改善されていないため、多くの妊産婦が犠牲になっていることを指摘した。
UNICEF、スーダン南部での食料不足を懸念
国連児童基金(UNICEF)は、スーダン南部が少雨と不安定な社会情勢のため食糧不足に陥っており、現地を訪れたジョンソン事務局次長は子ども達が最も犠牲者になり易いことに懸念を表明。
国家間でのデジタル情報格差に警告
第4回世界電子メディアフォーラムがメキシコシティにて開催され、赤坂清隆広報担当事務次長は、インターネットがもたらす経済・社会の発展を強調したうえで、途上国と先進国との間のブロードバンド・インターネット利用に格差が拡大していることに懸念を表明した。

2009年11月11日

OHCHR、安保理に市民の更なる保護を要請
安保理は決議1894を全会一致で採択し、武力紛争下の一般市民の保護への決意を再確認した。ナビ・ピレー国連人権高等弁務官は席上演説し、安保理が今まで以上に市民の安全を確保し、戦争犯罪者を裁くために安保理が一貫した取り組みを行なうよう訴えた。
事務総長、レバノン新政府に協調を呼びかけ
レバノン新政権樹立にあたり、潘基文事務総長は同国大統領と次期首相に電話で祝辞を述べ、安保理決議1701の完全実施にむけて、国連が新政府と協力する準備がある旨を伝えた。
食糧安全保障:世界サミットにむけて
11月16日から18日にかけて食糧安全保障に関する世界サミットが開催される。ジャック・ディウフFAO事務局長は反飢餓キャンペーンの一環としてホームページを開設した。アドレスは http://www.1billionhungry.org/
ジブチ:庇護を求める40名のソマリア人を強制送還
ジブチはこのたび、ソマリアを逃れて同国への入国と庇護を希望する13人の女性や子どもを含む40名のソマリア人を強制送還させた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、この措置に対し遺憾の念を表明。
事務総長、日本のアフガニスタン支援拡大に賛辞
潘基文事務総長は、日本政府がアフガニスタンに対して5年間で総額50億ドルの支援を行なう意向を示したことについて、これを歓迎し、他国もこれに追随するよう期待を表明した。

2009年11月10日

WHO報告、途上国へワクチンの支援
世界保健機関(WHO)は、世界的各地で広がり続けるH1N1型インフルエンザのワクチン、5000万本の無償提供をグラクソ・スミスクライン製薬会社から受けることになった旨を発表した。11月下旬に受け取り、95の途上国に分配する予定。
エルサルバドル:洪水被害への支援
先日の豪雨により少なくとも140人以上が死亡し、1万4,000人が避難生活を送っているエルサルバドルに対して、国連の災害評価チームが現地に入り視察調査を開始した。また国連は5万ドルの資金援助を行い、災害復興支援を手助けする。
FAO報告、アフリカの食糧危機
国際連合食糧農業機関(FAO)、「穀物見通しと食料事情」を発表。今年の世界的に良好な穀物収穫状況にもかかわらず、食糧価格の高騰により途上国の貧しい人々に緊急の人道援助が必要である旨を訴える。
コンゴ民主共和国:増える避難民
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によれば、コンゴ民主共和国から紛争を逃れてコンゴ共和国へ流出した避難民の数が2万1,800人を超えた。
UNHCR、イエメンに再度人道支援のためのアクセスを要求
イエメン北部における政府軍と反政府組織との戦闘激化について、UNHCRは深刻な懸念を表明し、戦闘を逃れて流出した避難民への人道的支援のアクセスを訴えた。

2009年11月09日

事務総長、ワシントン訪問へ
潘基文事務総長は、明日ワシントンを訪問し、米政府高官と会談する予定。本日、ニューヨーク国連本部で記者会見した、「気候変動支援チーム」のパスツール部長は、COP15(コペンハーゲン)における米国の役割を期待し、京都議定書の後継枠組に関する国際的合意の成立に期待を寄せているとの旨を述べた。
事務総長、レバノン新内閣へ要望
潘基文事務総長は、レバノンでこのたび樹立した挙国一致内閣に対して、イスラエルとヒズボラ間の戦闘終結を求めた安保理決議1701(2006年)の完全実施を促した。
ベルリンの壁崩壊から20年
潘基文事務総長は、2009年11月9日ベルリンの壁崩壊20周年を記念し、メッセージを発出。ベルリンの壁崩壊は歴史の転換点であり自由を探求し続けた市民の勝利を象徴している旨を述べた。
ガザ:冬の到来
イスラエル軍の攻撃を受け、ガザ地区では多くの民家と建物が破壊された。厳しい冬を向かえるにあたって、国連と関連NGOは、イスラエルに対してガザ地区の検問所封鎖を解除し、パレスチナ人が必需品へアクセスできるよう求めた。
WHO報告、女性へのヘルスケア
WHO、「女性と健康:現状と課題」と題する報告を発表。数十年の間に女性への医療は大きな進歩を遂げたにもかかわらず、いまなお世界中の多くの国々で、特に未婚/思春期、または高齢の女性に対して、医療の機会が充分に提供されていないことに懸念を表明した。

2009年11月06日

事務総長、アフガニスタンからの国連撤退を否定
潘基文事務総長は本日、国連のアフガニスタンからの撤退を否定し、国連の人道支援を今後も継続していく決意を述べた。また、10月28日にカブールで発生したテロ行為を受け、国連職員の安全を早急に確保する意向を明らかにした。
気候変動:COP15にむけて
来月のCOP15(コペンハーゲン)を前に行なわれた最終交渉の終了に際して、デブアUNFCCC事務局長は、国際的合意の成立を図るべく、各国が一層の努力を払うよう求めた。
ネパール:和平プロセス膠着状態
カリン事務総長代表は本日、安保理でネパール情勢についてブリーフィング。今年に入ってから同国で表出した政治的難局を打開するプロセスにあまり進展がみられないことに憂慮の念を表明した。
スリランカ:難民キャンプから帰還者増える
UNHCRによれば、スリランカ政府軍とタミル分離主義者の衝突を逃れて流出していた約9万人のスリランカ人難民がこの3ヶ月で帰還。また、現在、難民帰還のペースが加速している。
女性に対する暴力にノー
このたび国連女性開発基金(UNIFEM)は、女性への暴力根絶をめざすキャンペーンの一環として、あらたなウェブサイトを開設した。アドレスは http://www.saynotoviolence.org/

2009年11月05日

ガザ:総会、ゴールドストーン報告承認
総会は本日、決議を採択し、ガザでの人権侵害についてイスラエル、パレスチナの双方を非難したゴールドストーン報告を承認した。投票行動は、賛成が114カ国、反対が18カ国、棄権が44カ国だった。
旧ユーゴ国際刑事裁、カラジッチ容疑者に弁護士任命へ
旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所はこのたび、ジェノサイドの罪に問われている、ボスニアの元セルビア系指導者、カラジッチ被告に弁護士を任命するよう事務局に要請した。また、来年3月1日に公判を再開する予定を発表した。
アフガニスタン:国連職員、一時退避へ
10月28日に首都カブールで起こった襲撃事件に鑑みて、UNAMAは職員の安全確保のため、一時的に職員を国内あるいは国外の安全な場所に退避させることを決めた。
ギニアビサウ:安保理、ブリーフィング
安保理は本日、ギニアビサウ情勢に関する会合を開催。ブタボバ事務総長特使やコスタ薬物犯罪事務所担当事務局長などがブリーフィングし、政治的安定の見込みは良好なものの、麻薬密売や組織犯罪の脅威があることを指摘した。
ルワンダ国際刑事裁:元製茶業担当政府官僚、8年の禁固刑に
ルワンダ国際刑事裁判所はこのたび、1994年のルワンダ・ジェノサイドに関与した罪で、元製茶業担当政府官僚のミシェル・バガラガザ被告に対し、8年の禁固刑の判決を下した。

2009年11月03日

世界の宗教、気候変動との闘いに役割
本日、ロンドンのウィンザー城で開かれた宗教指導者の集い(フィリップ王子主催)で、潘基文事務総長は演説し、世界の諸宗教が気候変動との闘いに重要な役割を果たすべきであるとの旨を述べた。
UNHCR、アンゴラ難民に援助急ぐ
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、コンゴ民主共和国から先月、強制追放された万単位のアンゴラ難民たちに対し、人道支援物資を緊急提供した。
事務総長、パレスチナ強制立退き停止を訴え
潘基文事務総長は本日、イスラエルに対し、東エルサレムのパレスチナ人たちの強制立ち退きなど、挑発的行動を止め、ロードマップ合意の実施を図るよう求めた。
クロード・レビストロース氏、死去
フランス人社会人類学者、クロード・レビスとロース氏、死去。ユネスコの松浦事務局長は哀悼の意を表明し、同氏が20世紀の偉人の一人だったと称えた。
アフガン:事務総長、カルザイ氏に自由の確保促す
潘基文事務総長は、アフガニスタン大統領に再選されたカルザイ氏に対して、同国の人々が自由、民主主義、安定、繁栄を享受できるよう、すべての必要な措置を講じるよう促した。

2009年11月02日

事務総長、アフガン訪問
潘基文事務総長は本日、アフガニスタンの首都カブールを予告なしで訪問し、カルザイ大統領と会談し、同国国民への国連の支援継続を約束した。
気候変動:先進国はより一層のコミットメントを
スペインのバルセロナで、来月のCOP15(コペンハーゲン)に向けた最終交渉がスタートした。181カ国、4000人を超える参加者に対し、デブアUNFCCC事務局長は京都議定書の後継枠組の合意ができるかどうか、この交渉が成否を握るとの旨を述べた。
IAEA事務局長、イランに速やかな対応促す
退任が近いエルバラダイIAEA事務局長は本日、イランに対し、民間核研究施設への燃料提供方法合意への速やかな対応を促し、同国の未解決問題解決への協力と透明性を求めた。
FAO:収穫後の穀物喪失、飢餓を悪化
FAOによれば、開発途上国においては、農家が収穫後の穀物のおよそ半分を豪雨や旱魃、輸送状態などの理由で失っており、これにより、飢餓が悪化している。
コンゴ:MONUC代表、民間人殺害事件調査求める
コンゴ民主共和国東部で今年、数十人の民間人が国軍(FARDC)に殺された事件について、MONUCのレロイ代表はFARDCに対し、事件に関する合同調査を求めた。

2009年10月30日

アフガン:国連職員宿泊施設、襲撃事件
ニューヨーク国連本部において、今週、アフガニスタンの首都カブールで起きた国連職員宿泊施設への襲撃事件で死亡した職員たちの追悼集会が行われた。潘基文事務総長は犠牲となった職員たちに哀悼を捧げるとともに、国連職員の安全を図るべく努力を傾注する旨を強調した。
ギニア:抗議デモの暴力的鎮圧の調査へ
潘基文事務総長はこのたび、ギニアで起きた抗議デモの暴力的鎮圧で150人以上の人々が死亡し、レイプの犠牲者もでた事件について調査する委員会メンバー3人を発表した。
ホンジュラス:事務総長、政治的危機の解決合意を歓迎
ホンジュラスの政治危機の解決合意がこのたび成立したとの報道を受け、潘基文事務総長は本日、その進展に勇気づけられるとの旨を述べた。
米国、エイズ感染者の入国規制を撤廃
米国はこのたび、エイズウィルス感染者の入国規制を22年ぶりに撤廃すると発表。UNAIDSのシディベ事務局長はオバマ米大統領の動きを歓迎し、米国はHIV/エイズ対策において、世界のリーダーであると称えた。
ガザ:総会、調査団の報告書を検討へ
総会は11月4日、ガザ紛争に関するゴールドストーン調査団報告について討議する予定。2週間前、人権理事会は報告書を審議し、パレスチナ占領地におけるイスラエルの諸措置を強く非難した。

2009年10月21日

イラン:民間核研究施設への燃料提供合意交渉
IAEA本部〔ウィーン〕で、3日間にわたり、イランの民間核研究施設への燃料提供方法に関する合意案づくりの交渉が行われた。交渉にはイラン、フランス、ロシア、米国が参加。4カ国は今週金曜日、合意案を正式に承認する見込み。
中米・人間開発報告2009-2010、発表
国連開発計画(UNDP)はこのたび、中米地域の人間開発報告2009-2010を発表。同地域は世界中で最も犯罪が多く、地域開発に脅威を及ぼしているとの旨を指摘した。
「世界の予防接種」白書、発表
WHO、ユニセフ、世界銀行は共同で、「世界の予防接種」白書を発表し、現在、子どもの予防接種率はこれまでで最高を記録しているが、貧しい国々において少なくとも10億ドルが足りず、2400万人の子どもたちが予防接種を受けられずにいると指摘した。
ギニア:デモ武力鎮圧、調査へ
先月、ギニアにおいて、街頭デモが武力鎮圧され、おびただしい数の死傷者がでた事件を調査すべく、地方、および地域の関係者たちが事務総長による独立調査団設置に対して、全面的な支持を表明。このたび地域を視察訪問した政治問題担当事務次長補が安保理で、明らかにした。
気候変動:世界観光機関、警告発す
世界観光機関(WTO)はこのたび、UNニュースセンターに対し、海面上昇や雪冠融解が、世界の貧困国が収入源とする観光に与える影響について警告を発した。

2009年10月20日

アフガン:大統領選、決戦投票へ
アフガニスタン大統領選・決選投票が11月7日に実施されることが決まった。潘基文事務総長は、カルザイ大統領が決戦投票の実施を受け入れたことを歓迎するとともに、選挙の信頼性確保のために国連の全面的支援を約束した。
コンゴ:援助活動要員への攻撃増加
コンゴ民主共和国の北キブ州において、人道援助活動要員への攻撃が劇的に増加し、十万単位の避難民に対する援助活動に支障がでている。2009年に入ってからこれまで108回に及ぶ襲撃事件が報告されている。

30万人のアンゴラ人難民、コンゴから追放
最近、30万人近いアンゴラ人難民がコンゴ民主共和国から強制追放された。これら難民は現在、アンゴラ北部の収容可能人数をはるかに超えた難民キャンプに避難先を求めており、緊急人道支援を必要としている。
IFAD報告、「アフリカ移民労働者による送金」
国際農業開発基金(IFAD)、「アフリカ移民労働者による送金」報告を発表。アフリカ人移民労働者による自国への送金に課された制限や手数料をなくすよう訴えた。
パキスタン:人道アクセス、国連諸機関への挑戦
パキスタンにおいて、治安部隊が反政府勢力に対する攻撃を仕掛け、南ワジリスタンから多数の人々が流出し続けるなか、UNHCRは支援物資が避難民に確実に届く必要を強調した。

2009年10月16日

ガザ:人権理、ゴールドストーン報告を承認
人権理事会はこのたび、決議を賛成25、反対6、棄権11で採択し、イスラエルがパレスチナ領土で講じた措置を非難するとともに、イスラエル、パレスチナの双方に対し、ゴールドストーン報告の勧告の実施を求めた。
ギニア:事務総長、調査団設置へ
先月、ギニアにおいて、治安部隊が街頭デモに参加した一般市民を武力鎮圧し、少なくとも150人が死亡し、多数の女性がレイプされた事件について、潘基文事務総長は本日、調査団を設置し、事実を究明する意向を明らかにした。
10月16日は世界食糧デー
10月16日は世界食糧デー。潘基文事務総長はメッセージを寄せ、この2年間、食糧価格の高騰や経済危機、気候変動、紛争などによって、飢餓に苦しむ人々が劇的に増えたことを指摘し、世界の指導者に対し、緊急食糧援助への政治財政支援を求めた。
パキスタンから新たな難民流出
UNHCRによれば、パキスタンの反政府勢力に対する軍事行動を控え、今週、同国のワジリスタン地域から新たな難民の流出が報告された。
人身売買:「欧州に関する分析」報告
UNODCはこのたび、「人身売買:欧州に関する分析」報告を発表し、欧州において、人身売買が摘発される割合が少ない状態を指摘し、一層の情報共有とモニタリングの必要を訴えた。

2009年10月15日

国際刑事裁:ギニアの9/28事件、予備調査へ
国際刑事裁判所・検察官がこのたび、ギニアのデモ抗議の鎮圧に際し、最低150人が死亡した事件について、裁判所の管轄に入るかどうかを決めるべく、予備調査を始めた。
イラン:事務総長、人権報告
潘基文事務総長はこのたび、総会に宛て、イランの人権状況に関する報告を提出し、同国の大統領選の結果をめぐる抗議運動鎮圧において、過剰な武力や恣意的逮捕や拷問が行われたと伝えられることに深く困惑しているとの旨を述べた。
コンゴ:人権報告者、調査訪問終える
フィリップ・アルストン特別報告者〔恣意的処刑担当〕は本日、11日間に及ぶコンゴ民主共和国の調査訪問を終えるにあたり、プレスリリースを発行。同国に滞在するルワンダ・フツ族の反政府勢力に対する国連平和維持兵との合同掃討作戦という名目で、政府軍が多数の市民を殺害し、女性たちをレイプするなど、恐ろしい人権侵害行為を行ったとの旨を述べた。
コソボ:特別代表、安保理で報告
コソボ独立の合法性に関する国際司法裁判所の勧告的意見が近々予定されるなか、Lamberto Zannier特別代表は安保理でコソボ情勢を報告し、相対する当事者の見解の狭間で、民族の融和に向けたUNMIKの活動が困難に直面しているとの旨を述べた。
人権理事会、特別会期
人権理事会はこのたび、パレスチナ占領地域、東エルサレム、ガザの情勢に関する特別会期を開催。ピレー人権高等弁務官は演説し、イスラエル、パレスチナ紛争のすべての当事者はそれぞれ、深刻な人権侵害を犯し続けているとの旨を訴えた。

2009年10月14日

中東:安保理、月例報告
パスコー政治問題担当事務次長、安保理で中東情勢に関する月例報告。最近1ヶ月間で、緊張が高まっていることを指摘し、イスラエルおよびパレスチナの双方に対し、挑発的な行動を慎むよう訴えた。
安保理、5カ国改選へ
明日、総会において、安保理の5非常任理事国の改選投票が行われる。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、ガボン、リベリア、ナイジェリアの5カ国が当選する見通し。それぞれ地域グループに対抗馬なく当選が決まるのは2004年以降初めて。
食糧不安:FAO/WFP、報告発表
FAOとWFPはこのたび共同で報告書「The State of Food Insecurity」を発表。世界を襲った経済危機が世界の貧しい人々の飢えを拡大させ、世界の食糧システムの脆弱性を明らかにしたとの旨を述べた。
毎年150万人の子ども、下痢で死亡
ユニセフとWHO、共同報告を発表。毎年、開発途上国において、約150万人が下痢で死亡する現状を指摘し、国際社会に対し、改善のための一層の努力を訴えた。
スマトラ地震被害者に避難所提供が必要
ホルムズ人道問題担当事務次長は、先月大地震に襲われたインドネシアのスマトラを訪問し、ヘリコプターで上空から、一連の地滑りで壊滅した村落の状況を視察。雨季を前に、被害者に対して、早急に避難所を用意することが必要であるとの旨を訴えた。

2009年10月08日

安保理、ソマリア討議
パスコー政治問題担当事務次長は安保理でブリーフィングし、ソマリアにおいて、安定に向けた顕著な進展がみられるとしたが、暫定政府への国際財政支援が早急になされることが不可欠であるとの旨を指摘した。
イエメン:ホルムズ事務次長、訪問
ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたび、政府軍と反政府勢力の紛争で故郷を追われた15万人の避難民への支援を呼びかけるべく、イエメンを訪問した。
アフガン:インド大使館で自爆テロ
今朝、アフガニスタンのインド大使館で自爆テロが起き、17人が死亡し、80人が負傷した。安保理議長は報道声明を発し、自爆テロを非難し、早急に犯人を逮捕するよう訴えた。

気候変動:コペンハーゲンへ向けてバンコクで交渉
UNFCCCのデブア事務局長はバンコクで開かれた気候変動交渉で、記者団に対し、新たな気候変動に関する合意づくりが成功するかどうかは、先進国の目標設置へのコミットメントと、途上国の適応への財政支援に関する合意成立に依拠するとの旨を述べた。
「アグリー・ベティ」でマラリアがテーマに
国連の支援するマラリア啓発キャンペーンの一環として、米テレビのコメディ番組「アグリー・ベティ」でマラリアがテーマに取り上げられることになった。番組は10月16日に放映予定。

2009年10月07日

マダガスカル:事務総長、暫定政府樹立交渉促す
マダガスカルの危機終結プロセスに向けた進展を受けて、潘基文事務総長は本日、同国の指導者たちに対し、早急に暫定政府樹立に関する協議をまとめるよう求めた。
サモア:3000人超が津波で家を失う
太平洋諸島の地震が引き起こした津波により、サモアにおいて、約3200人が家を失い、137人が死亡、310人が負傷した。国連は伝染病の発生の恐れがあると警告を発した。
アフガン選挙:国連、非中立疑惑を否定
アフガニスタンの大統領選において、カイ・エイデ事務総長特別代表が中立の立場を崩し、現職のカルザイ氏の当選を望み、不正選挙が発生するのを許したとの疑惑が持ち上がる。国連は本日、これを否定する見解を発表した。
ホンジュラス、メディア制限措置解除
ホンジュラスにおいて、メディアの表現活動への緊急制限措置が解除された。ユネスコの松浦事務局長はこのたび、これを歓迎する旨を表明した。
スーダン南部:民族間紛争、避難民帰還に脅威
UNHCRによれば、スーダン南部において、今年一年間を通じて、民族間紛争が続いたことにより、新たな避難民が生まれ、UNHCRの避難民帰還計画に大きな影響が出ている。

2009年10月06日

フィリピン洪水:国連、援助金拠出訴え
このたび洪水に襲われた被災したフィリピンの人々への援助のため、国連は本日、7400万ドルの拠出を求めるアピールを発した。
ルワンダ:ジェノサイド容疑者、逮捕
ルワンダ・ジェノサイドについてルワンダ国際刑事裁判所から起訴されながら9年間逃亡していたイデルフォンス・ニゼイマナ容疑者がこのたびウガンダのカンバラでInterpolによって逮捕され、裁判所に移送された。
ユニセフ報告、子どもの保護訴え
ユニセフのベネマン事務局長はこのたび、「子どものための前進:子どもの保護に関する報告」を発表し、世界各地において百万人単位の子どもたちが人身売買、性的虐待、児童労働などの犠牲になっているとし、子ども保護のしくみや社会変化を訴えた。
ITU報告:モバイル利用者、46億人に増加へ
ITUはこのたび2009年の統計データ「事実と数字」を発表し、今年末までに、世界でモバイルブロードバンド利用者数が46億人まで増加すると予測した。
インド洋諸国:国連支援の津波警戒システム実験参加へ
環インド洋の18カ国がこのたび、国連支援の津波警戒システムの効率性や弱点を確かめるための実験に参加することを決めた。実験が行われるのは、世界災害削減デーの今月14日。

2009年10月05日

パキスタン:国連事務所で自爆テロ
パキスタンのWFP事務所で自爆テロが起き、少なくとも職員5人が死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、この自爆テロを強く非難するとともに、犠牲者遺族に哀悼の意を表明。
UNDP、人間開発報告を発表
国連開発計画(UNDP)、2009年版の人間開発報告を発表。今年の報告は移民に焦点をあて、移民の権利を保護し、その利益を最大化すべく、各国政府の施策に大幅な改革が必要だとの旨を訴えた。
イラン:IAEA、新たに明らかにされた施設査察へ
国際原子力機関(IAEA)は10月25日、イランを訪れ、その存在があらたに明らかにされたウラン濃縮施設を査察する。昨日、IAEAとイラン当局が協議して、訪問日程が決まった。
アジア太平洋:国連諸機関、長期回復援助へ
国連諸機関は、ここ最近一連の台風や地震に襲われたアジア太平洋の国々の長期的回復に向けた援助計画に着手し始めた。
世界ハビタット・デー
今日は、世界ハビタット・デー。潘基文事務総長はメッセージを寄せて、気候変動や、ずさんな都市開発など、都市が直面する課題を指摘し、住民のニーズにみあう開発計画の必要を訴えた。

