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初の「テロ被害者想起と追悼の国際デー(8月21日)」に寄せる事務総長メッセージ

プレスリリース 18-050-J 2018年08月17日

テロリズムは現代の最も困難な課題の一つであると同時に、国際の平和と安全にとって深刻な脅威にもなっています。タジキスタンから英国、さらにはバグダッドからバルセロナに至るまで、こうした残忍な攻撃は私たち全員を心底まで震えさせています。テロ攻撃の可能性を無視できる国はありません。世界のほとんどあらゆる国の人々が、テロ攻撃の犠牲となっているからです。

国連自体も繰り返し標的とされています。15年前の今週、イラクの国連ミッション本部に対する攻撃により、22人が命を失いました。平和維持ミッションの中には、常に脅威にさらされているものもあります。

しかし、テロ攻撃の後、死傷した人々について私たちが耳にすることはほとんどありません。当たり前の日常生活を送っていた普通の男女と子どもたちが突如、命を奪われたり、永遠に生活を変えられてしまったりするのです。あとに残され、一生涯テロの重荷を背負いながら生きてゆかねばならない遺族や友人、コミュニティーについて耳にすることも、ほとんどありません。

きょうの「テロ被害者想起と追悼の国際デー」は、私たちにとって、立ち止まってテロの被害者や生存者の声を聞き、その声を増幅し、その生活にテロが及ぼす影響を認識する必要性を改めて感じさせる日です。

私たちは全員、被害者の経験に学ぶことができます。全世界のコミュニティーが、テロ攻撃に負けない強靭性を実証しています。こうしたコミュニティーは日常生活で、学校で、市場で、そして礼拝所で、テロや暴力的過激主義への対策を練っているからです。

被害者とその家族への支援は、その人権の推進、擁護、尊重という面で、道徳的要請となっています。被害者と生存者に配慮し、その声を大きくすれば、テロリストたちが広めようと目論んでいる憎悪と分断の言説に挑戦することに役立ちます。被害者に対しては、金銭、法律、医療および心理社会的支援を含め、長期的な援助を提供する必要があります。

テロの被害者と生存者を元気づけ、その声を聞き、その権利を尊重し、支援と正義を提供することで、私たちは共通の絆を守り、テロリストが個人や家族、コミュニティーに及ぼした長きにわたるダメージを和らげることになるのです。

私は毎日、テロを非難する声を上げようとしている人々に感謝します。皆さんの声は重要であり、また、皆さんが逆境の中で示している勇気は、私たち全員にとっての教訓となります。

きょうも、そしていつの日も、国連は皆さんと共にあります。

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