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開発と平和のためのスポーツの国際デー(4月6日)事務総長メッセージ

プレスリリース 16-032-J 2016年04月06日

スポーツは尊厳を高め、一人ひとりの人間の平等で不可侵の権利を推進するための独特かつ強力な手段です。それは積極的な社会変革をもたらす原動力でもあります。男女を問わず、世界でトップクラスのスポーツ選手の中に、飢餓やHIV/エイズ、ジェンダーの平等、環境スチュワードシップなどの重要問題に関する国連の啓発活動の支援に関わっている人々がいるのは、こうした理由からです。

世界は今年、明確なビジョンを備えた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実施という、新しい大きな課題への取り組みを開始しています。国連加盟国は、すべての人に平和、正義、尊厳、機会を確保できる未来を構築するため、普遍的な17の「持続可能な開発目標」を採択しました。これら目標は全体として、人間、地球、豊かさ、パートナーシップ、そして平和のための統合的かつ不可分の優先課題を定めるものとなっています。

私たちはこれら目標を達成するため、あらゆる場所で、社会のすべてのセクターを関与させなければなりません。そこには、スポーツが果たすべき不可欠な役割があります。スポーツは健康と幸福をともに増進します。寛容と相互理解、平和を育みます。社会的な包摂と平等に貢献します。女性や女児、障害者のエンパワーメントも可能にします。また、質の高い学校教育に欠かせない要素でもあります。そして、スポーツは力、着想、さらには団結力の源にもなるのです。

3回目を迎えた今年の「開発と平和のためのスポーツの国際デー」にあたり、私は各国の政府、組織、企業、そして社会の全主体に対し、持続可能な開発目標の達成を支援するため、スポーツの価値と力を活用するよう強く訴えます。私たちが望む未来は、ともに働き、プレーすることで創り出せるのです。

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