2009年10月02日

インドネシア地震:国連、伝染病の予防へ
つい2日前に大地震に襲われたインドネシアの西スマトラ州で、国連は現在、伝染病を予防し、子どもの通学を可能にすべく、努力を傾注している。
洪水:国連、ラオスに食糧援助広げる
このたびの豪雨の影響による洪水に襲われた南西アジアにおいて、国連は援助活動を活発化させているが、現在、さらにラオス南部に対しても、ドナー支援を訴え、食糧援助提供を急いでいる。
ハイチ:ビル・クリントン特使、投資訴え
このたび世界のビジネスリーダー500人を引き連れてハイチを訪れたビル・クリントン国連特使は昨日、ポルトープランスで開かれた米州開発銀行(IDB)の会合で演説し、ハイチへの再建のため投資を訴えた。
ホンジュラス:ユネスコ、表現の自由の抑圧に憂慮
ユネスコの松浦事務局長はこのたび、メッセージを発し、今年6月のクーデーター以降、ホンジュラスにおいて、表現の自由が抑圧されている状況に懸念を表明した。
サモア:津波被災者への支援訴え
今週津波に襲われたサモアによる支援の訴えに対して、国連は現在、様々な対応を図っている。国連災害評価調整ミッション(UNDAC)が派遣され、WHOが医療品を送っている。

2009年10月01日

インドネシア地震被害:国連、調査団派遣
インドネシアのスマトラ沖で発生した大地震による被害状況を調査すべく、国連チーム(WHO、ユニセフなど)が本日、スマトラのパダンに到着した。明日には、国連災害評価調査ミッション(UNDAC)が現地入りする。
南太平洋:国連、津波による死者に弔意
今週火曜日、サモアなど南太平洋諸島を襲った津波による被災者への援助活動が続けられ、瓦礫の下敷きになった人々の救出活動が進むにつれ、死者数が増えていることについて、国連諸機関は深い憂慮を表明した。
ギニア:安保理、抗議行動参加者の殺害を非難
ギニアにおいて、治安部隊が反政府勢力による抗議行動に参加した人々を襲撃し、少なくとも150人が死亡した事件について、安保理議長は本日これを非難する報道声明を発した。
ユネスコ:無形資産リスト追加
ユネスコの無形資産リスト保護委員会はこのたび、新しく8か国の12件の文化を無形資産に追加した。ラトビアの女性が歌う単調音歌(drone singing)やマリの集団漁儀式(collective fishing rite)など。
コートジボワール:大統領選、延期の恐れ
チョイ事務総長特別代表はこのたびUNニュースのインタビューに応じ、今年11月29日に予定されていたコートジボワールの大統領選が技術上の問題によって、その実施が延期となる恐れがあるとの旨指摘した。

2009年09月30日

南太平洋:国連、津波被害の救済支援
南太平洋のサモア、アメリカン・サモア、トンガ北部が襲われ、多くの村落が破壊され、死傷者がでた。国連諸機関は現在、南太平洋諸国政府と連携し、救済援助活動の調整支援にあたっている。
ギニア:国連、流血事件の調査求める
今週月曜日、ギニアの首都コナクリで、治安部隊が反政府勢力の抗議行動を武力鎮圧し、多数の死傷者がでた。ピレー人権高等弁務官は過度の武力行使を強く非難するとともに、事件に関する独立の調査を求めた。
インドネシアで大地震
インドネシアのスマトラ島において、本日、大地震が連続して発生。OCHAによれば、少なくとも75人が死亡し、千人単位が崩壊した建物の瓦礫に閉じ込められた状態が続く。
タンゴ、無形文化遺産に指定
タンゴがこのたび、ユネスコの無形文化遺産に指定された。アラブ首長国連邦のアブダビで開かれた第4回政府間委員会(24カ国)で、アイヌのダンスなどと一緒に遺産リストに加えられた。
安保理、紛争下の性暴力の停止訴え
安保理は決議1888を全会一致で採択し、紛争下におけるあらゆる性暴力から、女性や子どもを含む一般市民を保護するよう、すべての紛争当事者に要求した。そして、事務総長に対し、この問題への取り組みのため、特別代表を任命するよう要請した。この会合は、ヒラリー・クリントン米国務長官が議長を務めた。

2009年09月29日

気候変動/軍縮:世界の指導者、歩みを進める
潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、総会一般演説の一週間を振り返り、気候変動や核軍縮、世界的金融危機などの問題解決において、世界の指導者たちが歩みを進めたとの旨を述べた。
ダルフール:UNAMIDへの襲撃、兵士死亡
月曜日夜、スーダンの西ダルフールにおいて、UNAMIDの輸送車が武装した男たちによる襲撃を受け、平和維持兵1人が死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、この襲撃事件を強く非難し、同国当局に対し、犯人を逮捕するよう訴えた。
スリランカ:事務総長代表、避難民の人権状況視察
Walter Kalin事務総長代表(国内避難民の人権担当)はこのたび、スリランカを訪れ、同国北部の避難民キャンプの状況を視察し、25万人以上の避難民が狭いスペースに押し込まれ、収容されている状況に憂慮を表明した。
イラン:ウラン濃縮施設、決議違反
潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、イランが9月21日にIAEAに明らかにしたウラン濃縮施設は、その報告の遅れから、安保理決議違反であるとの旨を述べた。
国連諸条約への署名/批准、進む
国連総会一般演説の期間中、あわせて103の条約に64カ国が署名あるいは批准を行った。この数字は4年で最高のレベルで、その内訳は57か国が署名、43カ国が批准、加盟、受諾。

2009年09月26日

食糧安全保障:100カ国代表、対策論じる
ニューヨーク国連本部において、本日、潘基文事務総長とヒラリー・クリントン米国務長官は100カ国の代表たちを集め、世界の食糧安全保障の問題について話し合った。
ASEAN外相会合、国連本部で
ニューヨーク国連本部において、本日、ASEAN外相会合が行われた。同会合に出席した潘基文事務総長は演説し、ミャンマーが同国の国民および地域の利益の適う行動を取るよう、ASEANが促す役割の重要性を強調した。
ジュネーブ諸条約、60周年
ジュネーブ諸条約、60周年。スイス政府は閣僚級の記念式典を行った。潘基文事務総長はこれに参加し、ジュネーブ諸条約の採択は人権の歴史上大きな歩みを画したが、今日の課題は、それらが遵守され、実施されることを確保することであるとの旨述べた。
気候変動/経済危機:カリブ海諸国、訴え
総会一般演説、4日目。本日は、セントキッツネイビスなど、カリブ海の国々が登壇し、気候変動や経済危機などは世界のすべての人々に脅威を与えるが、特に、小島嶼国には深刻な被害をもたらすとの旨を訴えた。
女性の地位向上:国連、単一の組織に
9月14日、総会が決議を採択し、UNIFEM、女性の地位向上部、ジェンダー特別顧問室、INSTRAWを事務次長レベルの監督者が率いる一つの組織に統合することを決定したが、アイスランドは本日の一般演説において、この決定を歓迎する旨を表明した。

2009年09月24日

核兵器廃絶へ:安保理、決議採択
安保理は首脳級会合を開催し、決議1887を全会一致で採択し、核のない世界の実現に向けた取り組みの決意を確認し、核兵器削減のための広範な枠組みに合意した。
UNRWA、創設60周年
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、創設60周年。本日、ニューヨーク国連本部において、各国の首脳らが記念イベントに参加し、祝賀した。
イラク:テロ襲撃に関する調査委の設置求める
イラクのタリバニ大統領は本日、総会で一般演説を行い、国連に対し、同国において昨年から続く一連のテロ行為に関する独立調査委員会を設置するよう訴えた。
HIV/エイズ:臨床試験の結果を歓迎
HIV/エイズの感染を予防するワクチンの臨床実験でその有効性が認められたことについて、
WHOとUNAIDSは本日、勇気づけられる結果であるが、いまだ多くの課題があり、現在の予防戦略を維持することは必要であるとの旨を述べた。
中東:外交カルテット会合
国連、EU、ロシア、米国で構成する中東外交カルテット、開催。潘基文事務総長は席上、演説し、イスラエルとパレスチナの双方に対し、早急に交渉を再開するよう訴えた。

2009年09月22日

気候変動:交渉、正しい軌道に
潘基文事務総長は昨日、気候変動サミットを閉会するにあたり、野心的な気候変動条約に向けた交渉が正しい軌道にのっていると楽観的な見方を示す一方、12月のコペンハーゲン会議への機運を保つよう警告を発した。
総会一般演説:事務総長、連帯訴えへ
23日、総会において、各国首脳による一般演説が開幕する。潘基文事務総長は、世界が直面する喫緊の諸課題は国連を通じて、各国が連帯しなければ解決できないとの旨を訴える。
ブルガリア外交官、ユネスコ事務局長に
ユネスコ事務局長選は本日、第5回目の投票が実施され、ブルガリアの元外相、イリナ・ボコバ氏が選出された。ユネスコ事務局長に女性が就任するのは初めて。
HIV/エイズ:報告書、社会政治要因を指摘
国連エイズ合同計画(UNAIDS)の支援のもと、「HIV/エイズ、安全と紛争、:新しい現実、新しい対応」と題する報告書が作成、発表された。HIV/エイズの拡散の背景として、女性に対する暴力や紛争、薬物使用、同性愛などの政治、社会、経済にまたがる要因がある、と指摘した。
気候変動:国連リーダーシップ・フォーラム
気候変動に関する国連リーダーシップ・フォーラム、開催。潘基文事務総長は席上、演説し、コペンハーゲン会議における新たな気候変動条約の不成立という選択肢はあり得ないとの旨を訴えた。

2009年09月18日

イエメン北部で空爆
イエメン北部において、反政府勢力をねらった空爆が行われ、一般市民に多数の死傷者がでた。潘基文事務総長、ピレイ人権高等弁務官はそれぞれ声明を発し、深い憂慮を表明した。
スリランカ:パスコー事務次長、訪問終える
パスコー政治問題担当事務次長は本日、スリランカ訪問を終えるにあたり、記者会見し、政府の運営する避難民キャンプで生活する人びとが移動の自由がない状態を指摘するとともに、永続的な和平に向けた歩みが期待通りには進んでいないとの旨を述べた。
経済危機の継続、貧困者への影響
「弱き者たちの声:壊滅的な経済危機」と題する報告書、発表。報告書は、世界的な経済危機が引き続き、百万単位の脆弱な人びとを貧困、飢餓、早死に追いやっていると警告を発する。
9月21日は国際平和デー
潘基文事務総長は本日、9月21日の国際平和デーを記念し、ニューヨーク国連本部で平和の鐘を鳴らし、大量破壊兵器の削減の必要を訴えた。9月21日は祭日の国が多いことから、本日、記念の催しの運びとなった。
ミャンマー:一部政治犯の釈放
ミャンマー政府がこのたび、一部の政治犯の解放に踏み切ったことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明したうえで、アウン・サン・スーチー氏を含む、すべての政治犯の解放をあらためて訴えた。

2009年09月16日

MDGs:タスクフォース報告書、発表
国連ミレニアム開発目標ギャップ・タスクフォースは本日、「危機における開発のためのグローバル・パートナーシップの強化」と題する報告書を発表し、世界各国の援助金額が拠出誓約額を大幅に下回る状況を訴えた。
スリランカ:パスコー事務次長、訪問
パスコー政治問題担当事務次長、スリランカ入り。ラジャパクサ大統領らと会談し、人権侵害の疑いのある行為への説明責任や政治的和解などの問題について話し合う。
コートジボワール:危険廃棄物による死者/病人、と特別報告者
人権理事会の任命を受けた「毒性棄権廃棄物の不正移動や投棄の影響に関する特別報告者」Okechukwu Ibeanu氏はこのたび、コートジボワールの首都アビジャンで2006年、棄権廃棄物の不正投棄が行われ、15人が死亡し、69人が嘔吐などを患ったとの旨を述べた。
イエメン:OCHA、放置された人道危機への支援訴え
OCHAのカリコフ部長は本日、4日間にわたるイエメン訪問を終えるにあたり、国際社会に対し、同国において紛争により避難民となった15万人への支援を強化するよう訴えた。
ホルムズ事務次長、50億ドルの不足、と拠出求める
世界の危機事態に苦しむ脆弱な人々を支援するために国連とパートナー機関が必要とする資金として、今年、OCHAは95億ドルを求めるアピールを発しているが、現時点で、依然として、拠出金は半分にも満たない。本日、ホルムズ人道問題担当事務次長が訴えた。

2009年09月15日

ガザ:人権侵害調査団、報告書発表
今年ガザで起こった紛争下で行われた人権侵害の疑いのある行為について、国連調査団が現地に入り調べたが、その報告書(575ページ)が発表された。報告書は、イスラエル軍とパレスチナ民兵の双方が戦争犯罪や人道法違反を犯したとし、その証拠を提示した。
第64回国連総会、開幕
第64回総会、開幕。新・総会議長に就任したアリ・トレキ氏(リビア)が開幕にあたって演説し、安保理改革や総会の強化の必要を訴えた。また世界の諸問題の解決に向け、対話と相互理解を求めた。
国連システムの一貫性:総会、決議採択
総会は昨日、国連システムの一貫性に関する決議を採択。女性の地位向上をめざして活動する、UNIFEMや女性の地位向上部など、4つの国連機関を統合し、ひとつの組織にすることを決定した。
人権理事会、開幕
第12回人権理事会、開幕。ピレー人権高等弁務官は冒頭演説し、人権侵害の罪の不罰と、差別の問題が人権高等弁務官事務所にとって最優先事項のひとつであるとの旨を訴えた。
民主主義:国際デー
国際民主主義デーを記念して、潘基文事務総長はメッセージを発し、民主化を図る国々が国連から一層の支援を必要としている現状を指摘した。

2009年09月14日

パスコー事務次長、スリランカへ
潘基文事務総長は本日、スリランカ大統領と電話会談し、パスコー政治問題担当事務次長を同国に派遣することに合意した。パスコー事務次長は明日、同国に入り、重要問題に関する協議を行う。
核拡散:IAEA総会、開幕
国際原子力機関(IAEA)の第53回総会がこのたびウィーンで開幕した。潘基文事務総長は、そのメッセージにおいて、核兵器拡散の危険に起因する懸念が現在、IAEAの安全保障措置システムの重要性を浮かび上がらせているとの旨を述べた。メッセージは、ドゥアルテ軍縮担当高等代表が代読した。
保護する責任:総会、初決議採択
総会は本日、「保護する責任」に関する初決議をコンセンサスで採択した。潘基文事務総長が今年7月、「保護する責任」を速やかに実行に移すよう求めた報告書に留意し、歓迎の意を表明した。
シエラレオネ:特使、安保理ブリーフ
マイケル・シュレンベルグ事務総長代表は本日、安保理でシエラレオネ情勢に関する報告に立ち、同国が安定した平和的、民主的国家に向けた歩みを進めていることに留意したうえで、その道はまだ険しく長く、ときに危険が待ち構えているとの旨を述べた。
FAO:ジンバブエの農民に支援
国連食糧農業機関(FAO)はまもなく、ジンバブエにおける飢餓への対応策として、同国の農民17万6000人を支援すべく、トウモロコシなどの種子や肥料を配布する予定。

2009年09月11日

イスラエルへロケット爆弾攻撃
UNIFILによれば、本日、レバノン南部からイスラエルに2発のロケット爆弾が発射された。潘基文事務総長はこのロケット爆弾攻撃を非難し、すべての当事者に対し、最大限の自制を促した。
インフルエンザ:WHO、被害抑制に対策
WHO(世界保健機関)は本日、一部の国々の経験や学校閉鎖に関する事例研究を基にして、学校がH1N1インフルエンザの影響を抑えるために講ずることができる対策の概要を提示した。
イエメン:避難民支援に資金拠出を
国連は本日、イエメン北部から戦闘を逃れて流出する15万人の避難民の苦境について警鐘を鳴らした。また、9日前に発した緊急アピールについて、依然として、拠出金がまったくない状態を指摘した。
ブルキナファソ:洪水被害者への支援を
ブルキナファソにおける豪雨による洪水の被害者を救済すべく、国連諸機関は1800万ドル以上の拠出金を求めるアピールを発した。同国においては、今年6月以降、豪雨の被害により、160近い人びとが死亡している
パキスタン:武力衝突により10万人が避難民に
パキスタン北西部、ワジリスタン地域における戦闘を逃れて、10万人以上が流出し避難民となっている。国連諸機関は引き続き、避難民支援に全力をあげている

2009年09月08日

アフガン大統領選:公正な選挙結果を
アフガニスタンにおける先月の選挙をめぐる不正に関する懸念に鑑みて、カイ・エイデ事務総長特別代表は本日、同国の選挙委員会に対し、選挙の公正さを確保するよう求めた。
西アフリカ:60万人が洪水被災
OCHAによれば、セネガル、ブルキナファソ、ガーナ、ナイジェリアなど、西アフリカの国々において、60万を超える人びとが豪雨による洪水の被害を受けている。
スリランカ:ユニセフ職員追放
スリランカがユニセフ職員を追放したことについて、潘基文事務総長は声明を発し、強い遺憾の意を表明し、この問題について早急に同国大統領と話し合うとの旨を述べた。
スーダン:ズボンの着用女性、収監
UNMISの元女性職員は昨日、ズボンの着用を理由に逮捕、収監された。国連人権高等弁務官事務所は、この収監がスーダンにおける女性差別を象徴的に表しているとして非難した。
UNCTAD、年次報告
国連貿易開発会議(UNCTAD)は本日、2009年度の年次報告を発表し、世界的なリセッションが前例のない規模で起こり、すべての国が影響を被っているとしたうえで、経済低迷を予測した。

2009年09月04日

アフガン:UNAMA、北部空爆の調査へ
アフガニスタン北部において、NATOが盗難トラックを狙って空爆し、多数の市民が死亡した事態を受けて、UNAMAは近く、現地に調査団を派遣する。
ソマリア:緊急食糧援助の必要
ソマリアにおいて、人口の半分―およそ380万人―が緊急の食糧援助を必要としている。WFPはドナーに対し、食糧備蓄が切れる10月末までに、21万7000トン(2億ドル相当)の食糧援助提供を求めた。
子どもへの性的暴力、武力紛争の特徴
クマラスワミ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)はこのたび報告を発表し、紛争地帯における女児の体系的レイプの拡大が今や、世界各地の紛争の特徴となっているとの旨を述べた。
グアテマラ:不罰に反対する国際委、2周年
「グアテマラにおける不罰に反対する国際委員会(CICIG)」設立2周年にあたり、潘基文事務総長は祝賀メッセージを発し、この委員会に対する強い支持を表明した。
WMO/WFP、気候関連データの共有
世界気象機関(WMO)とWFP(世界食糧計画)はこのたび、緊急の食糧不足への迅速な対応を図るべく、洪水やハリケーン、土砂崩れ、旱魃など、気候関連データについて、一層の共有を図っていくことに合意した。

2009年09月02日

気候変動:事務総長、北極からの訴え
潘基文事務総長は昨日、視察に訪れた北極圏から世界に向けてメッセージを発し、気候変動への緊急の対策の必要を訴えた。
アフガニスタン:UNODC、ケシ栽培減少を報告
国連薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたびアフガニスタンのケシ栽培状況に関する報告書を発表し、同国のケシ生産量が昨年に引き続き減少したことを明らかにした。
国連とイエメン政府、資金拠出訴え
国連とイエメン政府、人道援助諸団体はこのたび、イエメン北部における最近の武力紛争で避難民となった推計15万人に対する食糧および避難所提供のため、世界のドナーに向け、2350万ドルの緊急拠出を求めた。
インドネシアで大地震発生
国連諸機関は現在、昨日午後2時55分(現地時間)にマグニチュード7.3の大地震に襲われたインドネシアのジャワ島に緊急調査団を派遣する用意を整えている。
ルワンダ:HIV/エイズと結核の蔓延防止
ジョージ・サンパイオ結核防止担当事務総長特使はこのたびルワンダを訪れ、HIV/エイズおよび結核対策状況を視察した。特使は、同国がHIV/エイズおよび結核を患う人々の治療に成果をあげているとして、賛辞を表明した。

2009年08月28日

気候変動:コペンハーゲンで合意を、と事務総長
オーストリアの首都ウィーンにおいて、ウィーン国際センター創立30周年の記念式典が行われた。基文事務総長は式典に出席、祝辞を述べ、今年12月に開かれるコペンハーゲンで、各国が2012年以降の温暖化ガス削減合意を成立させるよう訴えた。
コンゴ:避難民の流出、続く
コンゴ民主共和国東部オリエンタル州において、ウガンダ反政府勢力LRAによる襲撃事件が相次ぎ、避難民の流出が続いている。UNHCRによれば、この3週間で、その数は少なくとも12万5000人に及んでいる。
イエメン:国連、安全な回廊の設置を求める
イエメン北部において、同国政府軍と反政府勢力の戦闘が激化したことから、国連諸機関は今、避難民の流出と人道物資の搬送のため、安全な回廊の設置を求めている。
スリランカ:人権侵害ビデオの信憑性、究明求める
スリランカの軍隊が男性2人を恣意的に処刑しているビデオ映像について、恣意的処刑に関する人権報告者、フィリップ・アルストン氏は憂慮を示すとともに、事実関係に関する早急な調査を求めた。
ユニセフ事務局長、コンゴ訪問
ユニセフのベネマン事務局長はこのたび、コンゴ民主共和国を5日間の日程で訪問。本日は同国東部を訪れ、レイプや暴力の犠牲となった若い女性たちと面会し、事情聴取した。

2009年08月12日

人権高等弁務官、スーチー氏の解放訴え
ピレー人権高等弁務官は本日、声明を発し、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏の自宅軟禁が18ヶ月間延長されたことに遺憾の意を表明し、同氏の即時かつ無条件解放を求めた。
スーダン:副人道調整官、緊急事態に警告
Lie Grandeスーダン担当副人道調整官は本日、ハルツームで記者会見し、スーダンにおいて、民族間紛争、食糧不足、資金不足が悪化し、深刻な人道危機事態を招いているとの旨を述べた。
気候変動:ボンで非公式協議
気候変動に関する非公式協議、3日目。FCCCのデブア事務局長によれば、より野心的かつ効率的な温暖化防止条約をめざした政府間交渉に進展がみられる。
カンボジア特別法廷に腐敗監視機関設置へ
国連とカンボジア政府はこのたびカンボジア特別法廷の人的資源管理を強化すべく、腐敗対策を含め、独立した監視機関を設置することに合意した。
ソマリア:特別代表、援助要員解放を歓迎
ソマリアにおいて昨年11月に拉致、拘束されていたNGO援助要員4人とパイロット2人がこのたび解放された。Ahmedou Ould-Abdallah事務総長特別代表は声明を発し、歓迎の意を表明した。

2009年08月11日

事務総長、スーチー判決に遺憾の意
ミャンマーの裁判所がこのたび、民主化運動指導者のアウン・サン・スーチー氏に対して下した判決について、潘基文事務総長は遺憾の意を表明するとともに、同氏の即時解放を求めた。
スーダン:DDRの初段階、終わる
UNMISによれば、スーダンにおいて、2005年の南北和平合意に従って、元兵士5600人がDDRプログラムの第1段階に参加し、武装解除を終えた。
HIV/エイズ:アジアの女性、5000万人が感染の恐れ
UNAIDSがこのたび発表した報告書によれば、アジアにおいて、HIV/エイズ感染のおそれのある性行動をとる男性と結婚など長期の関係をもつ女性、約5000万人がパートナーからの感染の危険に晒されている。
中央アフリカ共和国:栄養不良の子ども増える
UNICEF(ユニセフ)はこのたび、中央アフリカにおける栄養不良の子どもの増加を指摘し、その対策費として、国際社会に対し、150万ドルの資金拠出を求めた。
NBA選手、アルゼンチンの子どもの教育への権利訴え
8月9日の世界の先住民の国際デーを前に、NBAバスケットボールの花形選手、マヌ・ジノビリさん(ユニセフ親善大使)はこのたび、アルゼンチンのチャコ州にある学校を訪れ、全ての子どもたちが初等・中等教育を修了する権利をもつことを訴えた。

