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「国際人種差別撤廃デー」に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ
2001年3月21日

プレスリリース 01/28-J 2001年03月14日

私たちはきょう、「国際人種差別撤廃デー」を迎えます。この国際デーは、人種的憎悪をなくすために世界がこれまで達成した多くの措置を祝す日であるばかりでなく、残された課題について考え、これを克服するという私たちの誓いを新たにする日でもあります。

この日は1960年、南アフリカのシャープビルで、警察がアパルトヘイトの「パス法」に反対する平和的なデモ行進に発砲し、69人が死亡した虐殺事件に因み、321日に設定されました。私たちは皆、アパルトヘイトがすでに過去のものとなったことを喜ばなくてはなりません。今年、全世界からの代表団は自由な南アフリカで開催される「人種主義、人種差別、排外主義および関連の不寛容に反対する動員の世界会議」に参集し、私たちの世界をむしばみつづけているさまざまな形態の人種主義について話し合います。

これらの形態の不寛容はアパルトヘイトほど目立たないことが多いものの、これと同様に陰湿なものです。世界中で、難民、先住民および庇護申請者は依然として、人種差別という屈辱を受けています。少数民族は依然として支配的民族に比べ、貧しかったり、失業していたり、教育水準が低い場合が大変多くなっています。少数民族は政治機構の代表に占める割合が低く、受刑者に占める割合が高くなっています。これらの人々は良質の医療へのアクセスを限られているため、平均寿命も短くなっています。

このような形態の人種的不正は、私たちの時代において厳然たる現実となっていますが、将来においては、改善されるべきです。私たちがいつの日か、2000年を人種差別終焉の始まりの年として祝えることを期待しながら、世界会議の成功に向け、皆で手を携えてゆこうではありませんか。