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国連平和維持要員の国際デー(5月29日)に寄せる事務総長メッセージ

プレスリリース 15-044-J 2015年05月29日

国連創設70周年となる今年の「国連平和維持要員の国際デー」は、国連の誇るべき歴史に対するブルーヘルメットの計り知れない貢献を称える機会です。国連平和維持活動は、国連憲章に定められた「国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせる」という目標を実現してきました。平和維持要員のシンボルであるブルーヘルメットは、苦闘と犠牲の年月を経て、戦災により荒廃した土地で暮らす何百万人もの人々の希望の象徴となっています。

国連平和維持活動は、先進国であれ開発途上国であれ、国の大小に関わらず、リスクと機会を分かち合うことを促しています。122カ国の軍事・警察要員派遣国から送り出され、現在16のミッションに従事している107,000人以上の制服要員を心から称賛します。

国連はこの70年間に71の平和維持活動を設立しました。100万人を超える人々が平和維持要員として働き、国家の独立を助け、歴史的に重要な選挙を支援し、民間人を保護し、何十万人もの元戦闘員の武装を解除し、法の支配を確立し、人権を促進し、難民や国内避難民が帰還するための条件を整えました。実に誇るべき業績です。

国連平和維持活動は現在、世界で最も困難な状況における非対称脅威など、新しいグローバルな現実に適応しようとしています。活動の近代化、新たなテクノロジーの導入、要員派遣国の基盤拡大、地域機関とのパートナーシップの強化を進めています。

その一方で、需要が資源を大きく上回っています。資金調達、訓練、装備の強化が求められます。平和維持活動の軍事・警察要員は、最高水準の行動規範に従いつつ、かつてないほどに複雑な任務を遂行しなければなりません。先進国には、軍事要員派遣国として、古くから果たしてきた重大な役割を再び担ってもらう必要があります。また、ミッションの承認や資金提供、および軍事・警察要員の派遣について責任を負う加盟国から、より強力な政治的支援を取り付けなければなりません。

こうした課題に対する最善の対処法を探るため、「平和活動に関するハイレベルパネル」を任命し、国連平和活動(平和維持活動および特別政治ミッション)の現状と将来的なニーズの評価を行うことにしました。これは、2000年以降初めて行われる大規模な見直しであり、大胆かつ包括的な提言が行われるものと期待しています。

本日、私たちは平和という大義のために自らの命を捧げた人々を偲ぶとともに、残された遺産を現場での活動を通じて守り続けているすべての平和維持要員に敬意を表します。これまでに3,300人を超える平和維持要員が国連の旗の下での任務中に殉職し、昨年は126人が命を落としました。平和維持要員が簡易爆弾や複雑なテロ攻撃の標的となる事例が増えるなか、危険性はますます高まっています。

国連創設70周年を記念する今年、国連の最も重要な活動である平和維持活動をさらに有効なものとするため、私たち全員が自らの役割を果たそうではありませんか。

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