2009年08月07日

女性警察官、増加の必要
Ann-Marie Orler 国連警察副顧問(Deputy Police Advisor)は国連本部で記者会見し、国連平和維持活動に従事する女性警察官の数を増やし、武力紛争下において性的虐待を受ける女性たちを支援するよう訴えた。
安保理:「女性、平和、安全」に関する討論
安保理は本日、「女性、平和、安全」に関する討論を行った。潘基文事務総長はレイプが銃や手榴弾などと同様、戦争兵器として使われているとし、チャド、コンゴ民主共和国、スーダンにおける紛争下の虐待を調査する独立委員会を設置するよう求めた。
コンゴ:1万人超、避難民に
UNHCRによれば、コンゴ民主共和国東部において、ウガンダ反政府勢力LRAによる一般市民への襲撃事件が55件に及び、この一ヶ月間で、約1万2500人が避難民になった。
安保理、UNAMIの任期延長
安保理は決議1883を全会一致で採択し、国連イラク支援団(UNAMI)の任期を1年間延長し、UNAMIがイラクにおいて、その拡大した役割を果たし続けることを決定した。
ジンバブエ:人道状況、依然として深刻
ジンバブエの1250万人のニーズを満たす食糧は不十分であり、援助資金の拠出が半分にも満たない。そうした状況のなか、OCHAはこのたび、ジンバブエの人道状況が依然として深刻であるとの旨を述べた。

2009年08月06日

広島原爆投下、64周年
広島原爆投下64周年。広島平和記念式典に出席したドアルテ軍縮担当上級代表は事務総長メッセージを代読し、核兵器のない世界をめざして、取り組みを新たにする必要を訴えた。
アフリカ:PKO軍事司令官、兵力提供訴え
UNAMIDおよびMONUCの軍事司令官はニューヨーク国連本部で共同記者会見し、加盟国に対し、スーダン・ダルフール、コンゴ民主共和国における活動展開に必要な兵力と装備を提供するよう促した。
東エルサレム:UNRWA、更なる強制退去の恐れに懸念
東エルサレムに滞在するパレスチナ難民たちが先週末、強制退去させられたのに続いて、イスラエルがさらなる強制退去を行う恐れがある、とUNRWAが懸念を表明。
気候変動、太平洋諸島への脅威
オーストラリアのケアンズで開かれていた太平洋諸島リーダーズフォーラム、閉幕。UNDPの太平洋地域局のChhibber局長は席上演説し、気候変動による影響によって、人間の安全と開発分野でこれまで得られた成果が失われないように緊急措置を講じるよう訴えた。
安保理、平和維持活動に関する討論
安保理は昨日、平和維持活動の新しい展望について討論。PKO局とフィールド支援局が作成した「新しい地平線」と題するノン・ペーパーを元に、どのように管理・監督を改善し、効率的なパートナーシップの構築を進めていくかについて議論した。

2009年08月04日

安保理決議、子ども兵士の使用者名簿を拡大
安保理は決議1882を全会一致で採択し、事務総長に対して、子ども兵士の使用者リストを拡大し、戦時下で子どもを殺害したり、レイプなどの性的暴力を加えたりする者を含めるよう要請した。
ナイジェリア戦闘:人権高等弁務官、民間人死亡に憂慮
ナイジェリア北部において、イスラム勢力と政府軍の間で戦闘が発生し、多数の民間人に死傷者がでたことについて、ピレー人権高等弁務官は声明を発し、深い憂慮を表明した。
南スーダン:安保理、襲撃事件を非難
南スーダンでこのたび襲撃事件が発生して、女性や子どもなど、少なくとも185人が死亡した。安保理メンバーは襲撃事件を非難するとともに、文民保護の必要をあらためて強調した。
イラク:特別代表、視察訪問結果報告
イラク初訪問から戻ったメルケルト事務総長特別代表は安保理で視察報告を行い、イラクの主権回復に伴う治安情勢への懸念を示したうえで、今後の前向きな進展について、慎重に期待している旨を述べた。
UNFPA、宗教団体の役割に期待
昨日、宗教団体との円卓会議で、国連人口基金(UNFPA)のオベイド事務局長は演説し、開発を促進するうえで、宗教団体が果す役割の大きさに期待を示した。

2009年08月03日

南スーダン:戦闘激化で犠牲者多数
昨日、南スーダンで戦闘が勃発し、女性や子どもなど、161人が死亡した。潘基文事務総長はUNMISに対し、犠牲者への支援を最大限行うよう指示した。
アフガン:エイデ特別代表、和解を訴え
アフガニスタン担当のエイデ事務総長特別代表はUNニュースセンターの「ニュースメーカー」のインタビュー・シリーズに出演し、同国の政治的和解努力が今月の大統領選後に加速化しなければならないと訴えた。
セリー調整官、イスラエルの難民追放策を非難
イスラエルはこのたび東エルサレムからUNRWAに登録されたパレスチナ難民家族を追放。セリー中東和平特別調整官は声明を発し、この動きは緊張を高め、和平プロセスの障害になるだけだと非難した。
UNAMIに関する事務総長報告、発表
国連イラク支援団(UNAMI)に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は、米軍撤退による治安責任の拡大や来年一月の国内選挙を控え、イラクが重大な移行期間に入ったとの旨を述べた。
UNHCR親善大使、コンゴ訪問から帰る
UNHCR親善大使のオスヴァルド・ラポルトさん(ウルグアイ人俳優、アルゼンチンのテレビ界スター)はこのたびコンゴ民主共和国を訪れ、レイプなどの虐待を受けた女性たちと面会した。帰国後、その虐待の恐ろしさを語った。

2009年07月30日

WFP:資金不足、深刻に
WFPのシーラン事務局長は昨日、米ワシントンで記者会見し、今年の予算が30億ドルの規模で不足し、世界各地で飢餓の虞に直面する人びとへの食糧援助が困難な状況にあるとの旨を訴えた。
コートジボワール:安保理、UNOCI任期延長
安保理は決議を全会一致で採択し、今年11月に予定されたコートジボワールの大統領選への支援を表明するとともに、国連コートジボワール・ミッション(UNOCI)の任期を半年間延長した。
アンネの日記、世界記憶遺産に
アンネの日記やマグナ・カルタなどの貴重な資料がこのたび、ユネスコの世界記憶遺産に登録されることになったとユネスコの松浦事務局長が本日、発表した。同遺産登録は1997年にスタートし、これまでに193件の資料が登録されている。
ダルフール:安保理、UNAMID任期延長
安保理は決議を全会一致で採択し、UNAMIDの任期を2010年7月まで一年間延長するとともに、国連に対し、マンデートの進捗状況を計るべく、活動計画をたてるよう求めた。
事務総長、イラク/クウェートに解決手段求める
イラクのクウェート侵攻に関する事務総長報告、発表。最新報告において、潘基文事務総長は、イラクが国際社会でしかるべき地位を回復するためには数多くの未解決問題を克服しなければならないとし、イラクとクウェート両国に対し、解決のための革新的な手段を講じるよう求めた。

2009年07月28日

ナイジェリア:事務総長、武力衝突に懸念
ナイジェリア北部において、武力勢力と同国警察の間で武力衝突が発生し、報道によれば、少なくとも100人が死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、懸念を表明するとともに、犠牲者の遺族および同国の国民に哀悼の意を表明した。
安保理会合、中央アフリカ共和国情勢
安保理、中央アフリカ共和国に関する公開会合を開催。MINURCAT代表のVictor da Silva Angelo氏は同国北東部が依然として不安定な情勢であり、救済援助活動が困難であるとの旨を述べた。
ガザ:国連諸機関、検問所の封鎖解除求める
ガザの検問所封鎖が続いていることにより、再建に必要な資材の搬送ができず、半年前にイスラエルの軍事侵攻で破壊された多くの学校の再建が進んでいない。学校の新年度を1ヶ月後に控え、国連諸機関は本日、共同声明を発し、イスラエルに対し、境界の再開を求めた。
ソマリア:難民、アデン湾を渡りイエメンへ
UNHCRによれば、ソマリアから暴力を逃れ、アデン湾を渡ってイエメンに向かう難民が増えている。これら難民は途中、同国北部の港湾都市Bossasoで、風が弱まる9月頃まで滞在するとみられる。
アフガン:反政府勢力、国連施設にロケット弾
アフガニスタン西部のヘラトにおいて、反政府勢力が国連施設にロケット攻撃。ユニセフ車両およびUNOPSの発電機が破壊された。死傷者はでなかった。

2009年07月27日

気候変動:事務総長、適応の重要性訴え
潘基文事務総長はモンゴルの首都ウランバートルで演説し、世界の国々に対し、気候変動への適応のための具体策を講じるよう促した。
中東:安保理、公開討論
フェルナンデス=タランコ政治問題担当事務次長補は安保理で演説し、ガザ、東イスラエルにおいて、イスラエルによる新規住宅およびコミュニティーの不法建設が引き続き進み、パレスチナとの2国家共存解決の望みを脅かしているとの旨を述べた。
武力紛争における女性への暴力:事務総長報告
潘基文事務総長はこのたび、武力紛争における女性への暴力に関する報告書を作成して、安保理に提出した。報告は、各国に対し、予防と保護のための対策を求めた。
イラク:クルド選挙で高い投票率
今週、イラクのクルド地区で実施された議会選や大統領選が高い投票率を記録したことについて、UNAMIは祝賀の意を示した。
ダルフール:子ども兵、武装解体
スーダン・ダルフールにおいて、UNAMIDはこのたび、かつて反政府武装勢力に属した36人の子ども兵士を武装解除し、学校やコミュニティーに戻るための支援を受けた。

2009年07月23日

ギニアビサウ大統領選:決選投票実施へ
潘基文事務総長は本日、声明を発し、ギニアビサウの人々に対し、今週日曜日の大統領選の決戦投票に平和的に参加するよう促すとともに、2人の大統領候補に最終結果を尊重し、法的手段による紛争解決を求めた。
コートジボワール:大統領選の遅れ、官僚的欠陥に原因
安保理、コートジボワールに関する会合を開催。チョイ特別代表はブリーフィングに立ち、同国の大統領選が2度にわたり延期となり、あらためて11月29日が実施日となったが、選挙の計画や運営上にみられる官僚的欠陥が最も大きな障害であるとの旨を述べた。
アンジェリーナ・ジョリーさん、イラク避難民支援訴え
イラク訪問中のUNHCRの親善大使、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは本日バグダッドの避難民キャンプを訪れ、万単位のイラク人避難民に対する支援拡大を訴えた。
保護する責任:総会、テーマ別討論を開催
総会は本日、「保護する責任」に関するテーマ別討論を開催。デスコト総会議長は、「保護する責任」原則は各国の国益に脅威を及ぼしかねない恐れがあると警告を発した。これに対し、エドワード・ラック事務総長特別顧問は、履行状況に関する事務総長が2日前に総会に提出されたことを指摘し、時計の針を戻したり、加盟国を分裂させたりする議論に疑義を呈した。
ネパール:和平プロセス、停滞
安保理は決議を全会一致で採択し、国連ネパール・ミッション(UNMIN)の任期を2010年1月23日まで延長した。なお、ランドグレン事務総長特別代表は安保理の席上、ネパールの和平プロセスが停滞していることを指摘した。

2009年07月22日

スーダン:領土紛争に常設仲裁裁・判決
常設仲裁裁判所(ハーグ)がこのたび、スーダンのAbyeiの境界画定に関する判決を下した。潘基文事務総長、カジ事務総長特別代表はそれぞれ声明を発し、判決を歓迎する意を表明。
平和構築:事務総長、安保理に報告
潘基文事務総長は本日、安保理に対し、平和構築に関する最新報告を行い、紛争終了直後において、国際支援を十分に調整して行うことが必要であるとの旨を訴えた。
HIV/エイズ:薬物治療の改善で、母子感染削減
国連エイズ合同計画(UNAIDS)は本日、出産の3ヶ月前から母乳を与え始めてから6ヶ月間、3種類の抗エイズウィルス薬を混ぜて投与すれば、新生児のエイズ感染率が4割減るとの旨を発表した。
平和維持兵、植樹活動
国連リベリアミッション(UNMIL)のベロ司令官はこのたびUNEP植樹キャンペーンの一環として、リベリア西部に1000本の植樹を行った。国連平和維持兵たちはこれまでに世界の11の展開地域において、3万本近くの苗を植えている。
事務総長、イラク首相と会談
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部を訪れたイラクのマリキ首相と会談し、クウェートに対する同国の戦争賠償問題について話し合った。

2009年07月09日

温暖化ガス削減:先進諸国の合意幅、不十分
潘基文事務総長は本日、G8で先進諸国が合意した温暖化ガスの削減幅が不十分であるとし、世界各国政府が年末までに意義ある合意に到達するためには、更なる努力が必要であるとの旨を警告した。
ソマリア:政治局長、安保理でブリーフ
安保理、ソマリアに関する公開会合。パスコー政治問題担当事務次長は同国情勢に関するブリーフィングを行い、国際社会が暫定連邦政府を支援せずに、その崩壊を許すとしたら、同国は反政府勢力の手中に落ちるであろうと警告を発した。
公衆衛生:経社理、ハイレベル会合
経済社会理事会・ハイレベル会合は4日間にわたる会期を終えるにあたって、閣僚宣言を採択し、食糧、経済、気候変動危機が密接に絡み合って貧困国に影響を及ぼすなか、公衆衛生への地球的協力を求めた。
パキスタン:ホルムズ事務次長、訪問
ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたび、パキスタン北西辺境州のブネールを訪れ、政府軍と反政府勢力の戦闘が行われ、200万人が家を追われた現地を視察した。
ICC、ケニア選挙後騒乱の責任者の情報を受領
国際刑事裁判所(ICC)の検察官は本日、昨年の選挙後騒乱に責任を有すると疑われる容疑者に関する情報を入手した。この情報資料は、この騒乱事態を治めるのに仲介役を果したコフィー・アナン氏が保管していた。

2009年07月07日

ウイグル自治区暴動:人権高等弁務官、懸念表明
今週、中国・新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで暴動が起こり、多数の犠牲者がでたことについて、ピレー人権高等弁務官は懸念を発し、すべての人々に対し、自制を求めた。
国連、平和維持活動を強化へ:事務総長
潘基文事務総長は本日、国際欧州問題研究所主催の催し(於:アイルランド・ダブリン城)で演説し、国連平和維持活動への需要が高まり、経済危機が効果的な対応能力を制限するなかで、国連平和維持活動の強化に向けた新しい努力を説明した。
事務総長、米ロの核削減合意を歓迎
ロシアと米国がこのたび、核兵器の大幅削減に合意したことについて、潘基文事務総長は同合意がNPT条約の第6条下の核軍縮義務に沿ったものであるとし、歓迎の意を表明した。
イラク:事務総長、特使を指名
潘基文事務総長はこのたび安保理に対し、Staffan de Mistura氏の後任として、イラク担当の事務総長特別代表に、UNDP副総裁のAd Melkert氏を指名する意向を通告した。
イラン人権侵害:特別手続き代表6人、深い懸念
先月の大統領選後、野党指導者やジャーナリスト、学生らが相次いで逮捕され、人権侵害を受けていることについて、特別報告者や作業部会などの特別手続きの人権専門家6人は共同声明を発表し、同国政府に対し、すべての市民の人権を尊重するよう訴えた。

2009年07月06日

安保理、北朝鮮のミサイル発射を非難
朝鮮民主主義人民共和国が週末、弾道弾ミサイル発射実験。安保理議長は報道声明を発し、ミサイル発射が安保理決議違反であり、地域および国際の安全に脅威を及ぼすものであるとして、非難した。
2009ミレニアム開発目標報告、発表
潘基文事務総長は本日、ジュネーブでミレニアム開発目標の進捗状況に関する今年度報告を発表し、先進国、貧困国の双方に対し、貧困への取り組みを強化するよう求めた。報告は世界の経済・食糧危機が進捗を阻んでいることを指摘。
ホンジュラス:事務総長、OASに平和解決を訴え
セラヤ大統領追放後、ホンジュラスにおいて死者がでたことについて、潘基文事務総長は悲しみを表明するとともに、米州機構(OAS)に対し、同国の危機事態を平和的に解決するよう求めた。
ガザ:人権調査団、犠牲者の証言聴取
人権理事会がガザにおける最近の紛争下で人権侵害の疑いに関する事実究明のために設置した調査団はこのたびジュネーブで犠牲者や目撃者、専門家による証言の聴取をスタートした。
スパチャイ氏、UNCTAD事務局長に再任
総会は本日、国連貿易開発会議(UNCTAD)・現事務局長のスパチャイ氏の再任を全会一致で決定した。スパチャイ氏は2005年5月に同ポストに就任。2期目任期は2013年の8月末まで。

2009年07月02日

日本人外交官、IAEA事務局長に
在ウィーン国際機関日本政府代表部の天野之弥大使が2日、モハメド・エルバラダイ氏の後任として、国際原子力機関(IAEA)事務局長に選出された。選挙はIAEA管理理事会(35人)の秘密投票で行われ、天野氏が3分の2の23票を獲得し、2人の対立候補を破って当選した。
エイズ:インド裁判所、同性愛の非犯罪化
インドのデリー高等裁判所がこのたび、150年にわたって続いてきた法律を覆し、同性愛を犯罪に問えないとの判決を下した。国連エイズ合同計画(UNAIDS)はこの決定を歓迎し、同性愛を禁じる国々が後に続くよう希望を表明した。
ニジェール:危機の継続が民主化に障害
ニジェールで引き続く政治的危機事態について、潘基文事務総長は深い懸念を表明。この危機が同国を不安定化し、民主的ガバナンスと法の支配に向けた進展を阻害すると警告を発した。
ホンジュラス:人権報告者4人、クーデターを非難
先週のクーデターから続くホンジュラスの情勢について、「恣意的拘束」、「法律家の独立」、「人権擁護活動家の状況」、「表現の自由」のそれぞれのテーマに関する人権報告者の4人は声明を発し、深刻が懸念を表明した。
キプロス:両系住民指導者、協議
キプロスのギリシャ系、トルコ系の双方の指導者が本日、国連の後援の下、協議に参加し、将来の連邦でそれぞれの国家の占める領土の問題について話し合った。

2009年06月29日

事務総長、ミャンマー訪問へ
潘基文事務総長はミャンマー政府の招請を受けて、7月3日―4日、同国を訪問する。アウンサン・スーチー氏を含めた全政治犯解放の必要などの主要問題が焦点となる。
ホンジュラス:事務総長、クーデターに懸念
ホンジュラスのセラヤ大統領が昨日追放されたことについて、潘基文事務総長は深い懸念を表明した。また同国の民主制度への強固な支持、大統領の逮捕への強い反対を示した。
平和維持活動:新しいパートナーシップに成功の鍵
平和維持活動担当事務次長のアラン・レロイ氏は安保理において、平和維持活動に関するブリーフィングを行い、国連平和維持活動の需要が今後も大きくなり続けるなかで、その成功の鍵は国連と加盟国の間のパートナーシップに依拠しているとの旨を述べた。
イラク:事務総長、暴力への扇動を拒むよう訴え
イラクのいくつかの都市で最近起こった襲撃事件について、潘基文事務総長はこのたび、非難声明を発し、イラクの人々に対し、さらなる暴力への扇動を拒むよう訴えた。
信頼される世界指導者:潘務総長、第2位
NGOの「WorldPublicOpinion.org」がこのたび、世界20カ国で2万人を対象に実施した世論調査において、潘基文事務総長はオバマ大統領についで、2番目に信頼される政治指導者であるという結果がでた。

2009年06月26日

中東:事務総長、当事者の約束実行迫る
外交カルテット、イタリアのトリエステで会合を開催。会合後、潘基文事務総長は外交カルテットを構成する欧州、米ロとともに、イスラエル、パレスチナが和平プロセスに関する合意を果たし、意義のある進展を見せるよう訴えた。
ホンジュラス:事務総長、緊張激化回避促す
憲法改正に関する国民投票が予定されるホンジュラスで政治的緊張が高まっている事態について、潘基文事務総長は懸念を表明した。そして、これ以上の緊張激化を回避すべく、すべての当事者に対し、自制を促した。
ソマリアで暴力拡大、市民250人以上が死亡
ソマリアの首都モガディシオにおいて、先月の紛争勃発以降、暴力が拡大し、現地の病院の報告によれば、250人を超える市民が死亡し、1000人近くが負傷した。UNHCRは本日、この事態に深い懸念を表明した。
アフガン:諸問題は相互に関連、と事務総長
アフガニスタンに関するG8非公式会合、イタリアのトリエステで開催。同会合において、潘事務総長は同国が直面する麻薬密売、組織犯罪、テロなどが相互に関連していることを指摘したうえで、国際社会に対し、支援を継続するよう訴えた。
世界金融経済危機:国連会議、閉幕
世界金融経済危機および開発への影響に関する国連会議が本日、閉幕した。ミゲル・デスコト・ブロックマン総会議長は同会議が採択した成果文書が連帯、安定、持続性に向けた第一歩を画したとの旨を述べた。

2009年06月15日

グルジア:UNOMIG延長にロシア拒否権
安保理において、国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期延長決議案の採決が行われたが、ロシア連邦が拒否権を行使し、不採択となった。なお、中国、リビア、ウガンダ、ベトナムの4カ国は棄権した。
イラン選挙後:事務総長、情勢を注視
潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で記者団に対し、大統領選実施後のイラン情勢を注視しているとの旨を述べた。一方、IAEA事務局長はイラン政府に対し、核開発プログラム査察改善を可能にするとともに、米国の直接対話イニシアチブを受け入れるよう促した。
ハイチ:クリントン特使、記者会見
ビル・クリントン国連特使は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、ハイチが現在、発展の好機に恵まれているとし、発展を推進するためのビジョンを示した。
公衆衛生政策:WHO事務局長、公正さを求める
事務総長、「世界の健康推進に関するフォーラム」を招請。世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は演説し、参加した政府高官や専門家たちに対して、世界の危機事態に脆弱な人びとの保護に関する政策決定の中核に公正さを位置付けるよう訴えた。
チャド/スーダン:高まる緊張に懸念
チャドとスーダンの緊張関係が高まり、ダルフール情勢の悪化を招いていることについて、潘基文事務総長はこのたび発表したUNAMIDに関する最新報告で、深い懸念を表明した。

2009年06月12日

北朝鮮:安保理、制裁強化
安保理は決議1874を全会一致で採択し、朝鮮民主主義人民共和国に対し、武器禁輸を厳しくするなど、制裁を強化した。潘基文事務総長は、決議が同国に一層明確で強いメッセージを送るとの旨を述べた。
気候変動:ボン会合、終了
ドイツのボンで開かれていた気候変動枠組条約締約国会議の特別作業部会が本日、終了。国連気候変動枠組条約のデブア事務局長は温暖化ガス排出削減のための野心的かつ効果的なグローバル協定が視界に入ったとの旨を述べた。
WFP、G8閣僚に食糧危機を警告
世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長はこのたび、イタリアで開催されたG8開発担当大臣会合にメッセージを送り、世界の食糧援助が20年で最低レベルに落ち込むなかで、世界の貧困と飢餓に苦しむ人々がかつてない人道危機に直面しているとの旨を述べ、警告を発した。
パキスタン:UNHCR、活動をレビュー
今週火曜日、パキスタンのペシャワルで爆弾テロが発生し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)職員2人が死亡したことを受け、UNHCRは同国における活動のレビューするとともに、職員の安全を図るために必要な調整評価に着手。
事務総長、セントルイス校で講演
潘基文事務総長は本日、ミズーリ大学セントルイス校で講演する。演題は、「世界の食糧および安全保障問題の解決」。国連と米国が食糧価格の高騰や気候変動などの課題に協力して取り組む方法について演説する。

