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国際障害者デー(12月3日)事務総長メッセージ

プレスリリース 11-073-J 2011年12月02日

ともによりよい世界を:障害者の開発への参加

「完全参加と平等(Full Participation and Equality)」をテーマにした国連の第1回国際障害者デーから30年が過ぎました。この間、障害者に関する世界行動計画(1982)から障害者権利条約(2006)にいたるまで、障害者の権利に関する意識の向上、およびその権利を実現するための国際基準枠組みの強化が大きく前進しました。

多くの国が障害者の権利保護と促進に取り組んでいます。しかし多くの課題が残っています。障害者は貧困と窮乏の比率が高く、医療が受けられない割合も倍近くになっています。国によっては、障害者の被雇用率が全人口平均の3分の1に過ぎないこともあります。途上国では、一般の小学校出席率が60%であるのに対し、障害者はわずか10%に過ぎません。

このような多重の排除は、障害者だけでなく、社会全体にとっても膨大な損失です。今年の国際障害者デーにあたり、開発が持続可能であるためには、公平で、包括的で、すべての人が参加できるものでなければならないことを思い起こすべきです。障害者は、開発プロセスの開始から監視と評価にいたるまで、あらゆる段階に参加できるようになることが必要です。

否定的態度、サービスの欠如やこれを利用できないこと、その他有害な社会的、経済的、文化的障害に対処することは、社会全体の利益になります。

今日のこの国際障害者デーにあたり、私は各国政府、市民社会、および国際社会に対し、障害者のために、また障害者と力を合わせ、全世界において包括的で持続可能かつ公平な開発の達成を目指すよう呼びかけます。

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