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2019年 新年に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 18-094-J 2018年12月29日

親愛なる世界の友人の皆様、

皆様にとって新年が幸福と平和、そして繁栄の一年となることを心から願っています。

2018年の年頭にあたり、私は非常警報を発しましたが、その時に申し上げた危険は、まだ消え去っていません。多くの人々が不安な時代を迎えており、私たちの世界は試練にさらされています。

気候変動は私たちよりも速いスピードで進んでいます。

地政学的な亀裂が深まり、紛争の解決はますます困難になっています。

そして、記録的な数の人々が、安全と保護を求めて移動しています。

不平等は拡大しています。そして人々は、一握りの人間が人類の半数と同じ富を保有する世界を疑問視しています。

不寛容が広がっています。

信頼は低下しています。

しかし、希望が持てる理由もあります。

イエメンに関する交渉では、和平に向けたチャンスが生まれました。

9月、リヤドでエチオピアとエリトリアが署名した協定は、長年にわたる緊張状態を緩和し、地域全体の今後の見通しを改善しました。

また、南スーダン紛争当事者間の合意によって、和平に向けたチャンスは復活し、過去4カ月間には、それ以前の4年間を上回る進展が見られています。

国連は各国をカトヴィツェに招集し、気候変動に関するパリ協定の実施に向けた作業計画の承認を得ることができました。

私たちに今必要なのは、この存亡にかかわる脅威を退けるための野心を高めることです。

今こそ、私たちの最後にして最大のチャンスを活かす時です。

今こそ、制御不能で激化を続ける気候変動に歯止めをかけねばなりません。

国連は最近の数週間で、移住と難民に関する画期的なグローバル協定の成立も見届けました。これは人命を救助し、悪影響を与えるような神話を克服することに役立つでしょう。

そして、人々は至る所で、持続可能な開発目標(SDGs)という、健全な地球で平和と正義、豊かさの達成を図る私たちのグローバルな青写真の実現に向けて力を合わせています。

国際協力が進めば、世界が勝利を収めます。

国連は2019年も、架け橋となり、解決に向けた空間を作り出すために、引き続き人々の結集を図っていきます。

私たちが圧力を緩めることはありません。

そして、決してあきらめません。

新年を迎えるにあたり、ともに脅威に立ち向かい、人間の尊厳を守り、より良い未来を構築することを決意しようではありませんか。

皆様とご家族の平和で健康な新年をお祈りいたします。

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