2009年06月11日

新型インフル:事務総長、備えを強調
世界保健機関(WHO)は新型インフルエンザの警戒レベルを、パンデミックを意味する「フェーズ6」に引きあげた。潘基文事務総長は備えの必要を強調するとともに、過度の警戒行動に走らぬよう警告を発した。
ダルフール:援助団体追放、影落とす
スーダン・ダルフールで援助活動を行っていた国際NGOの追放による緊急事態は当面回避されたものの、依然として、その影響は現地の援助活動に影響を及ぼしている。ホルムズ人道問題担当事務次長が本日、安保理で演説し、情勢を報告した。
事務総長、ニューヨークで月例記者会見
潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で月例記者会見し、G8先進諸国首脳に対し、現在の経済危機を言い訳にせず、グレンイーグルス・サミット(2005年)の公約を守り、2010年までにODAの金額を500億ドル増やすよう訴えた。
事務総長、スリランカ政府に約束の履行迫る
潘基文事務総長はこのたび、スリランカのラジャパクサ大統領に書簡を送付し、LTTEへの軍事行動の最終段階における国際法違反の疑いに関する調査など、先月同大統領が行った約束を履行するよう求めた。本日ニューヨーク国連本部で行った記者会見で明らかにした。

2009年06月10日

パキスタンでテロ:事務総長、失望を表明
パキスタン北西部のホテルで、テロ爆弾事件が発生し、国連職員2人を含む多くの死者がでたことについて、潘基文事務総長は失望の念を表明するとともに、テロ襲撃を強く非難した。
イラクで車爆弾テロ:国連特使、非難声明
イラク南東部において、車爆弾テロが発生し、多くの死傷者がでたことについて、スタファン・デミツラ事務総長特別代表は声明を発し、遺族に弔意を示すとともに、テロを強く非難した。
新・総会議長:アリ・トレキ氏(リビア)選出
総会はこのたびデスコト氏の後任として、新・議長にアリ・トレキ氏を選出。潘基文事務総長は本日、トレキ氏と面会し、祝賀の意を伝えた。第64回総会は9月15日に開幕する。
シエラレオネ:平和構築委、ハイレベル会合
平和構築委員会はこのたび、シエラレオネに関するハイレベル会合を開催。潘基文事務総長は同会合で演説し、内戦終了から7年が経ち、同国の再建が大きく進んだことを指摘しながらも、同国の情勢がいまだに脆弱であるとの旨を述べ、国際社会による持続的な支援を訴えた。
ソマリア:国際コンタクト・グループ、会合終える
ローマで2日間にわたって開催されたソマリアに関する国際コンタクト・グループ会合が本日、国際支援の拡大を訴えるコミュニケを発して終了した。

2009年06月09日

ソマリア:コンタクト・グループ会合
ソマリアに関する国際コンタクト・グループ会合、ローマで開始。会期は2日間。AhmedouOuld-Abdallah事務総長特別代表は演説し、首都モガディシオから千人単位の人々が戦闘を逃れて流出するなか、ソマリアへのアプローチの仕方を変える必要があるとの旨を述べた。
パキスタンでテロ、多数の死傷者
本日、パキスタン北部ペシャワルのパール・コンチネンタル・ホテルで、テロ襲撃事件が発生し、多数の死傷者がでた。UNHCR職員一人も死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、このテロ事件を強く非難した。
ナイジェリア:政治的緊張高まる
ナイジェリア大統領が同国議会を解散し、政治的緊張が高まっていることについて、潘基文事務総長は懸念を表明するとともに、すべての当事者に対し、同国憲法を尊重し、安定を損なう行動を控えるよう訴えた。
ブルンジ:安保理、和平プロセス状況を聴取
Youssef Mahmoud事務総長執行代表は安保理で演説し、ブルンジにおいて、停戦合意の実施、来年の大統領選に向けた基盤整備が大きな歩みを見せている状況を報告した。
事務総長、レバノン首脳と電話会談
潘基文事務総長は今朝、レバノンの大統領、首相らと個別に電話会談し、議会選が平和裏に実施されたことを祝賀するとともに、新政府が速やかに樹立されることに期待感を表明した。

2009年06月08日

レバノン:議会選、平和裏に実施
週末、レバノンの議会選が平和裏に実施されたことについて、潘基文事務総長は祝賀の意を示すとともに、同国のすべての人々が共存と民主主義の精神で協力するよう促した。
ガボン大統領、死去
ガボンのオマル・ボンゴ・オンディンバ大統領、死去。潘基文事務総長は同大統領が中央アフリカ小地域の平和と安定に果たした役割を称し、遺族、同国政府および国民に哀悼の意を表明した。
シエラレオネ:国連特使、政治的リーダーシップを賞賛
国連シエラレオネ統合平和構築事務所(UNIPSIL)のMichael von der Schulenburg代表は安保理で演説し、シエラレオネの政治指導者たちが最近の政治的暴力に終止符を打つ合意に署名したことに賞賛の念を表明した。
イラク情勢:事務総長報告、発表
イラク情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は、今年の選挙平和的実施と国会議長選出について、最近のイラクで勇気付けられる進展のひとつであるとの旨を述べた。
コンゴ:MONUCと政府軍、武装勢力への共同活動を強化
コンゴ民主共和国の南北キブ州において、MONUCと政府軍FARDCはこのたび、不正武装勢力に対する合同活動について、計画や実施を強化することに合意した。

2009年06月05日

ギニアビサウ:政治家殺害相次ぐ
ギニアビサウにおいて、大統領選候補者や国会議員などの政治的殺害事件が相次ぐ事態について、潘基文事務総長はこうした犯罪行為が法の支配の回復努力を後退させるとの旨を述べ、懸念を表明した。
パキスタン:キャンプに避難民殺到
UNHCRによれば、今朝、パキスタンのスワト地域の紛争地帯において、戒厳令が数時間、解除されたことから、近隣の州ですでに過密状態かつ資金不足となっているキャンプに、推定2万人の避難民が殺到する事態となった。
スリランカ:事務総長、説明責任訴え
安保理、スリランカに関する非公式協議を開催。協議後、潘基文事務総長は報道陣に対し、スリランカ政府が国際社会による説明責任や透明性への呼びかけに応えるよう訴えた。
事務総長、ワシントン訪問終える
潘基文事務総長は本日、米エネルギー長官と会談し、気候変動問題などについて話し合い、ワシントン訪問を終えた。昨日、バイデン米副大統領と会談し、パキスタン、アフガニスタン、スリランカ、ミャンマー、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)、地球温暖化などについて協議した。また昨日、麻生首相と電話会談し、DPRKの核実験、気候変動などについて話し合った。
ICC:人権侵害にストップ:オカンポ検察官
国際刑事裁判所(ICC)のモレノ=オカンポ検察官は国連ニュース・センターのインタビューに応じ、世界各地における人権侵害を主導した最高指導者を裁くには時間がかかるが、それらの人間が裁判に臨まなければならないと訴えた。

2009年06月04日

事務総長、オバマ米大統領演説を歓迎
オバマ米大統領がカイロで行った演説について、潘基文事務総長は強い歓迎の意を表明。同演説が米国とイスラム世界との間の関係に新しい幕を開けることに期待感を示した。
パキスタン:WFP、避難民に食糧援助
パキスタン北西部において、同国政府と反政府勢力との衝突を逃れ避難民となった200万を超える人びとに対し、世界食糧計画(WFP)は本日、100トン規模の緊急食糧援助を搬送した。
旧ユーゴ/ルワンダ刑事裁:安保理ブリーフ
安保理において、旧ユーゴ国際刑事裁判所、ルワンダ国際刑事裁判所のそれぞれの所長や検察官がその現状や出口戦略などを報告するとともに、加盟各国からの協力を訴えた。
人権高等弁務官、人権理で文民保護訴え
人権理事会の第11会期において、ピレイ人権高等弁務官は演説に立ち、武力紛争下で文民が深刻な被害を被っている状況として、11カ国の例をあげ、その保護を訴えた。
スーダン:カジ特別代表、和平合意実施の困難を警告
米国ワシントンで今月開かれる会議を前に、カジ事務総長特別代表はこのたび、2005年の南北スーダン和平合意の実施状況について、かなり進展があったものの、依然として、多くの課題が残っている旨を述べた。

2009年06月02日

スリランカ:UNHCR、避難民帰還に努力
スリランカにおいて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とパートナー組織は現在、同国政府と反政府勢力LTTEの紛争が原因で避難民となった人々が故郷に帰還するのを可能にすべく、努力を払っている。
パキスタン:UNHCR、避難民キャンプ、2箇所新設
今週末、戒厳令解除の機会に乗じて、パキスタンのスワト峡谷から紛争を逃れて流出した千人単位の避難民に対応すべく、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、北西辺境州(NWFP)に2箇所の避難民キャンプを新設した。
モーリタニア:事務総長、政権秩序の回復を促す
昨年8月にクーデターが起こったモーリタニアについて、現在、セネガルのダカールで、国際的な仲介交渉が行われている。潘基文事務総長は本日、同国の当事者に対し、大統領選の日程を決めることを含めて、政権秩序を回復するよう促した。
ブルンジ:事務総長報告、発表
潘基文事務総長はこのたび、ブルンジ情勢に関する最新報告を安保理に提出した。報告において、事務総長は、同国が2006年和平合意の実施に歩みを進めたことを評価するとともに、この弾みを生かし、人権状況を改善する努力を継続するよう求めた。
北朝鮮:今週にも安保理決議案、と議長
安保理議長は国連ニューヨーク本部で報道陣に対し、朝鮮民主主義人民共和国による核実験および弾道弾ミサイル発射実験に関する決議案が今後数日のうちに提示される見込みを述べた。

2009年06月01日

スリランカ:民間人に多数の死者
スリランカ政府と反政府勢力の間の紛争で民間人の死者が非常に多いことについて、潘基文事務総長は深い懸念を表明した。また紛争の最終段階で約2万人が殺害されたとの報道について、国連が情報源ではないと強く否定した。
パキスタン:避難民、250万人に
パキスタン北西部において、避難民の数が今や250万人を超えた。また5月22日、国連とパートナーが発した5億4300万ドルの資金援助アピールに対して、現時点で拠出されたのは、わずか5分の1にとどまる。
コンゴ:国際刑事裁、公判開始
国際刑事裁判所はこのたび、コンゴ民主共和国の民兵組織を率いたカタンガ指揮官の犯罪容疑について初公判を開き、その受理可能性について、弁護団からの反対陳述を聴いた。
ポスト京都議定書:ボンで交渉スタート
182カ国の政府代表が本日、ドイツのボンに集い、京都議定書の後継となる合意文書を纏め上げるべく、2週間にわたる交渉を開始した。新しい合意文書は12月、コペンハーゲンで開催される会議で締結される予定。
ソマリア:国連諸機関、増える避難民に援助
ソマリアで増え続ける避難民に対し、UNHCRやユニセフなど国連諸機関は援助を継続している。現時点で、避難民は少なくとも7万人と推定される。

2009年05月29日

国連平和維持要員の日
5月29日は国連平和維持要員の国際デー。潘基文事務総長はメッセージを発して、女性の平和維持要員が依然として少ない、と指摘した。現在、女性の占める割合は国連警察官が8%、軍事要員が2%である。
イラン:シーア派イスラム寺院、テロ爆弾
イランのザヘダン市に建てられたシーア派寺院でテロ爆弾攻撃を受け、少なくとも20人が死亡し、多数の負傷者がでた。潘基文事務総長は声明を発し、同国政府と遺族に弔意を表するとともに、テロ攻撃を非難した。
軍縮会議、今年の活動プログラムを採択
ジュネーブ軍縮会議が本日、2009年の活動プログラムを採択した。潘基文事務総長は声明を発し、12年間の停滞を打破し、交渉を開始する動きを歓迎する意を表明した。
パキスタン:国連機関、援助に協力
パキスタン北西部の紛争を逃れて避難生活を送る人々を援助すべく、ハビタットとUNHCRがこのたび協力し、テントや毛布などの援助物資を提供し始めた。
コートジボワール:大統領選、日程決まる
コートジボワール大統領選の日程がこのたび決まった。安保理は議長声明を発し、歓迎の意を示すとともに、選挙の実施が平和協定の履行に弾みを与えることに期待感を表明した。

2009年05月28日

スリランカ:国連、二重の人道危機に警告
スリランカを訪問中のホルムズ人道問題担当事務次長は本日、政府と反政府勢力LTTEの戦闘を逃れた人々の収容キャンプを視察。同国北部に依然として数万人単位の人々が立ち往生している状況、ならびに、収容キャンプが戦闘を逃れた20万人で膨れ上がっている状況について、二重の人道危機であるとして警告を発した。
豚インフルエンザ:WHO警戒レベル「フェーズ4」
豚インフルエンザの感染者が増え続けるなか、世界保健機関(WHO)の福田敬二事務次長補は本日、国際的大流行に備える警戒レベルが引き続き「フェーズ4」に滞まるとの旨を述べた。
UNDP新総裁宣言、貧困撲滅に重点
国連開発計画(UNDP)のヘレン・クラーク新総裁は本日、ニューヨーク国連本で今後の様々な危機に世界が直面する中、UNDPは貧困撲滅の取り組みをさらに増していくとの旨を述べた。
コートジボワール:特別代表、安保理への報告
Choi Young-Jin事務総長特別代表はコートジボワール情勢について安保理で演説し、今まで選挙実施に向けて続けられてきた国際的な支援について、今後はその実施のため、技術、ロジ、財政的なものから、国民の団結の支援へとシフトしていく必要があるとの旨を述べた。
中央緊急対策基金:健康危機への支援搬出、1億ドル超え
WHOによれば、中央緊急対応基金(CERF)による世界各地の健康危機事態への支援総額がこのたび、1億ドルを超えた。基金は2006年に創設。これまで100カ国以上が15億ドル以上の資金を拠出している。

2009年05月27日

事務総長、パキスタンへの攻撃を非難
潘基文事務総長は本日発表された声明の中で、死者30人、負傷者250人と報道されるパキスタンのラホールで起きた爆弾テロについて、「いかなる理由があるにせよこのような無差別テロを正当化することはできない」と遺憾の意を表し、死者への哀追悼の意を表し、負傷者の早期治癒を願った。
北朝鮮「核実験」:世界の核軍縮への取組みに逆行、と事務総長
潘基文事務総長は昨日、フィンランド議会で朝鮮民主主義人民共和国の核実験について発言し、同国がこのたび行った核実験とミサイル発射実験は、グローバルな核軍縮への継続的な努力を台無しにすると警告した。
スリランカ支援:OCHA、大規模になる
国連人道問題調整部(OCHA)は本日、スリランカへの包括的な支援計画について言及し、紛争によって30万人以上が避難民となっている同国への支援規模が依然、大きなレベルであるとの旨を述べた。現在までに、同支援計画に必要な資金の40パーセントあまりしか調達できていない。
バングラデシュ「サイクロン」:国連、技術支援
国連人道問題調整部(OCHA)によれば、今週明けサイクロン・アイラに襲われ、少なくとも100人の死亡者が出たバングラデシュに対し、WFP、WHOなどが現在、被害評価のための技術支援を行っている。同国政府によれば、サイクロンによる地滑りや強風により5400人以上が負傷し、84万2000人余が避難所で過ごしている。
西岸:パレスチナ人の移動の自由、引き続き制限
OCHAの最新報告書によれば、西岸において、イスラエルによる検問所や分離壁などの措置がパレスチナ人の移動の自由を引き続き、制限している。

2009年05月22日

事務総長、スリランカ入り
潘基文事務総長は本日、スリランカに到着後、声明を発し、長い戦いが終った今、同国が連帯し、公正かつ永続的な和平を構築するときであるとの旨を述べた。
パキスタン : 事務総長、避難民援助金拠出を訴え
潘基文事務総長は声明を発し、国際社会に対し、パキスタン北西部の暴力を逃れて避難民となった人々への支援金5億ドルを拠出するよう訴えた。
国連ラジオ:ソマリア担当特別代表、出演
ソマリア問題担当の事務総長特別代表Ahmedou Ould-Abdallah氏は国連ラジオのインタビューに応じ、同国の情勢は困難であるが、希望がないわけではないとの旨を語った。
ミャンマー:安保理、スーチー氏拘束に懸念を表明
ミャンマーにおいて、アウンサンスーチー氏がこのたび拘束されたことについて、安保理議長は本日、報道声明を発し、懸念を表明するとともに、すべての政治犯の解放の重要性を訴えた。
生物多様性の日
生物多様性の日にあたり、潘基文事務総長はメッセージを寄せ、外来種の広がりが環境と経済にダメージを与えているとの旨を述べた。

2009年05月21日

スリランカ:数万人規模の市民が依然、戦闘地域に
スリランカ北西沿岸地域にて、スリランカ軍とLTTE(Liberation Tigers of Tamil Eelam)の戦闘が激化する中、数万人単位の人々が戦闘地域に取り残されている状況に国連は深い懸念を表明。
ニジェール:潘基文事務総長、特使ら人質解放を歓迎
本日、潘基文事務総長は昨年12月中旬から誘拐されていた、ニジェール担当事務総長特使と他3人の人質が解放されたことを歓迎するとともに、ブリキナファソ、マリ、ニジェールの当局による協力に感謝の意を表明した。
ブルンジ:元民兵組織、政党登録
ブルンジにおいて、元・反政府民兵組織FLNがこのたび政党登録し、武力紛争を放棄したことについて、本日、潘基文事務総長は声明を発し、歓迎の意を示した。
ソマリア:事務総長報告、発表
潘基文事務総長はこのたび安保理に宛てて、ソマリアに関する報告書を発表した。報告において、事務総長はソマリアの平和維持活動について、安全の確保などの諸条件をクリアしながら、段階的に展開していくよう勧告した。
スーダン:事務総長報告、発表
潘基文事務総長はこのたび安保理に宛てて、スーダンに関する報告書を発表した。報告において、事務総長はスーダンの南北戦争を終結させた包括的和平合意(CPA)が崩壊した場合には人道的な惨劇がおこるおそれがあるとし、国際社会に対し、その実施の確保への努力を継続するよう求めた。

2009年05月20日

パキスタン:避難民のためキャンプ増設、必要
パキスタン北西部において、千人単位の人々が引き続き、暴力を逃れて避難民となるなか、UNHCRは収容キャンプを増設し、支援へのアクセスの迅速化を図ることが重要であるとの旨を訴えた。
ガザ:事務総長、人権調査団から報告受ける
潘基文事務総長は本日、ジュネーブにおいて、人権理事会の要請を受けて最近のガザ紛争下の人権侵害状況を調査したチームの長、リチャード・ゴールドストーン判事(南ア)から調査結果の報告を受けた。
スリランカ:UNHCR、避難民キャンプの劣悪状況に懸念
UNHCRは本日、スリランカにおいて、政府軍とLTTEの間の紛争で避難民となった人々のために設置された収容キャンプの状況が劣悪であることに懸念を表明した。
キプロス:事務総長報告、発表
潘基文事務総長はキプロス情勢に関する最新報告を発表。和平プロセスの進展を賞賛するとともに、ギリシャ系、トルコ系双方の住民指導者に対し、国連の支援する再統一交渉への弾みを加速化するよう促した。
グルジア監視団:事務総長報告、発表
国連グルジア監視団(UNOMIG)に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は監視団が住民の安全確保に貢献してきたと述べる一方、永続的な安定のためには、治安態勢の改訂に関する合意が必要であると指摘した。

2009年05月19日

事務総長、スリランカ訪問へ
潘基文事務総長はジュネーブで記者会見し、スリランカ政府による戦闘終結宣言を受けて、5月22日-23日に同国を視察のため訪れる意向を明らかにした。
ハイチ:クリントン元米大統領、特使に任命
潘基文事務総長は本日、ビル・クリントン元米大統領をハイチ担当特使に任命した。事務総長は任命にあたり、クリントン氏がそのエネルギーやダイナミズムをハイチの経済復興への国際支援の動員に発揮することに期待感を表明した。
パキスタン避難民は近年で世界最大規模、とUNHCR
UNHCRによれば、パキスタン北西部において政府軍とタリバン民兵の武力衝突を逃れて、約150万人にのぼる人びとが流出している。UNHCRは同地域の避難民発生の規模と速さについて、近年で世界最大、最速であるとの旨を述べた。
新型インフルエンザ、公衆衛生の挑戦
潘基文事務総長はジュネーブで世界保健総会に出席して、新型インフルエンザとの闘いにおける地球的連帯の重要性を訴えた。また、新型インフルエンザが公衆衛生の成功と挑戦を明らかにしたとの旨を述べた。
コンゴ:安保理代表団、カビラ大統領と会談
一週間にわたりアフリカ諸国を訪問中の安保理代表団は本日、コンゴ民主共和国のカビラ大統領と会談し、同国の治安状況、治安セクター改革、同国とルワンダの関係改善などについて話し合った。

2009年05月18日

スリランカ政府、戦闘終結を宣言
スリランカ政府はこのたび、LTTEに対する軍事攻撃の終結を宣言。国連はその状況を密接に観察するとともに、多数の避難民の支援に焦点をあてている。
難民高等弁務官、パキスタン訪問終える
グテーレス国連難民高等弁務官はこのたび、パキスタン訪問を終えるにあたり、記者会見し、同国北部において、政府軍と民兵組織の軍事衝突を逃れた100万人を超える避難民への緊急国際支援を訴えた。
チャド/スーダン:事務総長、戦闘終結訴え
潘基文事務総長は声明を発し、チャドとスーダン国境沿いの最近の暴力と緊張状況に憂慮を表明し、敵対行為の終結を促した。
ダルフール:訴追された反政府指導者、ICCに自主出廷
2007年9月、スーダン・ダルフールにおいて、平和維持兵に対する攻撃を仕掛けた容疑で訴追されている反政府部族勢力指導者バハル・イドリス・アブ・ガルダが本日、国際刑事裁判所(ICC)に自主的に初出廷した。
明日、革新的な開発資金調達に関する会議
明日、ジュネーブで、革新的な開発資金調達に関する会議が開催される。潘基文事務総長はこの会議で議長を務め、最善の慣行に関するイニシアチブ間の対話を促し、活動調整の方法、新規プロジェクトの開発、啓発活動などについて議論をまとめる。

2009年05月13日

ソマリア:パスコー事務次長、支援訴え
パスコー政治問題担当事務次長は本日、安保理公開会合で演説し、国際社会に対し、ソマリアの脆弱な和平プロセスを支援し続けるよう訴えた。
スリランカ人道危機:安保理、深い懸念
安保理議長は報道声明を発し、スリランカ北部の人道情勢悪化に深い懸念を示し、すべての当事者に対し、市民の安全を確保するための緊急行動を求めた。
パキスタン:WHO、人道危機に備え
パキスタン北西部において、政府軍と反政府勢力の衝突を逃れ、さらに80万人以上の人々が流出し、避難民が合計100万人を超える規模になるなか、世界保健機関(WHO)は人道危機のおそれに備え準備を整えている。
持続可能開発委、ハイレベル会合が開幕
持続可能開発委員会・ハイレベル会合、開幕。潘基文事務総長は冒頭演説し、世界食糧危機がまだ去ったわけではないと警告し、国連加盟諸国に対し、農業再活性化、小規模農家の支援、食糧安全保障の促進のための一連の決定に合意するよう促した。
人権理事会、改選
総会は本日、人権理事会の改選を行い、18カ国の理事国を選出した。ベルギー、ハンガリー、キルギスタン、ノルウェー、米国の5カ国は初選出。ほかの13カ国は再選。6月19日から3年の任期を務める。

