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国連拷問の犠牲者を支援する国際デー(6月26日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 01/52-J 2001年06月26日

 拷問は人間の尊厳の残忍な侵害です。それは犠牲者と実行犯の双方の人間性を失わせます。

 一人の人間がもう一人の人間に対して意図的に及ぼす苦痛と恐怖は、殴打によって曲がった脊椎、銃に撃たれてへこんだ頭蓋骨、犠牲者を常に恐怖に陥れる悪夢の繰り返しといった、永遠に消えることのない傷を残します。

 拷問からの自由は、どのような状況でも保護されなければならない基本的人権です。国際法規と保護のメカニズムに対する認識の高まりによって、この恐ろしい慣行を取り巻く沈黙の壁が徐々に崩れ去るのではないかという希望が高まっています。

 しかし、拷問を行っても処罰されない状況にピリオドを打つためには、私達すべての集団的な力が必要となりましょう。それはすなわち、拷問をその本来の姿である国際犯罪として訴追することであり、「拷問およびその他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いまたは刑罰を禁止する国連条約」を批准、履行し、これに関する「実効的捜査と文書化に関する原則」を遵守することであり、また、拷問を人道に対する犯罪および戦争犯罪として定義する「国際刑事裁判所ローマ規程」を批准することです。それはまた、各々の社会における教育と発展の水準を引き上げることも意味するでしょう。

 非政府組織(NGO)は拷問との闘いの前線に立って活動し、リハビリ・センターは拷問犠牲者の苦痛を和らげるために、懸命に努力しています。これらの人々に敬意を表するとともに、「拷問犠牲者のための自発的国連基金」を通じ、重要な資金援助を提供している政府に感謝しようではありませんか。私はすべての国々に対し、2002年にはより多くのプロジェクトに資金を提供できるよう、寛大な拠出を求めたいと思います。

 私たちはきょう、拷問犠牲者の苦痛と勇気を想起しつつ、このような非人道的行為を考えないで済むような、相互理解に基づく社会を構築することを誓おうではありませんか。