2009年05月11日

スリランカ:週末の惨事で夥しい数の死者
週末、スリランカ北部において、政府軍と反政府勢力LTTEが軍事衝突し、民間人に夥しい数の死者がでた。潘基文事務総長は驚愕を表明し、双方の当事者に対し、国際人道法の遵守を強く求めた。
中東情勢:安保理、公開会合を開催
潘基文事務総長は安保理会合で演説し、イスラエル・パレスチナ和平プロセス進展の機運を高める必要を強調。双方の当事者および国際社会による新たな努力の傾注がなければ、現地の情勢は簡単に悪化するおそれがあると警告した。
パキスタン:UNHCR、避難民への国際支援訴え
パキスタン北西部において、同国政府が過激反乱分子への掃討作戦を展開するなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、暴力的紛争から逃れて流出する360万人を超える人々への国際支援を訴えた。
ダルフール:ホルムズ事務次長、訪問終える
ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたび、スーダンへの5日間にわたる訪問を終えるにあたり、同国の人道危機への対応における協力強化を促した。
新型インフルエンザ感染、倍化:WHO
WHOによれば、新型インフルエンザA(H1N1)と確認された感染者数が先週の金曜日からほぼ2倍の4694人に増えた。死者数は53人。

2009年05月08日

スリランカ:独立専門家ら調査委設置訴え
恣意的処刑、変更への権利、食糧への権利などに関する独立専門家らは共同声明を発し、人権理事会に対し、国軍と反政府勢力の戦闘が続くスリランカの危機的情勢に関する調査委員会を緊急設置するよう求めた。
パキスタン:国連援助諸機関、大量避難民に懸念表明
政府軍と民兵組織の間で武力紛争が拡大するパキスタン北西部において、ここ最近、大量の避難民が発生したことについて、UNHCRやユニセフなど国連援助諸機関は本日、深刻な懸念を表明した。
チャド東部:安保理、あらたな軍事侵攻を非難
安保理は本日、議長声明を発し、チャド東部における新たな軍事侵攻を非難した。国連によれば、軍事衝突の継続によって、地域に避難する人々への援助活動に支障がでている。
ホルムズ事務次長、スーダン南部訪問
ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたびスーダン南部を訪れ、最近の暴力事件を逃れて避難民となった千人単位の人々の窮状を視察し、避難民たちの声を聴いた。
新型インフル感染者、2500人に
WHOによれば、新型インフルエンザの感染者はこれまでに、計25カ国、2500人に増えた。ただし、あらたに感染による死者がでたという報告はない。

2009年04月29日

豚インフルエンザ:WHO警戒レベル「フェーズ5」へ
豚インフルエンザの世界的広がりを受け、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は本日、警戒レベルを「フェーズ4」から世界的大流行の一歩手前を示唆する「フェーズ5」へ引き上げ、各国の対応強化を呼びかけた。
安保理:事務総長、子どもの人権侵害防止を訴え
潘基文事務総長は本日、安保理で演説し、全ての国に対し、武力紛争における子どもの保護を最優先事項とするよう訴えるとともに、安保理に対し、子どもの兵士徴用を行っている国々に厳しい行動をとるように求めた。
スリランカ:民間人の安全確保が優先課題
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、スリランカ北部の危険な「戦闘地帯」に取り残されている約5万人の早期救出が最優先課題であるとして、同国政府に対して、人道的な見地からの戦闘停止をくり返し訴えた。
レバノン首相暗殺事件:特別法定、容疑者を釈放
レバノンのハリリ元首相暗殺事件に関する特別法定の予審判事はこのたび、容疑者として拘束してきた4人のレバノン軍幹部について、証拠不十分であるとして、その釈放を決定した。
イラク:人権状況、警備強化でも改善せず
2008年下半期のイラク情勢についての国連報告書によれば、武力衝突による死傷者の数は、2003年以降最低を記録し、イラクの治安情勢は改善を続けている。また報告書は一方で様々な人権侵害行為が引き続いていることを指摘する。

2009年04月27日

事務総長、豚インフルエンザ対策
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で緊急記者会見を開き、豚インフルエンザが世界規模で流行した場合、国際社会が協力して対応する必要がある旨を述べた。
豚インフルエンザ:WHO警戒レベル・フェーズ4
豚インフルエンザ感染者が増え続けるなか、世界保健機関(WHO)は本日、緊急委員会を開き、世界的大流行に備える警戒レベルを、現在の「フェーズ3」から「フェーズ4」に引き上げることを決めた。
スリランカ:国連、避難民15万人に援助
スリランカを訪問しているアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は本日、同国政府と反政府勢力との間で激化する戦闘で避難民となった15万人に対して、救援物資の緊急空輸支援を開始したと述べた。
ダルフール:国連AU平和維軍、民間人保護の強化
UNAMIDのルドルフ=アダダ代表は本日、低強度紛争が続くスーダン・ダルフール情勢について、安保理で定例ブリーフィングを行い、国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)が現地の人々の保護に全力を尽くしているとの旨を述べた。
事務総長、世界経済システム改革を訴え
潘基文事務総長は経済社会理事会ハイレベル会合で演説し、現在の世界経済後退が世界の経済構造の欠点を明らかにしたと述べ、世界経済システムの一層の信頼確立、説明責任の明確化、実効性確保などを求めた。

2009年04月20日

フィジー:安保理、憲法再建を求む
安保理議長は本日、議長声明を発し、フィジーにおける憲法廃止, 裁判官解雇, 報道制限に深い憂慮を示し、民主化プロセス再開の必要を訴えた。
ダーバン見直し会議:事務総長、団結を訴え
ダーバン見直し会議において、潘基文事務総長は冒頭演説し、イスラエルや米国を含めて、一部の国々が不参加をきめたことを遺憾として、不寛容を克服するためには団結が重要性であるとの旨を訴えた。
国連、森林管理の重要性を訴える
国連森林フォーラム、開幕。フォーラムのジャン・マックアルパイン事務局長は席上演説し、気候変動、金融危機や持続不可能な開発が大切な地球資源に深刻なる脅威を及ぼしているとし、持続可能な森林経営の重要性を訴えた。
スリランカ:紛争地帯から民間人が避難
潘基文事務総長は本日、スリランカ政府軍と反政府勢力との紛争が続くスリランカ北部に閉じ込められた状態となっていた万単位の人びとが紛争地帯から脱出したことについて歓迎の意を表した。
アフガニスタン:国連識字活動
国連は本日、アフガニスタンで識字活動を開始したと発表した。 2005年のミレニアム開発目標報告によれば、国民の大半が生活する農村地区では、女性の90パーセント、男性の63パーセントが読み書きできない。

2009年04月07日

ルワンダ:集団虐殺から15年
ルワンダにおけるジェノサイドの発生から15年。潘基文事務総長は「1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー」に寄せてメッセージを発し、国際社会に対し、ジェノサイドの犠牲者、生存者の双方への責務として、ジェノサイド防止に全力で取り組んでいくことが重要である旨を訴えた。
マダガスカル:国連要請、約3600万ドルの追加支援を要請
マダガスカルで活動するの6つの国連機関および3つのNGOは本日、人道的状況の悪化を防ぐため、3570万ドルの資金を要請した。国連人道問題調整事務所によれば、今年に入り、同国では、悪化する政治情勢に加え、干ばつやサイクロンの被害にみまわれ、同国の百万単位の人々に対して人道援助が必要となった。
コンゴ:3万人が避難民に
UNHCRによれば、コンゴ民主共和国において、一部の反政府勢力の行動が同政府および近隣諸国政府軍の合同軍事作戦により沈静化の様相を見せ始めたが、その他の勢力による戦闘勃発により、3万人以上の人々が襲撃を逃れ、避難民となっている。
モルドバ:事務総長、暴力的デモを懸念
モルドバで5日行われた議会選の投票結果に不満を示し、約1万人が本日、首都キシニョフで暴力的な抗議デモを行った。この事態について、潘基文事務総長は、選挙結果をめぐるいかなる対立も、平和的に解決されるべきとし、すべての当事者に対して暴力を控え静穏を保つよう求めた。
北ダルフール:国連車両、強奪
国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)によれば昨晩、北ダルフールの州都エルファシールで、UNAMIDの車両が武装した二人組みの男に強奪された。運転していた国連職員は無傷。

2009年04月06日

バグダッド:連続爆弾テロ、死傷者多数
潘基文事務総長および国連イラク支援団(UNAMI)のステファン・デ・ミストゥーラ代表は本日、多数の民間人が死傷したイラクの首都バクダットでの連続爆弾テロを激しく非難。 メディア報道によれば、本日、民間人が集まる市場などを狙い、バグダッド市内各地で、合わせて6つの爆弾が爆発、少なくとも34人が死亡、約110人が負傷した。
イタリア地震:事務総長、悲しみを表明
イタリア中部で今朝、マグニチュード6.3の地震が発生し、100人以上の死傷者がでたとの報道を受け、潘基文事務総長は深い悲しみを表明。イタリア政府に対して、国連が災害救援を行う準備があると述べた。
総会議長、食糧不足対策、呼びかけ
総会は本日、世界的な食糧危機に関して、対話型のテーマ別討論会を開催した。デスコト国連総会議長は冒頭、演説し、世界中で10億人が飢餓の危機に瀕しているとし、食糧に関して、全ての人々の生命の権利に基づく、ボトムアップ型の新しい政治を行よう求めた。
ハイチ:貧困対策に国際支援必要
安保理は本日、ハイチに関する会合を開催。アナビ事務総長当別代表は演説し、ハイチが現在の好機を生かし貧困からの脱出を実現するためには国際支援の継続が不可欠であるとの旨を述べた。
文明の同盟フォーラム:事務総長、異文化理解の必要性
潘基文事務総長は本日、トルコで開催された文明の同盟フォーラムにメッセージを寄せ、深まる世界経済の低迷が、多くの人々から仕事を奪い、社会の基礎を揺るがしている旨を述べ、異文化に対する寛大さ、対話、相互の尊重と理解がこれまでにも増して重要であると訴えた。

2009年04月03日

スリランカ北部:事務総長、深い懸念
潘基文事務総長はこのたび声明を発し、スリランカ北部で継続する政府軍と反政府勢力LTTEの間の戦闘により、多数の市民が死傷したり、移動の制限を受けたり、子どもたちが強制徴用されたりする状況に憂慮を表明し、そうした人々を保護する必要を訴えた。
スーダン:2010年国政選挙、平和への第一歩
潘基文事務総長は本日、来年2010年2月に同国初の国政選挙が実施されることが決定したことに歓迎の意を表明。同選挙は長年の南北内戦を経て得られた平和を定着させるうえで非常に重要な第一歩となるとの旨を述べた。
米ロの核誓約、事務総長が歓迎
潘基文事務総長は本日、戦略兵器削減条約(START)に代わる新たな核軍縮条約の交渉を開始するとの4月1日の米露共同声明を歓迎した。さらに、核のない世界を実現するためには両国首脳のリーダーシップが不可欠であると訴えた。
スーダン南部:国連、人道状況の調査へ
スーダン政府が先月、同国南部から13の国際NGOを追放し、3つの国内NGOの活動を停止したことを受け、その影響を評価するための国連人道チームが同地域に派遣された。
ガザ:保護、死活問題
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のギング・オペレーション部長は本日、国連本部で記者会見し、ガザにおける市民の犠牲者の増加を防ぐためには、法の支配の維持および住民保護が死活的に重要であるとの旨を述べた。

2009年04月02日

G-20:1.1兆ドル最貧国支援合意
潘基文事務総長は声明を発し、G-20が世界的な経済危機に対処するため、総額1兆1000億ドルの対策に合意したことを歓迎する意を表明した。そして、開発途上国が人間開発の危機を回避するために必要な資金の提供を受けるべきであると強調した。
アフガニスタン憲法草案:著しく女性の人権を抑圧
ピレイ国連人権高等弁務官は本日、アフガニスタンの新憲法草案が、夫婦間レイプを認めるなど、著しく女性の人権を抑圧するものであるとして、撤回を求めた。 この草案には、同国の人口10パーセントを占めるイスラム教シーア派女性の外出禁止、教育・就労の禁止、相続権の否定などが盛り込まれている。
コンゴ:情勢、未だ不安定
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に関する事務総長報告、発表。潘基文事務総長は報告書において、コンゴ民主共和国の情勢が最近、進展をみせたとしながらも、情勢は未だ不安定であり、国際社会の継続的な関心が必要であるとの旨を述べた。
スリランカ北部:まもなく緊急食料が避難民のもとへ
国連世界食糧計画(WFP)によれば本日、10万人以上の人々が避難しているスリランカ北東部の「安全地帯」に向けて、20日分に相当する1000トンの緊急食糧が、発送された。ICRLの旗をつけた輸送船に運ばれ本日中に届く予定。
ギニアビサウ:事務総長、改革の必要訴え
ギニアビサウ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は先月の大統領・参謀総長暗殺事件が同国の司法・防衛・治安セクターの改革の必要を浮かび上がらせたとの旨を述べた。

2009年04月01日

アフガニスタン:州議会議事堂で自爆テロ
潘基文事務総長は声明を発し、アフガニスタン南部のカンダハル州議会堂で本日発生した自爆テロを非難した。この自爆テロでは、2名が死亡し、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)スタッフ1名を含む多数の民間人が負傷した模様。
金融低迷:開発の破局的状況を誘因
明日開催されるG-20を前に、国連は参加国首脳に対して、現在の世界経済危機が後発開発途上国において人間開発の大破局を招く恐れがあるとの旨を警告する。 潘基文事務総長は、人々が未来への希望を持てるよう、開発途上国への緊急共同開発支援を要請する方針。
事務総長、イスラエル新政権発足を歓迎
潘基文事務総長は本日、イスラエルの新政権発足に歓迎の意を表明。また、10年ぶりに同国首相に復帰したネタニヤフ氏と密接な協力と対話を行い、国連の活動を進めていくことを希望する旨を述べた。
国連再建プロジェクト、イラク復興へ貢献
ノルウェーの調査チームの報告書によれば、IRFFIによって資金援助された国連再建プロジェクトはイラク復興に「真に意味のある好影響を及ぼしている」。 国連のイラク常駐代表のデビッド・シアラー氏は、「この試みはイラクの人々に恩恵をもたらしただけでなく、困難を極める活動環境を思えば非常に良い投資だった」と語る。
グアテマラ:バス襲撃犯の逮捕状発行
グアテマラ当局はこのたび、国連の支援する犯罪対策委員会(CICIG)の協力の下、昨年のバス襲撃事件の犯人たちを裁判にかけるべく、逮捕状を発行した。昨年11月、同国で高速道路を走行中のバスが麻薬・武器密売組織の一味に襲撃され、乗客全員が殺害された。

2009年03月31日

アフガニスタン:選挙の不備は許されない、と事務総長
潘基文事務総長は、ハーグで本日開かれたアフガニスタン国際会議で、冒頭演説し、次期アフガニスタン大統領選挙に不備は許されないと強調し、国際社会に対し、戦争で荒廃した同国の安定確立への支援を求めた。
難民船が沈没、リビア沿岸で
国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所は本日、リビア沿岸30キロ沖で数百名の難民を乗せた複数の船のうち、少なくとも一隻以上が沈没し、難民たちの消息不明が伝えられることについて遺憾の念を表明した。 
中央アフリカ共和国:内戦激化
人道問題調整部(OCHA)によれば、中央アフリカ共和国で政府と反政府勢力の戦闘が激化し、一万人単位の人々が家を追われた。OCHAは、同国の人道的危機がより一層悪化するおそれがあると懸念を表明。
ガザ:国連、医療体制に懸念
ガザで活動中の国連諸機関はこのたび、パレスチナ自治政府厚生省のハマスへの移管後、同地区外の専門医療機関への病人の搬出が停止していることに深刻な懸念を表明した。 
米国が人権理事会のメンバーに立候補へ
米国はこのたび、国連人権理事会の改選に立候補することを決定。潘基文事務総長事は本日、同国政府の“新たな関与の時代”へのコミットメントを具体化するものであるとして歓迎の意を表明した。

2009年03月30日

事務総長、アラブ連盟首脳に警告
潘基文事務総長事は本日、カタールの首都ドーハで開催中のアラブ連盟首脳会議で演説し、アラブ世界が現在、世界経済危機、スーダンの武力紛争などといった複数の脅威に直面しているとの旨を述べた。
ナミビア洪水:緊急援助金270万ドル、必須 
OCHAは本日、大規模な洪水により被害をうけたナミビアの35万人の人々の救済のため、同国政府に対し少なくとも270万ドルの緊急援助が必要である旨を述べた。
事務総長、ハイチ経済自立支援を求める
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク・タイムズ・オンラインに記事を投稿し、ハイチが経済発展の重要な局面を迎えているとし、ドナーに対し、従来の枠を超えた支援や投資を求めていく意向を明らかにした。
ダルフール:エジプト軍、UNAMIDに合流
本日、国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)にエジプトの第二歩兵大隊の100名の兵士たちが合流した。スーダン政府、国連、アフリカ連合(AU)による三者委員会の初開催が予定される中、同大隊所属の別の100名の兵士たちも、明日、ダルフールに到着する。
UN-HABITAT、新たな住宅金融制度を推進
国際連合人間居住計画(UN-HABITAT)の年次管理理事会が本日スタート。アン・ティバイジュカ事務局長は、住宅融資に端を発する現在の世界経済危機において、あらゆる人々に適切な住居を確保すべく、住宅金融制度を改良していくことが一層重要になったとの旨を述べた。

2009年03月27日

テロ、麻薬取引、犯罪、アフガニスタン発展の妨げ
本日、SOC主催の会議がモスクワで開催され、アフガニスタン情勢について討議した。潘基文事務総長事は席上、演説し、テロ、麻薬取引、組織犯罪が、同国の発展の深刻な妨げとなっていると警告し、国際社会に対し、同国の対策への支援拡大を求めた。
マダガスカル:情勢安定化へ対話が鍵
モンタス国連報道官は本日マダガスカルについて記者ブリーフィングし、マーク・ラベロマナナ前大統領とアンドリー・ラジョリーナ現大統領の対立で緊張が続くマダガスカルの情勢を安定化するためには、合意に基づく包括的な対話こそが唯一の手段との旨を述べた。
アフリカ南部:洪水、数千人に被害
国連人道問題調整部(OCHA)によれば、アフリカ南部で27日の豪雨により洪水が発生し、大規模な被害が出ている。 アンゴラ一国だけでも、現時点で、16万人の被災が確認されているが、今後、さらにその数は増加することが予想される。
事務総長、28日夜間に1時間の消灯を呼びかけ
潘基文事務総長事は「アース・アワー」〔3月28日〕に寄せてメッセージを発し、世界中の人々が明日夜の1時間消灯運動の輪に加わり、世界各国の首脳に対して地球保護の重要性を訴えるように促した。
東ティモール:自国警察部隊、活動準備
国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)のアトゥール・カーレ代表は本日、シャナナ・グスマン東ティモール首相との共同記者会見の席で、国連によって訓練された同政府警察部隊(PNTL)の巡回地域が決定し、同国政府とUNMITとで配属に向けた最終調整が行われていると述べた。現地政府警察による巡回活動が行われるのは2006年の騒乱事態以降初めて。

2009年03月26日

開発途上国救済、1兆ドルが必要
潘基文事務総長はG-20の首脳に書簡を送り、開発途上国が世界経済危機を乗り切るには、2009年から2010年にかけて1兆ドルの資金援助が必要となると述べた。
事務総長、モスクワ入り
潘基文事務総長は本日、モスクワに到着。明日同市で開催されるSOC(上海協力機構)主催の会議に参加する。同会議はアフガニスタン情勢の近隣諸国への影響および同国におけるテロ、麻薬取引、組織犯罪などへの対策を討議する。今月31日には、ハーグで開催されるアフガニスタン国際会議にも出席する。
ダルフール:援助ギャップ特定、急務
スーダン政府がこのたび、13の救済援助団体をダルフールから追放したことを受け、ホルムズ人道問題担当事務次長は、国際社会に対し、現地の援助ニーズの状況を把握し、緊急に必要な援助の提供を引き続き行うよう求めた。
ニュージーランド前首相、 UNDP事務局長に指名
潘基文事務総長がこのたび、ケマル・デルビシュ氏の後任として、ヘレン・クラーク・ニュージーランド前首相をUNDP(国連開発計画)事務局長に指名した。ヘレン・クラーク氏はミレニアム開発目標への取り組みや、首相時代の経済、気候変動など多岐分野での政策が高く評価されている。
国際金融:構造改革、必須
2001年度ノーベル経済学賞受賞者ジョセフ・スティグリッズが代表を務める国連金融専門家委員会は本日、192の国連加盟国全てが協調し、経済危機に取り組む必要がある旨を述べ、先進諸国に対しては、国内向けの経済刺激策の1パーセントを開発途上国の貧困救済のために用いるように要求した。

2009年03月25日

事務総長、ブラウン英首相と会談
潘基文事務総長は本日ニューヨークでブラウン英首相と会談。会談後、記者会見に臨んだ事務総長はG20の国々に対して、経済危機により政治的不安定や社会不安が生じる事態を防ぐよう求めた。
ガザ:パスコー事務次長、安保理ブリーフ
パスコー政治問題担当事務次長は本日安保理でガザ情勢についてブリーフィング。国際社会の関与・支援にもかかわらず、具体的進展がみられないとしたうえで、現状打開のため、持続的停戦、援助活動家の自由な往来、検問所の再開を求める安保理決議の早期実施を求めた。
スリランカ:人道・治安状況、依然不安定
モンタス国連報道官によれば、スリランカ北部は政府軍と反政府勢力LTTEの戦闘が続き、その人道・治安状況は依然不安定である。LTTEは避難民たちを同地域に閉じ込めた状態で、その強制的徴用を続けている。
事務総長、国連職員の解放を訴える
本日、「拘留中または行方不明のスタッフと連帯する国際デー」を記念する式典がニューヨーク国連本部で開催された。同式典に出席した潘基文事務総長はメッセージを発し、現在、世界各地で拘留中または行方不明の国連職員19名全員の早期解放を訴えた。
事務総長、奴隷貿易の悲劇を想起
本日、奴隷・奴隷貿易を想起する国際 デーを記念する式典がニューヨーク国連本部で開催された。潘基文事務総長はメッセージを寄せ、アフリカ人奴隷の子孫の400年にもおよぶ苦難の歴史において、バラク・オバマ氏が今年、米国大統領に就任したことは大きな分水嶺を画するとの旨を述べた。

2009年03月24日

ダルフール:救済援助、深刻な不足
今月11日から19日にかけて、国連とスーダン政府はダルフールにおける救済援助ニーズについて合同調査を実施。ホルムズ人道問題担当事務次長は同国政府や国連が多大な努力を払っているとしたが、当面の援助ギャップを埋めるものでしかなく、深刻な援助不足のおそれがあると警告を発した。
コンゴ民主共和国:国連特使、反政府勢力との和平協定を賞賛
コンゴ民主共和国政府は昨日、人民防衛国民会議(CNDP)などの反政府勢力と和平協定を締結。国連コンゴ共和国ミッション(MONUC)のアラン・ドス代表は、和平協定が南北ギブの人々の生活を著しく改善するとの旨を述べた。
世界結核デー
今日は、世界結核デー。世界保健機関(WHO)は報告書を発表し、結核の感染者が毎年、減少しているとする一方、減少の割合が頭打ちの傾向にあることを指摘。潘基文事務総長はメッセージを発し、結核の減少ペースがあまりにも緩慢であり、対策も不足していると懸念を表明した。
イラク:国連特使、クルド人会葬者への爆弾攻撃を激しく非難
国連イラク支援団(UNAMI)のステファン・デ・ミストゥーラ代表は本日、イラクのディヤラ州で葬儀中のクルド人を狙った昨日の自爆テロを最も強い調子で非難した。この自爆テロで、数十人のクルド人会葬者が死傷した。
ハイチ:100トンの選挙備品、到着
来月19日に予定されたハイチの上院選に向けて、投票ブースや関連備品など、選挙に必要な物資(およそ100トン)がこのたび同国に搬入された。国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAF)は物資到着によって選挙プロセスがあらたな段階に移ったとの旨を述べた。

2009年03月20日

ダルフール : OCHA、政府に人道協定の尊重促す
OCHAのカリコフ部長は本日ダルフール問題について安保理で演説。スーダン政府に対し、援助団体の活動に関する既存の諸協定と国内法を尊重するよう促した。
ソマリア : 安定化への軌道に回帰、と国連特使
Ould-Abdallah事務総長特別代表は安保理で演説し、長く紛争に苛まれたソマリアが昨年、和平協定の成立によって安定化の軌道に回帰したとの旨を述べたうえで、今後のアプローチとして、ガバナンス、治安、開発の3分野の進展を図っていく必要を指摘した。
中央アジア、北半球初の非核兵器地帯に
中央アジア非核兵器地帯条約が明日、発効へ。潘基文事務総長は声明を発し、中央アジアが北半球で初の非核地帯となることに歓迎の意を表明した。
地球的危機、保健分野に最大の被害、とWHO
WHOのマーガレット・チャン部長は18日、ベルリンで開催された、グローバル問題に関する第23回フォーラムで演説し、経済低迷や気候変動など今日の地球的危機は誤った政策の産物であり、また、その被害を最も被っているのは健康分野であるとの旨を述べた。
コンゴ東部 : この2週間で3万人近く避難民に
UNHCRによれば、コンゴ民主共和国の東部地域において、フツ族の反政府勢力による襲撃活動が継続し、この2週間ばかりで、3万近くの人々が避難民となった。

2009年03月18日

反人種差別主義会議:成果文書案(改訂版)に、世界会議成功への期待
ピレー国連人権高等弁務官は本日ジュネーブでプレスリリースを発し、来月同市で開催される反人種差別主義世界会議を前に発表された成果文書案(改訂版)が参加国の合意を促す突破口となり、サミットを成功に導くであろう旨を述べた。
AUの平和維持活動:資金不足で維持・拡大困難に 
安保理は本日、国連とAUの関係強化、AUの平和維持活動に対する支援向上について討論した。潘基文事務総長はブリーフィングし、アフリカ連合(AU)の平和維持活動の維持・拡大が深刻な資金不足によって困難に直面していると警告した。
ダルフール:国連平和維持軍や民間人に対する暴力行為悪化
UNAMIDは本日、スーダンのダルフール地域の治安が悪化し続けているとの旨を報告した。月曜日には、西ダルフールのジョナイナで、2名の派遣団スタッフがUN車両で走行中に、武装した5人に襲われた。今朝もまた、UNAMID車両が、南ダルフールのニヤラで武装した男たちにカージャックされた。
ガザ地区:円滑な人的、物資的支援が必要
ガザ地区の人道調整官事務所がこのたび発表したところによれば、同地区に対する人道的援助は依然として不十分で、イスラエルによる救援活動家への長期間にわたる許可申請手続きなども、救援活動の障害の要因のひとつとなっている。

パキスタン: 拉致された国連職員、健康悪化
6週間以上前にパキスタンでUNHCRのクエッタ事務所長、ジョン・ソーレキ氏を拉致した武装勢力が本日、同氏の健康が悪化していると明らかにした。国連は本日、同国の首都イスラマバードでニュース・リリースを発し、深刻な懸念を表明した。

2009年03月17日

マダガスカル:事務総長、全関係者に協力を訴え
潘基文事務総長は本日、マダガスカルの全当事者に対し、同国の安定および円滑な民主的移行を確実なものとするよう求めた。同国では、1月からラベロマナナ大統領と首都アンタナナリボのラジョエリナ市長との対立による緊張状態が続いていたが、本日、大統領が辞任した。
ダルフール:平和維持兵への襲撃、国連が非難声明
今朝、スーダン・ダルフールにおいて国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)が襲撃を受け、平和維持兵1名が死亡した。潘基文事務総長とUNAMIDはそれぞれ声明を発し、この襲撃事件を非難した。UNAMIDに対する襲撃事件が起こったのはこの1週間で2回目。
スリランカ:ユニセフ、子どもを守るための努力を訴え
ユニセフのベネマン事務局長はこのたび声明を発し、政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)の戦闘が続くスリランカ北部において、子どもの死傷者が増加しているとし、その保護のための一層の努力を訴えた。
パキスタン:人権高等弁務官、裁判官の復職を歓迎
ピレー人権高等弁務官が本日ジュネーブで記者会見。パキスタン政府がこのたび前最高裁判所長官の復職を決定したことは、同国における法の支配の回復への重要な一歩となる、と歓迎の意を表明した。
国連、「宇宙空母ギャラクティカ」の出演者らと討論
国連広報局(DPI)は本日、“Creation Community Outreach Initiative” の立ち上げプロジェクトとして、 米国のテレビドラマシリーズ「宇宙空母ギャラクティカ」の出演者および製作者らを招いて、パネル討論会を開催。テーマは人権、テロリズム、子どもと武力紛争、そして市民と宗派間の和解。

2009年03月16日

ソマリア:誘拐された国連職員、無事解放
ソマリア中南部で国連職員4名が本日、武装した男たちに誘拐されたが、数時間後、無事に解放された。ボーデン・同国常駐人道調整官は、地元の当局による尽力が無事かつ迅速な解放に繋がったと、感謝の意を表明した。
スーダン:バシル大統領の声明を懸念
ホルムズ人道問題担当事務次長が本日、ニューヨーク国連本部で記者会見。スーダン・バシル大統領が全ての国際援助団体に対し、1年以内に国外退去するよう求めたと報道で伝えられることについて、懸念を表明した。
コンゴ:国連高官、LRA掃討作戦終了を歓迎
アラン・ドス事務総長特別代表はこのたび、3ヶ月に渡るウガンダの反政府勢力(LRA)の掃討作戦が、ウガンダとコンゴ民主共和国の協調的努力によって完了したことに歓迎の意を表明した。
スリランカ:国連職員の強制徴用に懸念
スリランカ北部で政府軍と紛争を続けている反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)によって、国連の現地職員一人とその家族3人が強制的に徴用されたことについて、国連はLTTEを抗議し、即時解放を求めた。
ハイチ:安保理、対話と援助の重要性を強調
4日間のハイチ訪問を終えた安保理代表団の団長、ウルビナ大使(コスタリカ)は先週土曜日、同国の首都ポルトープランスで記者会見を行い、安全保障、安定、再興および開発への取り組みを成功させるためには、国民的対話と国際援助が必要不可欠であるとの旨を述べた。

2009年03月13日

スリランカ:人権高等弁務官、被害拡大に遺憾の意
ピレー人権高等弁務官は本日、スリランカ北部における政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)の激しい戦闘によって、市民の死傷者が増加していることに遺憾の意を表明した。また、政府軍とLTTEの双方に、戦争犯罪に相当する行動がみられるとの旨を指摘した。
ダルフール:援助団体退去後の影響を最小限に
人道問題調整部(OCHA)の報道官は本日、スーダン・ダルフールから13の援助団体が退去することにより、470万の人々が受ける影響を最小限に抑えるべく、国連システムが全力を傾けているとの旨を述べた。
アフガニスタン:事務総長、報告書を発表
潘基文事務総長は本日、アフガニスタンに関する報告書を発表。今年は同国において8月20日に選挙も予定され、同国政府ならびに国民、そして国際的なパートナーにとって、始まったばかりの民主主義を整備していくための重大な試練の年となるとの旨を伝えた。
パキスタン:事務総長、平和的解決を訴え
潘基文事務総長はこのたび、パキスタンにおける現在の政情および治安情勢について懸念を表明するとともに、同国の指導者たちに対し、あらゆる対立を誠実な対話によって解決するよう訴えた。
ソマリア:国連特使、新政権を賞賛
アブダラ事務総長特別代表は本日、ナイロビで声明を発し、先月発足したソマリアの新政権が、平和と安定の構築に向けた歩みを進めてきたことを歓迎し、同国国民および国際社会に対して今後も支援を提供していくよう訴えた。

2009年03月11日

事務総長、米政府高官と会談
潘基文事務総長は本日、米国ワシントンを訪れ、オバマ大統領、ハワード=バーマン下院外交委員会委員長、ジョン=ケリー上院外交委員会委員長らと会談した。
ダルフール:国連とスーダン、人道援助の必要性評価
国連とスーダン政府は、国際刑事裁判所が出した逮捕状に反発してバシル同国大統領が国内で活動する13の主要な援助団体に国外追放を命じたのを受けて、食料や水、健康や緊急避難所などの援助の必要性について合同調査に乗り出した。
国連、コンゴ安定化のため警察官配置支援
新たに訓練を受けた警察官が数百人規模でコンゴ民主共和国東部に展開を開始。国連の後押しを受けた安定化計画の一環として、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)と国連プロジェクト・サービス機関の支援の下に実施される。
国連人権高等弁務官、子供の権利保護に更なる努力訴え
国連人権高等弁務官のナバネセム=ピレイ氏は11日、子どもの権利条約を扱った人権理事会の会合で、同条約の締結後世界の子どもに対する見方は変化したが、その権利の保護と進歩を確かなものにするため、更なる努力が必要であると訴えた。
事務総長、ソマリアの和解に向けた決意賞賛
潘基文事務総長はソマリアに関する最新の報告書を発表した。同報告において、事務総長は同国の指導者と国民の和解に向けた決意を称えた。

2009年03月10日

事務総長、米国大統領と会談
潘基文事務総長は本日、米国の首都ワシントンを訪れ、ホワイトハウスでオバマ同国大統領と会談を行い、国連と米国がミレニアム開発目標の達成や中東和平問題など多くの課題の解決に向け、協力拡大の可能性を探っていく旨に合意した。
ハイチ:事務総長、経済安定のための機運の高まりを訴え
ハイチ訪問を終えた潘基文事務総長はこのたび、同国の首都ポルトープランスで記者会見を行い、同国国民に対し、難局打開に向けた機運を捉え、経済安定への軌道を確実なものとするよう求めた。
ダルフール:UNAMIDを狙った銃撃事件発生
スーダン・ダルフール西部において昨日、国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)を狙った銃撃事件が起こり、4名の平和維持兵が銃撃を受け負傷した。同地域ではICCによるバシル大統領の逮捕状発行後、国外退去を命じられた援助活動者の安全に対する懸念が増大している。
コンゴ:ルワンダ人民兵の帰還、良い起爆剤に
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)代表アラン・ドス氏は本日、コンゴ民主共和国東部に留まるルワンダ解放民主戦線(FDLR)の兵士への祖国帰還アピールが、同地域の平和と安全の確保に良い影響を与えているとの旨を述べた。
レバノン・イスラエル間、永続的な和平にむけた進展、ほとんど見られず
レバノン担当の国連特別調整官ウィリアムズ氏は本日、安保理でブリーフィングを行った後、記者会見し、停戦状態はまだ続いているが、2年前、両国の戦闘を終結した安保理決議採択以降、永続的平和に向けた進展はほとんどみられないとの旨を述べた。

2009年03月09日

ダルフール:国連、援助団体の国外退去を防ぐ努力
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、スーダン・ダルフールからの援助団体の国外退去を止めるべく、国連があらゆるもうレベルで努力を継続しているとの旨を述べた。
人権高等弁務官、食糧危機に警告
ピレー人権高等弁務官は本日、人権理事会で演説し、今もなお世界的な食糧危機は継続しているとし、食糧への基本的な権利という視点から、この問題に取り組む必要があると強調した。
イスラエル・レバノン間の緊張激化
潘基文事務総長は本日、2006年にイスラエル・レバノン紛争の終息をもたらした国連安保理決議1701に関する新しい報告書を発表した。最近の、レバノンからイスラエルへのロケット弾発射とそれに対する応酬は、ブルーラインにおける緊張を激化させており、停戦の崩壊の危機を招いていると指摘した。
世界経済危機:新たな協力関係構築の機会
ズカン国連経済社会問題担当事務次長は本日、ニューヨークで開かれた第11回開発政策委員会で冒頭演説し、世界経済危機は多くの人々を貧困に陥れたが、一方で世界経済のガバナンスのための新たな協力関係構築の機会をもたらしていると伝えた。
ハイチ:事務総長、訪問へ
潘基文事務総長は本日、クリントン元米大統領らとともにハイチ入り。滞在中、事務総長は教育プロジェクトの現場を視察し、また同国首脳らと会談する予定。

2009年03月06日

ダルフール:援助団体の国外退去の影響に懸念
ブラッグ緊急援助副調整官は安保理でブリーフィングし、ダルフールから援助活動要員6500人が国外退去となる場合の影響について警告した。国際刑事裁判所のバシル大統領逮捕状発行後、少なくとも、13の援助団体が退去命令を受けた。
コンゴ:UNHCR、治安状況の悪化を懸念
コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、ルワンダ解放民主戦線(FDLR)による市民や人道支援団体への襲撃が続き、治安の状況が急速に悪化している。UNHCRはこの状況に懸念を表明。
ケニアで人権活動家殺害
ケニアの首都ナイロビにおいて、人道活動家、オスカー・カマウ・キンガラ氏が殺害された。一週間前、アルストン人権特別報告者(恣意的処刑担当)が同国を訪れ、キンガラ氏と面会し、警察官に殺害された人々の遺族の証言を入手している。ピレー人権高等弁務官は同国政府に対し、殺害現場の目撃者の安全を確保するとともに、事件を調査し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう求めた。
ネパール:全関係者に暴力撲滅を訴え
ネパールのチトワン地域において過去2日間で2人の抗議行動者と1人の警察官が死亡したことを受け、ベネット・ネパール国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)代表は、全ての関係者に対し、暴力的な抗議行動を自制し、対話によって対立を解決するよう求めた。
気候変動:国連、米国の新たな姿勢を歓迎
米国首都ワシントンからニューヨークに戻った国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のデ・ボア事務局長はこのたび、国連本部で記者会見し、米国議会に温室効果ガス削減に向けた法案通過への熱意、またオバマ政権にコペンハーゲンでの合意成立に向け努力を払う姿勢が感じられたとの旨を述べた。

2009年03月05日

スーダン:事務総長、政府に再考を訴え
昨日、国際刑事裁判所(ICC)がバシル・スーダン大統領に逮捕状を発行したことを受け、同国政府はダルフールで約470万の人々への支援活動を行っている13の援助団体に国外退去を命じた。潘基文事務総長は本日声明を発し、同国政府に対し、この決定を至急再考するよう要請した。
スリランカ:事務総長、死者数増加に遺憾の意
潘基文事務総長は本日声明を発し、スリランカ政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)が紛争を続けている同国北部で市民の死者数が増加していることに遺憾の意を表明するとともに、戦闘の即時停止を求めた。
アフガニスタン:人権高等弁務官、人権状況の悪化を懸念
ピレー人権高等弁務官は本日、アフガニスタンの人権状況に関する年次報告を発表し、同国において、市民の犠牲者、女性の地位の後退、表現の自由に対する妨害、不罰の文化などが拡大しているとし、人権状況の悪化を報告した。
国際女性の日:事務総長、暴力の撲滅を訴え
潘基文事務総長は本日、3月8日の国際女性の日に寄せてメッセージを発し、暴力行為が女性に計り知れないほどの苦しみを与えているとし、早急にこれを撲滅させるよう訴えた。
モルジブ:国連特別報告者、新たな政策を歓迎
5日間にわたりモルジブを訪れていた、ラ・ルー・言論および表現の自由に関する特別報告者は本日、同国訪問を終えるにあたり、表現の自由の確立を含めた民主主義改革に向けて、モルジブの新政府が新たな政策を打ち出したことを歓迎した。

2009年03月04日

ICC:スーダン大統領に逮捕状
国際刑事裁判所(ICC)は本日、バシル・スーダン大統領に対し、戦争犯罪と人道に反する罪で逮捕状を発行した。潘基文事務総長は声明を発し、ICCが独立した司法機関であることを強調し、国連は今後もスーダンでの広範囲に及ぶ人道および平和維持活動は継続させるとした。
アフガニスタン:国連高官、選挙日程の決定を歓迎
エイダ・国連事務総長アフガニスタン特別代表は本日、アフガニスタンの首都カブールで声明を発し、同国の選挙管理委員会が8月20日に大統領選挙および地方議会選挙を行うと決定したことを歓迎した。
コンゴ:MONUC、武装勢力から子どもを解放
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)のモウノウバイ報道官は本日、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで記者会見を行い、1月30日から3月2日の間に、MONUCが、同国東部の北キブ州の武装勢力に徴用されていた880人の子どもを解放したと明らかにした。
ヨルダン:ユニセフ、子どもへの暴力を懸念
ヨルダンを訪問していたユニセフのベネマン事務局長はこのたび、同国の半数以上の若者が学校で肉体的な暴力を受けた経験があることに関心を喚起した。ユニセフは同国文部省、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)と協力して、学校での暴力根絶に向けた取り組みを進めている。
CSW:副事務総長、法的枠組みの利用を訴え
ミギロ国連副事務総長は本日、第53回女性の地位委員会(CSW)において、女性に対する差別の排除、男女平等の推進、女性に対する暴力行為の撲滅のため、国内の法的枠組みの効果的利用を訴えた。

2009年03月03日

ガザ:未だ十分な援助が行き届かず
昨日行われたガザ復興支援会議において、ガザ復興支援のための自由な援助物資の流入が呼びかけられたにもかかわらず、未だイスラエル当局が検問所を全面開放しておらず、十分な援助物資が届けられていない。人道問題調整部(OCHA)が本日報告した。
ギニアビサウ:安保理、大統領らの暗殺を非難
安保理は本日議長声明を発し、ギニアビサウのビエイラ大統領およびナワイ軍参謀長が殺害されたことを強く非難するとともに、国民、政治指導者、武装勢力に対し、冷静を保ち、自制し、安定を維持するよう求めた。
安保理、平和維持活動の方針等を重要課題に
3月の安保理議長を務めるリビアのダバシ国連大使は本日記者会見し、平和維持活動の方針および、国際刑事裁判所(ICC)によるバシル・スーダン大統領の逮捕状発行の影響などが、今月の安保理での議題となるだろうとの旨を述べた。
総会議長、人身売買根絶を訴え
デスコト国連総会議長は本日、人身売買が、薬物や武器取引に次いで世界で第3番目に収益性の高い犯罪であるとし、この問題を根絶するためには、政治的意思を超越するコミットメントが必要であるとの旨を訴えた。
イスラエル:レバノンへロケット弾発射
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は本日、イスラエル側からレバノン領土に数発のロケット弾が発射されたと報告した。国連報道官はニューヨーク国連本部で記者団に対し、今回の行為が安保理決議に反しており、UNIFILがイスラエル国防軍に抗議したとの旨を伝えた。

2009年03月02日

スーダン:UNAMIDの駐屯継続
国際刑事裁判所(ICC)が今週、バシル・スーダン大統領に逮捕状を発行することが予想されるなか、レロイ国連平和維持活動担当事務次長は本日ニューヨーク国連本部で会見し、今後も地元住民の保護のため、国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)の巡回活動を継続すると述べた。
ギニアビサウ:事務総長、大統領らの暗殺を非難
潘基文事務総長は本日声明を発し、ギニアビサウのビエイラ大統領およびナワイ軍参謀長が殺害されたことを強く非難し、法の支配を維持するとともに、犯人を逮捕し、法の裁きにかけるよう、同国当局に訴えた。
レバノン:ベルギー、MTFの指揮へ
ベルギーが本日レバノンの首都ベイルートにおいて、国連平和維持活動では初の海洋作戦部隊(MTF)の指揮権を欧州海洋部隊(EUROMARFOR)から引き継いだ。国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のグラツィアーノ司令官は、MTFとレバノン海軍との間の進歩的な関係強化に留意した。
ガザ:事務総長、永続的な和平の重要性を訴え
潘基文事務総長は本日、エジプト・シャルムエルシェイクで行われるガザ復興支援会議を前に、世界の援助供与国に対して資金援助を求めるとともに、ガザの復興には永続的な紛争停止と包括的な和平協定が不可欠であると強調した。
人権高等弁務官、ダーバン見直し会議への参加を訴え
ピレー人権高等弁務官は本日、ジュネーブで開かれた第10回人権理事会で演説し、全加盟国に対し、4月にジュネーブで行われるダーバン見直し会議で互いの相違点を乗り越えて成果を果たすよう、訴えた。

2009年02月27日

スリランカ:ホルムズ事務次長、市民の健康状態を懸念
スリランカを先週訪問したホルムズ人道問題担当事務次長は本日、安保理の非公式会合でブリーフィングし、同国政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)が紛争を続けている同国北部において、身動きが取れなくなっている約20万人の市民の健康状態に懸念を表明した。
タンザニア:事務総長、アフリカの模範、と評価
潘基文事務総長は本日、タンザニアの首都ダルエスサラームで記者会見を行い、同国は安定性、民主化、教育などの面において、アフリカ諸国の良いモデルであると強調した。また、ミレニアム開発目標に関しても、他の多くのアフリカ諸国でその取り組みが遅滞しているなか、同国では良い成果を挙げていると、これを評した。
バングラデシュ:事務総長、兵士反乱を非難
潘基文事務総長は本日声明を発し、バングラデシュで国境警備隊の兵士が反乱を起こし、多くの死傷者が出たことについて、残忍な暴力行為であると非難し、平和的な解決を求めた。
ソマリア:避難民が帰還
UNHCRのスピンドラー報道官は本日、ジュネーブで記者会見を行い、今月数多くの死傷者を出した戦闘が起こったにもかかわらず、ソマリアの首都モガデシュでは、過去6週間の間に4万人以上の避難民が帰還したと述べた。また、同氏は治安が安定していないため、現時点での避難民の帰還を奨励していないが、現状が回復すればその帰還を援助していく方針を示した。
コンゴ:暴力行為が著しく増加
国連人道問題調整部(OCHA)のバイルス広報官は本日、ジュネーブで記者会見し、コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、人道活動支援者を狙った暴力行為が著しく増加していると伝えた。また、このような行為の増加は人道支援組織の活動を減少あるいは限定させるため、悲惨な結果をさらに引き起こしてしまうと懸念した。

2009年02月26日

タンザニア:事務総長、大統領と会談
潘基文事務総長は本日、タンザニアを公式訪問し、キクウェテ大統領と会談し、同国で近く予定される選挙や地域の紛争状況、世界的な経済危機など広範囲に及ぶ問題について話し合った。
イラク:地方選の平和的実施に賛辞
ステファン・デ・ミストゥーラ事務総長特別代表は本日、安保理の公開会合において、1月にイラクで地方選が平和裏に行なわれたことは、同国再建へ向けた重大な一歩となったと述べ、同国国民の民主主義へのコミットメントに賛辞を送った。
ジンバブエ:国連調査団、支援強化を訴え
国連調査団が2月21~25日までジンバブエを訪れ、人道状況を調査した。調査団を率いたブラッグ国連緊急支援副調整官は本日ニュースリリースを発し、今もなお同国における人道危機は深刻な状況であると強調し、同国政府および国際社会に対して、支援活動の強化を訴えた。
コソボ:旧ユーゴ国際刑事裁、セルビア人元高官に有罪判決
旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY)は本日、ユーゴスラビアとセルビアの5人の元高官に対し、人道に反する罪を犯したとして有罪判決を下した。ミルティノビッチ元セルビア共和国大統領には無罪判決が言い渡された。
経済危機は腐敗との闘いの機会
ケル・国連グローバル・コンパクト事務局長は本日、腐敗対策会合の終了後、記者会見を行い、世界経済危機の中、信用の回復が重要な課題であり、腐敗との闘いを進める絶好の機会であるとの旨を述べた。

2009年02月25日

ジンバブエ:事務総長、拘束者解放を訴え
南アフリカの首都プレトリアで、同国のモトランテ大統領と合同記者会見を行った潘基文事務総長は、ジンバブエ政府に対し、拘束されている反対派勢力や人権擁護者らの解放を求めた。
ソマリア:AU軍を狙った自爆テロ発生
今週日曜日、ソマリアの首都モガディシュにおいて、アフリカ連合ソマリア平和維持部隊(AMISOM)本部を狙った自爆テロが発生し、ブルンジ人平和維持兵11名が死亡し、17名が負傷した。安保理議長は報道声明を発し、犠牲者の遺族らに哀悼の意を表明するとともに、この自爆テロを強く非難した。
ミャンマー:ガンバリ特使、前向きな動きに期待感
ミャンマーから国連本部に戻ったガンバリ事務総長特別顧問はこのたび国連ニュースセンターのインタビューに応え、同国への訪問が具体的な成果を生んでいないとの批判があることを指摘しながら、辛抱強くプロセスを積み重ねた先に変化があるとの旨を述べた。
コロンビア:ホルムズ事務次長、先住民らと面会
ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたび、コロンビア北西部のチョコ地域を訪れ、洪水や強制退去、暴力行為の影響を受けている先住民やアフリカ系コロンビア人らと直接対話を行い、これら少数民族への支援強化を訴えた。
西サハラ:国連特使、アルジェリア大統領や外相らと協議
西サハラ問題担当のロス事務総長個人特使は本日、アルジェリアで同国大統領と会談し、西サハラ和平交渉のプロセス再開に向けて話し合った。

2009年02月24日

ダルフール:事務総長、捕虜解放を歓迎
潘基文事務総長は本日声明を発し、2月17日にカタールの首都ドーハで行われたスーダン政府とダルフールの反政府勢力「正義と平等運動(JEM)」との和平協議の中で、双方共に捕虜を解放することに合意したことを歓迎した。

グアテマラ:司法制度構築、進展
国連の支援の下、活動を展開する、「グアテマラにおける不処罰をなくす国際委員会(CICIG)」のカストレサナ委員長が本日ニューヨーク国連本部で記者会見を行い、同国における組織犯罪ネットワークの根絶に向けた歩みは見られるものの、同国に法の支配を擁立するには、さらに一層の努力が必要であるとの旨を述べた。
スーダン:国連高官、即時停戦を訴え
国連スーダン・ミッション(UNMIS)を率いる、カジ事務総長特別代表は本日プレスリリースを発し、全ての当事者に対し、スーダン南部・マラカルで本日勃発した紛争の即時停止を求めるとともに、同地域の住民の安全や治安を確保するよう訴えた。
イエメン沖:密輸船乗客、溺死
先週、ソマリアのボッサソ地域から、違法な渡航を試みるソマリア人やエチオピア人を乗せて出航した密輸船が、イエメンの沿岸警備隊から逃れるためにイエメン沖で強制的に乗客を船外へ脱出させ、6人が溺死、他の11人が行方不明あるいは死亡したと推定される。同様の事件は今年に入ってから既に3度目。
ガザ:国連、住宅損壊に義援金支給
国連開発計画(UNDP)および国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は先週から、住居を破壊されたガザの住民に対し、700万ドル以上の義援金の支給を開始し、これまでに約3,800世帯に支給された。

2009年02月23日

事務総長、ミャンマー政府の特赦を歓迎
潘基文事務総長は本日、「ミャンマーの友人グループ(ASEANメンバーの国などで構成)」との会合後、記者会見し、ミャンマー政府が約23名の政治犯らに特赦を与えたことに歓迎の意を表明した。
事務総長、慈善活動の役割を強調
潘基文事務総長は本日、経済社会理事会のオープニング会合に出席し、毎年何百万人もの人々が、妊娠や出産に関連する合併症、熱帯病などで亡くなっていることに懸念を表明し、ビジネス界のリーダーや慈善団体ら400以上の参加者に対し、このような健康への脅威の予防に尽力するよう訴えた。
ソマリア:事務総長、AU平和維持軍に対する攻撃を非難
潘基文事務総長は本日声明を発し、ソマリアの首都モガディシュにおいて、AU平和維持軍として展開していたブルンジ軍兵士11名が自爆テロによって殺害されたことについて、彼らが攻撃される理由は全く無いと、AU軍を狙った一連の攻撃を強く非難した。

カタール:国連に4千万ドルを寄付
事務総長付報道官は本日声明を発し、国連が世界中で行っている緊急支援・復興活動に対し、カタールが4千万ドル寄付したことに潘基文事務総長が感謝の意を表明していると述べた。4千万ドルの寄付金のうち、約3千万ドルはガザの支援・復興に当てられ、残りの1千万ドルは国連中央緊急対応基金(CERF)に計上された。
パキスタン:誘拐されたUNHCR所長の母親が解放を訴え
今年2月2日にパキスタンで誘拐されたUNHCRクエッタ事務所長ジョン・ソーレキ氏の母親によって録音された解放への訴えが本日同国で発出された。母親はバロチスタン州の人々に向けて、ソーレキ氏の解放へ向けた支援を訴えた。

2009年02月20日

スリランカ:国連、子どもたちの保護を訴え
クマラスワミ特別報告者(子どもと武力紛争担当)は本日声明を発し、スリランカ政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)が紛争を続けているスリランカ北部において、子どもの犠牲者が多数出ていることを懸念し、子どもたちの保護を最優先すべきであると国際社会に訴えた。
国連特使、ミャンマー訪問の成果を待望
事務総長特別顧問イブラヒム・ガンバリ氏は本日、安保理において非公開のブリーフィングを行った後、記者会見を行い、同氏が先日ミャンマーを訪れたことによる明確な成果は未だ出ていないが、具体的な進展に向けた動きがみられるとの旨を述べた。
ジンバブエ:コレラ蔓延、悪化の一途
WHOからの報告によると、昨年8月以降のジンバブエでのコレラによる死者はこれまでに約3,800人、感染者は80,000人以上に達した。
世界的な景気後退、貧困者の人権に脅威
ピレー人権高等弁務官は本日、人権理事会の特別会期において、現在の世界的な景気後退は、貧困者や開発途上国の人々の人権を脅かすとし、国家や企業が、自身の政策や行動によって、人々の人権を脅かすことがないよう訴えた。
UNEP、紛争と天然資源の関係性を提言
UNEPは本日、「紛争から平和構築へ-自然資源の役割と環境」と題する報告書を発表した。報告によると、国内紛争の40%以上は天然資源開発に関係しており、紛争や和平工作は環境要因により焦点を絞る必要がある。

2009年02月19日

スリランカ:ホルムズ事務次長、訪問
ホルムズ人道問題担当事務次長はスリランカを訪問し、政府関係者らと面会した。同国外務大臣との共同記者会見で事務次長は、政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)による紛争が継続している同国北部の住民保護の重要性を訴え、LTTEに対し、住民の避難を認めること、そして子どもを含む住民の強制的な兵士徴用を止めることを求めた。
ガザ:UNRWA事務局長、米国議員の訪問を歓迎
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のアブザイド事務局長は本日、米国上院外交委員会議長、および2名の下院議員がガザを訪問したことを歓迎した。ケリー上院外交委員会議長との面会後、事務局長はUNラジオに対し、彼らの訪問はガザ地区情勢の改善に向けた兆しであると伝えた。
東ティモール:事務総長、永続的な基盤構築を要請
潘基文事務総長は本日、安保理で演説し、昨年東ティモールで首脳らが武装集団に襲撃された事件から1年が経過し、永続的な基盤の構築に着手することができると述べた。本会合では、襲撃を受け重傷を負ったラモス・ホルタ同国大統領も参加し、30以上の加盟国からの意見も聴いた。
コソボ:国連高官、セルビア首脳らと会談
国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)代表のザニエ氏は本日、コソボについて話し合われる予定の安保理会合に先立ち、セルビア共和国の首脳らと同国・ベオグラードで会談を行った。会談では、潘基文事務総長が提出した最新のUNMIKに関する報告書に基き、広範囲に及ぶ問題が話し合われた。
ユネスコ:消滅の危機にある言語を掲載
ユネスコは本日、アトラス電子版に、消滅の危機にある約2500の世界各地の言語を掲載した。このデータによると、現在、世界各地には6000以上の言語があるが、既に200以上の言語が過去3世代の間に消滅している。

2009年02月18日

事務総長、アフリカ諸国訪問へ
潘基文事務総長は来週、南アフリカおよびタンザニアを公式訪問し、さらにコンゴ民主共和国、ルワンダ、エジプトにも立ち寄る予定。事務総長は各国の首脳や国連関係者らと面会、エジプトではガザ復興のためのパレスチナ経済援助国際会議に参加する予定。
ガザ:国連高官、さらなる国際援助を要請
中東和平プロセス担当の国連特別調整官ロバート・セリー氏は本日、安保理でブリーフィングを行い、一方的停戦宣言から1ヶ月が経過したが、ガザ地区の情勢は未だ不穏であるとし、永続的な紛争停止の実現のため、国際社会によるさらなる支援の必要を訴えた。
コンゴ:MONUC、卑劣なテロを非難
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は本日、ルワンダ人フツ族の武装民兵が卑劣なテロ戦術を用いて、コンゴ民主共和国東部に甚大な被害をもたらしたことを非難した。
スリランカ:ユニセフ、子どもの犠牲に懸念
スリランカにおいて、政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)による紛争が継続し、LTTEによって強制的に兵士にさせられる子どもの数が増加。同国に駐在するユニセフ代表は昨日プレスリリースを発出し、深い懸念を表明した。ユニセフによると、2003年から2008年末までに6000人以上の子どもがLTTEによって強制的に兵士に徴用された。
国連総会議長、世界各地を歴訪へ
総会議長の報道官は本日、デスコト総会議長が今週から3週間にわたって世界各地を訪れ、各国首脳と安保理改革をめぐる状況について話し合うとの旨を明らかにした。

2009年02月17日

カンボジア特別法廷で初公判
国連の支援の下に開かれたカンボジア特別法廷において、ポル・ポト政権元幹部の初公判が行われた。審理されたのは、人道に対する罪などに問われたトゥールスレン政治犯収容所の元所長、カン・ケ・イウ被告。
アフガニスタン:2008年の住民死者数が過去最多
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は本日、報告書を発表し、2008年の民間人の死者数が2,118人を記録したと伝えた。2007年の死者数1,523人から40%増加しており、2001年のタリバン政権追放後、最悪の数字となった。

スリランカ:国連、解決策模索を要求
国連現地チームは昨日スリランカ・コロンボで声明を発し、国連がこのたび、同国北部で紛争を続けるスリランカ政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)の双方に対し、秩序のある人道的な解決を図るよう求めた、との旨を述べた。
UNAMID調査団、ダルフール戦闘現場を視察
UNAMIDの調査団はこのたび、スーダン・ダルフールの戦闘現場を視察に訪れ、住民たちから多数の死体を埋設した墓地に案内された。住民たちによれば、多くの人々が未だに行方不明の状態である。
コンゴ民主共和国からスーダン南部に難民多数
UNHCRによれば、ウガンダの反政府勢力(LRA)がコンゴ民主共和国東部への襲撃を開始してから、1万5000を超える人々が襲撃を逃れて、スーダン南部に流出している。

2009年02月13日

イラク:事務総長、自爆テロを非難
イラクの首都バグダッド近郊で本日、女性がイスラム教シーア派巡礼者を狙った自爆テロを起こし、少なくとも32人が死亡、約65人の負傷者が出た。潘基文事務総長は、声明を発し、このテロ襲撃事件を強く非難した。
コンゴ:避難民帰還へ期待
コンゴ民主共和国から帰国したホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨークで記者会見し、人民防衛国民会議(CNDP)のヌクンダ将軍の逮捕や、他の民兵に対する大規模な軍事活動といった最近の進展によって、多数の避難民が帰還できる見通しがついたとの旨を述べた。
安保理改革:総会の非公式交渉開始へ
安保理改革に関する総会非公式本会合で議長を務めるタニン・アフガニスタン大使は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見。安保理改革をめぐる協議が今や様々な提案の競い合いを経て、妥協成立に向けた非公式交渉の段階に入ったとの旨を述べた。
レバノン:ハリリ元首相の暗殺から4年
レバノンの元首相ハリリ氏が暗殺されてから4年が経過。潘基文事務総長は本日、声明を発し、レバノン国民に対し、悲しみを表明した。オランダ・ハーグでは、3月1日、国際独立調査委員会から活動を引き継ぎ、元首相暗殺事件を裁く国際特別法廷が機能スタート。
2009年の貧困人口、5300万人増加へ:世銀予測
世界銀行の予測によれば、今年、世界の経済危機により、開発途上国において一日2ドル以下での生活を余儀なくされる貧困人口は5300万人増え、15億人となる見込み。G7会合財務省・中央銀行総裁会議を前に、世界銀行のロバート・ゼーリック総裁が発表した。

2009年02月12日

ガザ:国連、調査開始
潘基文事務総長は本日、国連の調査団がガザにおける、国連施設襲撃事件を含む、多数の死傷者を出した複数の事件について調査を開始したと発表した。この調査団は英国のイアン・マーティン氏の主導の下、4人のメンバーで構成する。近く、地域を訪問し、調査が終わり次第、事務総長に報告書を提出する。
バジル大統領の逮捕状発行:ICC、決定はまだ
本日、国際刑事裁判所(ICC)がバジル・スーダン大統領の逮捕状を発行したとの報道が伝えられたが、同裁判所はプレスリリースを発表し、モレノ・オカンポ検察官による逮捕状請求について、裁判官たちはまだ決定を下していないと述べた。
ダルフール:人道調整官、即時援助を訴え
南ダルフールにおいて、先月起こった政府軍と反政府勢力JEMとの間の戦闘により、多数の人々が影響を受けていることについて、現地のハク人道調整官は憂慮の念を表明するとともに、援助の即時提供の必要を訴えた。
オスカー女優、UNODC親善大使に就任
オスカー女優のミラ・ソルヴィノさんがこの度、人身売買解決のための国連薬物犯罪事務所(UNODC)親善大使に就任した。ソルヴィノさんは、人身売買が奴隷制であるという烙印を押し、人々がその問題から目を背けられないようにすべきだとの旨を述べた。

事務総長、児童労働および児童兵士撲滅を訴え
潘基文事務総長はレッド・ハンド・デーにあたり、本日、ニューヨークのユニセフ本部で演説し、児童労働や児童兵士は国際法に反するとし、国連が一丸となってこれらの悪習を撲滅する決意を述べた。

2009年02月11日

ジンバブエ:事務総長、新政府に事態改善を要求
潘基文事務総長は本日声明を発表し、ジンバブエの統一政府首相に最大野党のツァンギライ氏が就任したことを歓迎するとともに、新政府に対し、コレラ蔓延を含む、経済・人道危機に即座に取り組むよう求めた。
アフガン:安保理、テロ襲撃を非難
アフガニスタンの首都カブールにおいて、政府施設を狙ったテロ襲撃事件が起こり、少なくとも20人が死亡し、多数の負傷者が出た。安保理議長は報道声明を発し、このテロ行為を強く非難するとともに、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう必要を強調した。
イラク:過激派の挑発に乗らぬよう訴え
イラクの首都バグダッドのバス停留所で、カルバラに向かう巡礼者を狙った爆弾テロが起こり、少なくとも16人が死亡し、40人以上が負傷した。デ・ミストゥーラ事務総長特別代表は声明を発し、この事件を強く非難するとともに、イラク市民に対し、過激派の挑発に乗らぬよう訴えた。
コンゴ:ルワンダ人元戦闘員、行方不明
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)によれば、コンゴ民主共和国東部の北キブ州のキャンプから祖国への帰還が予定されていた150人におよぶルワンダ人フツ族の元民兵とその家族が今週末、突然姿を消し、本日になっても依然として、行方不明の状態が続いている。
ダルフール:UNAMIDに関する事務総長報告、発表
潘基文事務総長は安保理に宛て、UNAMIDに関する報告を提出した。報告において、事務総長は、設置から1年以上が過ぎたUNAMIDの兵站設備について、軍用ヘリの数を中心に依然不十分な状態が続いているとし、加盟諸国に対し、遅滞ない設備の提供を求めた。

2009年02月10日

事務総長、気候変動への取り組みを呼びかけ
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、このたびの世界各地への歴訪について包括的な報告を行い、米国、中国、インド、EUに対し、気候変動問題への取り組みにおいて、リーダーシップを発揮するよう要請した。
ジンバブエ:ユニセフ、教育環境整備を訴え
ユニセフは本日、ジンバブエ新政府に対し、教育環境の整備を最優先課題とするよう訴えた。同国の教育環境は危機的状態にあり、地方では今も94%の学校が閉校されている。
ダルフール:紛争解決のための協議開始
スーダン政府とダルフールの反政府組織「正義と平等運動(JEM)」との和平協議が本日、国連AU合同主任調整官バッソレ氏の主催の下、カタールの首都ドーハで行われた。両当事者が直接交渉を行うのは、2007年のアブジャでの交渉以来2年ぶり。

東ティモール:事務総長、顕著な進展を歓迎
潘基文事務総長は、国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)に関する報告書を発表。東ティモール民主共和国で2006年に起こった騒乱後、顕著な進展がみられることに勇気付けられるとしながらも、紛争の根源である貧困と失業問題が依然解決されずにいることに警告を発した。
グルジア:安保理、UNOMIG決議案について協議
安保理は本日、非公式協議を行い、今週末で任期が切れる国連グルジア監視団(UNOMIG)に関する決議案について話合った。協議後、安保理議長を務める日本の高須国連大使は記者団に対し、今週末までには決議が正式採択されるであろうとの見込みを示した。

2009年02月09日

スリランカ:国連、自爆テロに遺憾の意
スリランカ北部の避難民キャンプで、反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)の女性メンバーが自爆テロを起こし、子どもを含む数多くの避難民が犠牲となった。同国駐在の国連人道調整官は声明を発し、遺憾の意を表明した。
ガザ:支援物資搬入を再開
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のギング・オペレーション部長は本日、ガザからビデオリンクでニューヨークとつなぎ記者会見し、ハマスが先週2度にわたって押収した支援物資を全て返還したことを受け、ガザへの支援物資搬入を再開すると発表した。明日はイスラエルの総選挙に伴い全ての検問所が閉鎖されるため、明後日から再開される見通し。
事務総長、自らの歴訪を報告
潘基文事務総長は本日、安保理の非公開会合において、約2週間にわたるアフリカ、アジア、ヨーロッパ諸国歴訪について報告した。会合後、安保理議長を務める日本の高須国連大使は記者団に対し、同報告がとても内容の濃いものであったとの旨を述べた。
マダガスカル:国連へ支援要請
国連スポークスパーソンによると、マダガスカルにおいて、対立するラベロマナマ大統領と首都アンタナナリボの市長ラジョエリナ氏が問題の平和的解決のために、国連の後押しする対話を開始する意向を明言した。この一週間で同国ではこれまでに100人以上の死者および数多くの負傷者が出ている。
コンゴ:ホルムズ事務次長、訪問
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、コンゴ民主共和国東部を訪れ、ウガンダ反政府勢力(LRA)による虐殺の犠牲者たちと面会。精神的後遺症に苦しむ犠牲者たちから、憤りの声や食糧や医薬品などを求める訴えを聴いた。

2009年02月06日

ガザ:UNRWA、支援物資搬入を停止
ガザにおいて、ハマスがこの3日間で2度目となる援助物資の押収を行った事態を受け、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は本日、同地区への援助物資の搬入を一時停止した。潘基文事務総長は声明を発し、物資の即時返還を求めた。
コロンビア:国連高官、人質の解放を歓迎
潘基文事務総長らは本日、コロンビア革命軍(FARC)が2001年に誘拐した元メタ州知事を含む、コロンビア人6人の人質を解放したことを歓迎するとともに、世界各地で拘束されるすべての人質の即時解放を求めた。
イラク:事務総長、予告なし訪問
潘基文事務総長は本日、イラクの首都バグダッドを予告なしに訪問。マリキ首相との共同記者会見において事務総長は、先日イラクで地方選が平和裏に行われたことを祝福し、今後も国連はイラクの人々への支援活動を続けていくと強調した。
コンゴ:国連高官、住民の保護活動を遂行
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)代表アラン・ドス氏は本日、「国境なき医師団」がMONUCを誤った非難を展開するプレスリリースを出したとして、同医師団のコンゴ民主共和国事務所所長に書簡を送付し、反論。ウガンダの反政府勢力(LRA)による過去数ヶ月に及ぶ破壊的な闘争から住民を守る責務を同国政府が果たせるよう、MONUCがコンゴ政府軍(FARDC)へのサポートを続けているとの旨を述べた。
スリランカ:事務総長、大統領と電話会談
潘基文事務総長は昨日、スリランカのラージャパクサ大統領と電話会談。スリランカ政府軍と反政府武装勢力タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)による紛争が続く同国北部において、人道危機が悪化している状況について話し合った。

2009年02月04日

アフガニスタン:事務総長、予告無し訪問
潘基文事務総長は本日、アフガニスタンを予告無しに訪問。首都カブールで、カルザイ大統領と共同記者会見を行い、紛争が続く同国の発展、平和および安定の強化のため、国連が強固な支援を行っていくことを約束した。

パキスタン:事務総長、初の公式訪問
潘基文事務総長は本日、アフガニスタン訪問後、パキスタンの首都イスラマバードに入り、ギラニ首相やザルダリ大統領らと会談した。同国を公式訪問するのは事務総長就任後、初めて。
ガザ:UNRWA、支援物資の即時返還を要求
ガザにおいて、ハマス警察官が本日UNRWAの倉庫から支援物資を押収したことについて、UNRWAは非難声明を発し、物資の即時返還を求めた。これより前、UNRWAはハマスの社会問題省への物資の引渡しを拒否していた。
ダルフール:UNAMID駐屯所付近で爆撃など続く
スーダン・ダルフール南部から人々が戦闘から逃れて流出するなか、現地に展開する国連UNAMID駐屯所付近で本日、爆撃や武装要員による巡回活動などが一日中行われた。
スーダン:事務総長、危機的な治安状況を警告
潘基文事務総長は本日、安保理に対して報告書を提出。スーダンで20年にわたって続いた南北紛争に終止符を打つ和平合意が成立してから4年が経過し、スーダン南部の分離独立を問う国民投票が2011年に迫る中、現在の治安状況は依然として不安定で予測不可能な状態である、と警告した。

2009年02月03日

南ダルフール:人権高等弁務官、戦闘の即時停戦を訴え
スーダン・ダルフール南部の町ムハジェリアにおいて、政府軍および反政府軍の戦闘により、人道的状況が悪化し、少なくとも30人以上が死亡し、約30万の人々が避難民となったことについて、ピレー人権高等弁務官は本日、警告を発するとともに、戦闘の即時停止を訴えた。
アフガニスタン:国連、6億400万ドルの援助資金要請
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ジュネーブで「アフガニスタン人道行動計画2009」を発表。国際社会に対し、アフガニスタンの人道ニーズへの対応資金として、総額6億400万ドルの拠出を要請した。
イラク:安保理、地方選の平和的実施を歓迎
安保理議長は本日、メンバーを代表して報道声明を発表し、1月31日にイラク地方選が平和裏に実施されたことについて歓迎するとともに、選挙監視委員会による選挙結果の確定への期待感を表明した。
ガザ:一層の食糧搬送、必要
イスラエルによってガザへの通行を許された食糧搬送車が依然として必要数に満たない状況となっている。国連中東和平プロセス調整事務所(UNSCO)、および国連人道問題調整部(OCHA)が本日、明らかにした。
コンゴ:事務総長、平和維持兵の追加派兵訴え
潘基文事務総長はこのたび、コンゴ民主共和国について安保理議長宛に書簡を送付。昨年11月、安保理が平和維持兵の3,000人派兵を求めたが、加盟国が依然として国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の兵力増強を図る上で十分な派兵を行っていないとし、遺憾の念を表明した。

2009年01月30日

スリランカ:潘氏、安全な通行要請
潘事務総長は、スリランカ政府および反政府勢力LTTEに対し、同国北部の激しい戦闘地域で身動きが取れない25万人の市民の安全な通行のために最大限の努力を払うよう促した。
国連:イスラエルにガザ検問所の閉鎖解除を訴え
ガザにおけるイスラエルによるハマスへの破壊的な攻撃が停止してから約2週間が過ぎた。UNRWAのギング・オペレーション部長はガザからビデオリンクでニューヨークとつなぎ記者会見し、過激派の増加傾向をくいとめるため、援助物資の十分な提供が最も重要であると述べた。
ジンバブエ:統一政府樹立合意
潘基文事務総長は本日、ジンバブエにおいて、野党MDCの党首、モーガン・ツァンギライ氏とロバート・ムガベ大統領が統一政府樹立に向けた合意に至ったことについて、歓迎の意を表明した。
国連特使:ミャンマー訪問
事務総長特別顧問であるイブラヒム・ガンバリ氏は、ミャンマー政府の招聘を受け、明日から4日間の日程で同国を訪問する。今回の訪問はガンバリ氏にとって過去一年半で5回目となる。
イラク地方選挙:国連、候補者3人の殺害を非難
スタファン・デ・ミストゥラ事務総長特別代表は、イラク地方議会選挙運動期間中に起きた3候補者の殺害事件について強く非難した。

2009年01月28日

スリランカ:国連、重傷者救出へ
紛争が勃発したスリランカ北部で身動きが取れなくなっている百人単位の重傷者について、国連は本日、この3日間で2回目となる輸送避難作戦を展開する意向を示した。
イスラエル、ガザ検問所開放
昨日、ガザ境界に対する爆弾襲撃が発生しイスラエル兵が死亡したことから、イスラエルは検問所を一時閉鎖していたが、本日、開放した。しかし、UNRWAオペレーション部長のジョン・ギング氏は、援助物資搬送の再開にあたってはまだ問題が残っており、エジプト、ヨルダンなどには多数の物資が山積み状態となっている、と指摘した。
国連、コンゴとルワンダの合同軍事行動を支援
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)代表アラン・ドス氏は昨日、コンゴ民主共和国当局とゴマで会談し、ルワンダのフツ民兵に対するコンゴ民主共和国とルワンダの合同軍事活動への支援要請に応じた。

イラク:UNAMI代表、地方選の好調なスタートを歓迎
国連イラク支援団(UNAMI)代表ステファン・デ・ミストゥーラ氏は本日、バグダッドの特別投票所を視察した後、投票が好調なスタートを切ったことは、良いサインであるとして、これを歓迎する旨を述べた。
事務総長、世界経済フォーラム参加のため、スイスに到着
潘基文事務総長は本日、世界経済フォーラムに参加するためスイス・ダボスに到着した。滞在中、事務総長は各国代表らと二国間協議を行い、国連ミレニアム開発目標やガザの問題についても話し合う予定。なお、同フォーラムでは気候変動、水不足、金融危機等の問題解決に向けた話し合いが行われる。

2009年01月27日

事務総長、さらなる食糧支援を訴え
潘基文事務総長は本日、食糧安保会議(マドリッド)で演説し、食糧危機に対して前例のない努力が昨年払われたとしたうえで、食糧を必要とする人々を支援するため、さらなる努力が不可欠であると述べた。

ガザ:国連事務次長、イスラエルに検問所の開放訴え
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、安保理において、自らがガザ、イスラエル、パレスチナ自治区で行った現地調査について報告した。その上で、イスラエルに対し、大規模な救済活動を行うためにガザの検問所を直ちに開放し、援助・復興支援を可能にするよう訴えた。
事務総長、ホロコーストの悲劇を想起
ホロコースト犠牲者を想起する国際デーにあたり、潘基文事務総長は本日、メッセージを寄せ、ユダヤ人全体の約3分の1におよぶ600万の人々やその他の少数民族の人々がナチスに虐殺されてから60年以上が経過したが、我々はなぜ世界がホロコーストやその後に起きた他の残虐的行為を防げられなかったのか考え続けていく必要があり、それが反ユダヤ主義や他の様々な不寛容に打ち勝つ備えとなるだろうと述べた。

ユニセフ、10億ドルの資金援助を要請
ユニセフ事務局長アン・ベネマン氏は本日、「2009年人道行動報告(HHR)」を発表し、飢餓、疾病、暴力、貧困によって毎日何千人も死んでいく女性や子どもたちへの緊急支援のため、10億ドル以上の資金援助を求めた。

コートジボワール:安保理、選挙に向けた現実的なプランを求める
安保理は本日、決議を全会一致で採択し、国連コートジボワール活動(UNOCI)の半年間の任期延長を決めた。また、コートジボワールの全ての政府的アクターに対し、長期に渡って延期されている選挙に対する現実的な計画の立案を要請した。

2009年01月26日

ダルフール:事務総長、戦闘に対して遺憾の意
潘基文事務総長は本日、北ダルフールにおけるスーダン国軍と反政府勢力の間の戦闘を強く非難した。また、軍事行動の継続が市民の暮らしを脅かしているとし、敵対的行為の即時停止と国際法の順守を求めた。
ガザ:国連、住民への援助を訴え
国連の最新報告によると、ガザにおいて紛争が停戦してから1週間が経過したが、未だに何千もの人々が住む家を持たず、病院には集中治療が必要な患者を多数抱えている。また、国連人道問題調整部(OCHA)は、初期対応として食糧支援や教育、精神的なサポート等、基本的な援助を行うことに焦点を当てている。
スリランカ:国連、人道支援を急ぐ
政府軍および反政府軍とタミール・イーラム解放の虎(LTTE)による衝突が続いているスリランカ北部の約25万の人々に対し、現在、国連および他の援助団体は人道支援を急いでいる。
ICC、初公判を開始
国際刑事裁判所(ICC)は本日、発足以来初の公判を開始した。コンゴ民主共和国の民兵組織の元指導者トマ・ルバンガ被告に対し、同国内での内戦時に少年を徴兵した罪などを問う。

国連、ルワンダ人元戦闘員の帰国を容認
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)代表アラン・ドス氏は本日、頻発する暴力を減少させるための前向きな方法として、コンゴ民主共和国で民兵と戦闘を続けているルワンダ人に対して、母国への自発的帰国を容認することを決めた。

2009年01月23日

ガザ:国連高官、新たな過激派を生まぬよう警告
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジョン・ギング氏は本日、ガザからビデオ・リンクでニューヨークとつなぎ記者会見し、ガザの人々の怒りが増している現状に触れ、新たな過激派を生み出さないために、説明責任の確保、地元経済の復興を強く要請した。
事務総長、米国大統領および国務長官と電話会談
潘基文事務総長は本日、オバマ米国大統領、クリントン国務長官とそれぞれ電話会談を行った。会談では国連改革、気候変動、中東やアフリカでの紛争解決、ダルフール問題等について話し合い、これらの問題解決のため米国と国連がより一層の協力を行っていくことを確認した。
コンゴ:国連高官、反政府軍に和平模索を訴え
コンゴ民主共和国の反政府勢力、人民防衛国民会議(CNDP)を率いてきたヌクンダ将軍がこのたび逮捕されたことを受け、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)代表アラン・ドス氏は本日、同勢力に対し、暴動の終結および、平和への模索に従事することを要請した。

ダルフール:スーダン軍による殺害は国際法違反
国連人権高等弁務官事務所、UNAMIDが共同で作成した報告書を発表し、昨年8月スーダン政府軍が南ダルフールのカルマ難民キャンプで33人の民間人を射殺したことは国際法に反すると述べた。
WFP、南部アフリカで歴史的規模の食糧を購入
世界食糧計画(WFP)は2008年、1億9千万ドル支出し、南部アフリカ諸国で作られた食糧を55万トン以上購入した。これはWFPの歴史上最大の規模であり、これによって、アフリカ全土の人々に十分な量の食糧を届けることができた。

2009年01月22日

ガザ:国連事務次長、人道支援調査開始
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、中東和平プロセス担当の国連特別調整官ロバート・セリー氏と共にガザ入りした。イスラエル軍が3週間に渡って150万のガザ住民に与えた悲惨な被害状況を視察する。
グアンタナモ米軍基地:人権高等弁務官、閉鎖を歓迎
ピレー人権高等弁務官は本日、米新政権がグアンタナモ米軍基地の拘置施設の閉鎖および、国際法に反する尋問方法の禁止を決定したことに、歓迎の意を表明した。また弁務官は、アフガニスタンやイラクなど海外における個人拘束や取調べといった米国の対応の見直しを求めた。
ソマリア:WFP、安全の確保を要求
世界食糧計画(WFP)はソマリア南部・中部の地方当局および武装勢力に対し、支援物資の供給継続に不可欠な具体的な治安対策を講じるよう求めた。同国では今月に入りWFP職員2人が援助活動中に殺害されている。
コンゴ:国連、現状調査を遂行
ウガンダの「神の抵抗軍(LRA)」がここ数ヶ月、コンゴ民主共和国の北東部オリエンタル州ハウト・ウエレ地区への襲撃を続けていることを受け、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は関連組織と共に今月16・17日に同地区を訪問し、人道的な対応の準備を支援した。
国連、2008年の自然災害による死者数を発表
国連国際防災戦略事務所(ISDR)によると、2008年に自然災害による死亡者数は急増したが、そのほとんどが、ミャンマーを襲ったサイクロン・ナルギス、および中国・四川省で発生した地震により死亡した。2008年の死者数は計23万5,816人。この数は過去8年間の平均死者数の3倍以上に及ぶ。

2009年01月21日

中東:事務総長、大規模な支援を要求
ガザから戻った潘基文事務総長は本日、安保理で声明を発表し、自らが視察したガザでの被害状況を踏まえた上で、アラブとイスラエルの紛争解決のための大規模な国際支援を求めた。なお声明は、喉を痛めて声の出ない事務総長に代わってパスコー事務次長が読み上げた。
ガザ:国連、人道支援調査に着手
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、エルサレムに到着した。明日、中東和平プロセス担当の国連特別調整官であるロバート・セリー氏と共にガザ入りし、4日間にわたる人道支援のための現地調査に着手する。
事務総長、オバマ新大統領就任を祝福
潘基文事務総長は本日、オバマ氏の米国大統領就任を祝福するメッセージを発表し、米国と国連が、経済危機や気候変動、安全保障問題等の分野で、数多くの目的を共有していることを強調した。
グアンタナモ基地:裁判の一時停止を歓迎
オバマ新米大統領はこのたび、グアンタナモ米軍基地で継続する裁判、(起訴対象の犯行を遂行した当時の年齢が18歳未満とされる2人の少年の裁判を含めて)一時停止すると決定した。この動きについて、クマラスワミ特別報告者(子どもと武力紛争担当)は本日、歓迎する意を表明した。
西アフリカ諸国:国連特使、様々な脅威を警告
西アフリカ担当事務総長特別代表のサイド・ジニット氏は本日、安保理でブリーフィングし、西アフリカ諸国における若年者の失業、汚職および食糧危機などの脅威がこれまでの進展を後戻りさせる恐れがある、と警告を発した。

2009年01月20日

事務総長、ガザを視察
潘基文国連事務総長は本日、ガザ地区を訪れ、住民との連帯を示し、国連の全面的な支援を約束した。潘氏は、イスラエル軍に爆撃された国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の施設を視察し衝撃の意を示すと共に、今週木曜日にも現地に調査団を派遣し人道支援のニーズを評価するという意向を発表した。
ガザ高官、爆撃の中、職員の勇気に感動
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジョン・ギング氏は、UNニュースセンターのインタビューに応じ、ガザの国連事務所が爆撃され炎上し子どもが死傷する中、自分を鼓舞したものは職員たちの勇気であったと語った。
国連使節、ソマリアに新政府樹立願う
国連ソマリア使節団の代表は、統一政府の樹立を目指しジブチで開かれた和平協議の成功を希望する旨を述べた。2008年6月、暫定連邦政府とソマリア再解放連盟(ARS)が和平合意に署名したにもかかわらず、ソマリアでは依然として暴力が続いている。
国連、コンゴ避難民に援助開始へ
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のレドモンド報道官は、コンゴ民主共和国北東部でウガンダ反政府勢力の「神の抵抗軍(LRA)」に襲われて家を追われた人々への、食糧や医療品の供給が急務であるとしたうえで、国連による援助物資が明日にも届きはじめるだろうと発表した。
中央ア:包括的政治対話の進展の必要
昨秋、中央アフリカ共和国を訪れた国連平和構築委員会の視察団はこのたび訪問についてまとめた報告書を発表した。報告書は、中央アフリカ共和国の治安、法の支配、開発を進める上で、包括的な政治対話の具体的かつ実質的進展が不可欠であると訴える。

2009年01月19日

事務総長、イスラエルとハマスの停戦に安堵
潘基文事務総長は本日、22日間ガザで続いた紛争の停戦をイスラエルが一方的に決断し、また、ハマス側も一時的な停戦を発表したことに安堵の念を表明。併せて事務総長は、ガザの人々および復興プロセスへの支援に全力を尽くすことを強調した。
国連、ガザ被害調査を開始
イスラエル・ハマスの停戦初日、国連はすでにガザの被害実態と援助ニーズの調査を開始。援助活動に必要な金額は10億ドル単位にのぼると見込まれる。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)オペレーション部長のジョン・キング氏がガザからビデオ・リンクでニューヨークとつないで記者会見し、述べた。
コンゴ:MONUC代表、和平協議の進展を歓迎
国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)代表アラン・ドス氏は本日、同国東部で昨年開始された破壊的な攻撃停止の合意成立に向けて再開された、コンゴ民主共和国政府、ルワンダおよび、反政府民兵の間の協議の進展を歓迎した。
ジンバブエ:ユニセフから500万ドルの支援
ユニセフは、コレラが蔓延するジンバブエの保健衛生部門に対し、500万ドルの資金援助を行うことを発表した。同国におけるコレラによる死者は現在、2000人を超え、感染者は約4万人にのぼる。
イラク:UNAMI代表、政治家の殺害を非難
国連イラク支援団(UNAMI)代表ステファン・デ・ミストゥーラ氏は、過去3週間で3人目となるイラク政治家の暗殺を強く非難した。また、イラク政府に対し、今月末に予定される地方選に向けて、治安と民主的選挙運動を確保するよう求めた。

2009年01月15日

ガザ:事務総長、国連施設攻撃を非難
潘基文事務総長は本日、テルアビブでイスラエルのリヴニ外務大臣と共同で記者会見し、ガザの国連施設に対するイスラエルの新たな攻撃について、憤りを表明すると共に、紛争終結に必要な要素は整っているとの旨を述べた。
ガザ:国連高官、記者会見
15日午前10時、ガザ地区の国連施設がイスラエル軍による砲撃を受けた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジョン・ギング・オペレーション部長は、ガザからビデオリンクで記者会見し、イスラエル軍から同施設が砲撃非対象区域に登録されていると伝えられていたとの旨を語った。
事務総長、南ダルフールでの紛争再燃を非難
潘基文事務総長は、スーダンのダルフール地方で政府軍と反政府勢力の紛争が再燃したことを非難し、敵対行為の無条件停止と暴力の政治的解決を新たに要求した。
ユニセフ:世界最貧国では妊婦は300倍の死亡率
本日発表されたユニセフの「世界子ども白書」によると、子どもを生むことは世界中の女性にとって大きな健康リスクを伴うが、特に後発開発途上国の女性にとって、出産や妊娠時の合併症で、先進国の女性よりも300倍死亡する確率が高い。
2009:ルクセンブルグ大使をECOSOC議長に選出
ルクセンブルグ大使のシルヴィ・ルーカス氏は本日、経済社会理事会(ECOSOC)の第65代議長に選出された。女性がECOSOC議長を務めるのは2人目。

2009年01月14日

中東:事務総長、停戦へ向け本格始動
潘基文事務総長は本日、ムバラク・エジプト大統領および、アブドラ・ヨルダン国王と面会し、ガザで続く紛争の恒久停戦へ向け、本格的に始動した。ガザにおけるイスラエル軍による19日間の攻撃による死者は1000人を超えたと伝えられる。
レバノン:イスラエルにロケット弾発射
国連レバノン暫定軍(UNFIL)によると、先週、潘基文事務総長らが紛争当事者に対し、自制を求めたにもかかわらず、本日、レバノンからイスラエルへ数発のロケット弾が再び撃ち込まれ、またイスラエルもこれに応酬した。
国連事務次長、紛争当事者に対し、市民を守る重要性を訴え
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、市民が武力紛争に巻き込まれている現状に際して、危機的な被害を食い止めるため、紛争に関わる全関係者が国際人道法を厳重に留意する重要性を安保理に訴えた。
中央ア/チャド:安保理、平和維持軍の配置を承認
安保理は本日、決議を全会一致で採択し、チャドおよび、中央アフリカ共和国に2010年3月15日まで、約5500人の兵力規模で国連平和維持軍を展開することを決めた。このPKOの名称は国連中央アフリカ・チャドミッション(MINURCAT)。今年3月15日、欧州の派遣する部隊に代わり活動を開始する。
エリトリア:安保理、ジブチとの紛争解決を要求
2008年6月から始まり、少なくとも死者35人、および多数の負傷者を出しているジブチとエリトリアの国境紛争に関して、本日、安保理は決議を全会一致で採択し、エリトリアが紛争地域から軍隊を撤退させ、外交イニシアチブに協力するよう要求した。

2009年01月13日

事務総長、中東訪問へ
潘基文事務総長は本日、安保理の非公式協議で、自らの中東訪問についてブリーフィングした。なお、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジョン・ギング・オペレーション部長は昨日、ガザからビデオリンクで記者会見し、この24時間だけで、19人の子どもが死亡し、52人が負傷したと明らかにするとともに、事務総長の中東訪問により、戦闘終結に道が開かれるよう願っている旨を述べた。
CRC、ガザ紛争に憂慮
子どもの権利委員会(CRC)はジュネーブで声明を発表し、ガザ紛争で何百人もの若者が死傷している状況に憂慮を示すとともに、戦闘の継続と社会基盤の破壊は、子どもの健康や教育、家族生活などを破壊するとの旨を述べた。
ウガンダ反政府勢力、コンゴ東部で500人を殺害
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ウガンダの反政府勢力(LRA)が、コンゴ民主共和国東部においてこの4日間で500人以上を殺害、400人以上を誘拐したと発表した。
ジンバブエ:コレラ蔓延、2000人死亡
世界保健機関(WHO)の報告によると、コレラによる死亡者は本日時点で100人増えて2000人を超え、新たに1500人の罹患者が出た。これまでに感染者は40,000人近くに及び、感染はほぼジンバブエ全土に広がっている。
国連事務総長、イラクの化学兵器禁止条約受諾を歓迎
潘基文事務総長は化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約(CWC)をイラクが受諾し、加盟国が186カ国になったことに歓迎の意を示した。CWCは大量破壊兵器を禁止し、国際機関の査察を伴う多国間条約としては最初に作られたものである。

2009年01月12日

事務総長、停戦に向け中東訪問へ
ガザで起きている紛争の仲介と恒久停戦に向けて、高官レベルでの会合を行うため、中東訪問に臨む潘基文事務総長は、本日イスラエルとハマスに対し即時停戦を要求した。
ガザ:UNRWA、病院施設の惨状報告
ガザにおいて、これまでイスラエルの攻撃により死亡したパレスチナ人900人のうち40%、負傷者3860人のうち半数が女性や子どもであると伝えられる。そうした中、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)オペレーション部長のジョン・ギング氏は、ガザからビデオリンクを使ってニューヨークで記者会見し、自らがこのたび視察したアルシファの病院施設の惨状を報告した。
国際刑事裁、コンゴ指導者を訴追
国際刑事裁判所(ICC)の検察官は、コンゴ民主共和国の元副大統領であり、コンゴ自由運動(MLC)と呼ばれる軍隊の指導者でもあるベムバ氏を、中央アフリカ共和国で犯した人道に対する罪と戦争犯罪の容疑で正式に告訴した。
UNOCI任期延長、勧告
コートジボワール情勢に関する事務総長報告、発表。同報告において、潘基文事務総長は2年前の和平協定調印以降の進展を後戻りさせないため、UNOCIの任期を半年間延長するよう勧告した。
国連人権理事会、ガザに調査団派遣
国連人権理事会は決議を賛成33、反対1(カナダ)、棄権13で採択し、イスラエルによるガザ侵攻を強く非難すると共に、ガザに調査団を派遣し実情を調べることを決定した。

2009年01月09日

ガザ:UNRWA、支援物資配布再開へ
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエルとの間の高級レベル会合で安全が約束されたことから、可能な限り早く、ガザ地区の数十万人のパレスチナ人への支援物資配布を再開する意向を示した。
レバノン:特別調整官、指導者と会談
昨日、レバノン南部から少なくとも3発のロケット弾が撃ち込まれた。ウィリアムズ・レバノン担当特別調整官は本日、レバノンの指導者と会談し、ガザの緊張状態の同国への拡散を防ぐ方策について話し合った。
スリランカ:UNHCR、政府に市民の安全確保を要請
スリランカ東部において、紛争による死傷者や誘拐事件が増加している事態を受け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は同国政府に対し、市民への安全確保を求めた。
ソマリア:国連、安全支援の方策探る
国連チームは来週、ソマリアを訪問し、同国に展開するAU平和維持軍を支援する方策を探る。また、ソマリアの暫定治安維持軍や警察に対する支援についても協議する予定。
コンゴ:紛争終結をめざして、交渉再開
国連は今週初め、コンゴ民主共和国東部における政府と主要な反政府組織の対立を終結させるため、ナイロビで協議を再開した。この協議では停戦を含めた安全取り決めに焦点が当てられている。

2009年01月08日

安保理、ガザ停戦求める
安保理は決議を賛成14、棄権1(米国)で採択し、ガザ即時停戦を求めた。決議は停戦がイスラエルの完全撤退や食糧・燃料の提供、武器密輸防止のための国際取り決めの拡大などにつながるものとした。
UNRWA、食糧援助活動中断
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は本日、ガザにおける食糧援助搬送活動を中断した。イスラエルは数日前、UNRWA食糧搬送車両を襲撃し、運転手1人が死亡した。また、その後に別の車両も襲撃を受け、もうひとりの運転手が負傷した。
南レバノンからイスラエルに砲撃
国連はこのたび、南レバノンからイスラエル領内に3つのロケット弾が打ち込まれたことを確認するとともに、双方の当事者に対し、自制を求めた。
ネパール:UNMIN任期延長勧告
国連ネパール・ミッション(UNMIN)に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長はネパールの和平プロセスの脆弱性を指摘し、UNMINを削減したうえで、半年間延長するよう勧告した。
難民高等弁務官、安保理で報告
グテレス難民高等弁務官は安保理公開会合でブリーフィングし、世界の耳目が集まらない紛争が増えているとし、それら紛争の犠牲者に対する支援を拡大するよう求めた。

2009年01月07日

イスラエル軍のガザ攻撃に国連が警告
パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの交戦において、1月7日からイスラエル軍が毎日3時間、攻撃を停止するとの発表について、ホルムズ人道問題担当事務次長は、幸先の良い第一歩であるが、150万の人々への援助を展開する国連にとっては全く不十分であると警告した。
ダルフール:米の緊急支援物資の空輸に、事務総長が謝意
紛争が続くスーダン・ダルフールの国連アフリカ混合部隊へのアメリカによる緊急支援物資空輸について、潘基文事務総長は声明を発し、ブッシュ大統領に謝意を表した。
コンゴ:政府と反政府組織との協議が実質的局面に
国連が一連の支援を行っている、コンゴ民主共和国政府と主要な反政府組織との間の対話が、実質的な局面に入った。同国東部の暴力の鎮火を目指す。
ネパールの先住民の家庭内労働の慣習停止を
国連人権高等弁務官事務所は、ネパール政府に対し、先住民の若い女性が搾取される恐れの高い一般家庭での派遣労働の慣習を止めるよう要請した。同事務所によれば、この労働形態によって、多くの先住民女性が虐待にあい、行方不明になっている。
中央ア:ユニセフ、ワクチン投与活動
ユニセフは、中央アフリカ共和国において最大のワクチン接種キャンペーンに着手した。80万人の子供たちをマラリア、麻疹、下痢の3大死亡要因から守るべく、予防接種や蚊帳配布などの活動を展開する。